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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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「こう見えて新人なもので」を毎回聞きたかった、「実験刑事トトリ」

久しぶりに見始めた日本ドラマ「パーフェクト・ブルー」はマサちゃんのかわいさをもっても脱落してしまいましたが、NHKで11月3日スタートした「実験刑事トトリ 全5話」は見ました。
この時間(土曜21:00)、海外ドラマ好きだったらDlifeでSMASHなのでしょうけれど、何故か三上博史さんに惹かれてしまいましたよ。
久しぶりにお姿を拝みましたが、ステキになられて何よりです(昔からステキでしたが)。

著名な動物生態学者であるトトリ(三上博史さん)は、思うところあって43歳にして警察の中途採用試験を受け見事合格、28歳の先輩刑事安永(高橋光臣さん。私はお初の方)とコンビを組むことに。
トトリは学者ならではの論理的思考で事件をとらえ、あらゆることを実験して真相に迫るのだった…なんて書くと堅苦しそうですが、全く逆。
トトリの論理的証拠への傾倒ぶりは常軌を逸しているし、先輩安永もそうと知りながら自ら巻き込まれていく感じがたまりません。
安永の正義感溢れる正しい熱血は、トトリの感情を抑えているからというか単にへんてこなだけかもしれない実験体質ととても相性がいいのです。
また、部屋長(笹野高史さん)が安永を操るのがうまくて、さすがベテラン刑事!、安永の相談事よりもカップ麺の出来具合の方が気になるのにそうとは気づかせないなんてお見事です。

ドラマの進み方は、まず犯人の犯行を見せ、トトリがどう解決に導くのかを見ていくというコロンボ風の倒叙ミステリ。
HPには「100%の完全犯罪」などと書いてありますが、死体動かしちゃってるのとか検視でどうなることやら…と思うこともチラホラでした。
この前買ったミステリマガジンにもそんなこと書いてあったなあ。
でもここに書いてあったようなネタ元は私にはまったく思いつかないし。
いつも、何でも新鮮に感じられる(=バカ)特権ですね♪
それに、実験から犯人心理に迫るトトリの前には検視結果も覆るような気がします(笑)。

主な登場人物は上記三名と、毎回テレビの中に登場する謎のアイドル、マコリン(栗山千明さん)。
23歳のぶりぶりアイドルというふれ込みだったのが、最終話で実は29歳でマコリンキャラクターに疲れていることが判明。
これは最終話の犯人が真実を隠し世間の目を欺いていたことと関連しているのですが、こうやってちょこっと登場するマコリンがいつも事件の周りをさっと箒で掃いていく程度なのがまた不思議。
トトリが実は結婚している(寮住まいだけど)、大人気のマコリンを見る目が冷静過ぎる、そんなところから実はトトリとマコリンが夫婦?との推理もしてみましたが、ハズレたようです…。
いや、まだわからん。
警察上層部に引き抜かれたトトリが安永を相棒に指名し、また彼らに会える可能性もあるのですから、トトリの秘密が少し見られるかもしれません。
その時は、最終話に出てきたトトリの教え子、羊田(山本耕史さん)と安永がトトリを取り合う姿をもっと見せていただきたいですよ。
トトリの動物ウンチクも含めてもうちょっと見たいドラマでした。
5話って少ないですよ。
ってことは部屋長も一緒に引き抜かれてくれないといけないわけですね。
安永を操る能力はピカイチでしたから、優秀なのは間違いないから大丈夫?(笑)

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11月のまとめ

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1270ページ
ナイス数:23ナイス

神様の贈り物神様の贈り物感想
心を持つということにとまどうチャンスに引き込まれました。匿ってくれた人のかわりに復讐するところなど痛すぎる。矢能に次いで、もっと読みたいと思わせるキャラクターでありました。
読了日:11月22日 著者:木内 一裕
カマラとアマラの丘カマラとアマラの丘感想
命の重みと責任について改めて考える。切なすぎた…
読了日:11月17日 著者:初野 晴
サイコブレイカーサイコブレイカー感想
仕掛けに手が込んでいて覚悟しながら読んだのですが…そのキーがなぞなぞ?それが本筋なわけではないのでいいですが、それまでの緊迫した状況に比べて肩透かし感は否めない。
読了日:11月7日 著者:セバスチャン・フィツェック
サンキュー、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)サンキュー、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)感想
ジーヴス辞職?とは言っても、切っても切れない二人の関係が再確認できてすばらしいです。
読了日:11月3日 著者:P.G. ウッドハウス




読書メーター

「サンキュー、ジーヴス」。
些細な意見の食い違いで別れることになった二人が、ともに新天地と求めた先で再会し、そこでつかず離れずの関係を続けているうちに元の鞘におさまるという。
バーティーとジーヴス、この二人の絆がとっても感じられます。
「恋愛小説かよっ!」とつっこみはしましたが。
DVD発売までにはもっと読んでいたい。
でもホームズもまだあるし、他にも読みたいシリーズはあるし、そうでないものにももちろん手を出したいし。
散漫な読書傾向は続く、ということですね。

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ウォーキング・デッド3 #4「命の決断 Killer Within」&5「愛が狂った時 Say The Word」

ローリがあんなことになって、リックがああなってしまい、Tドッグとキャロルも…急展開です。
(Tドッグのこと、グレンがどんなに親切な人だったか話してたけど、生きてる時からの「囚人2名を仲間に加えるか?」の会議でもそれがうかがえましたよね。彼は親切な人に囲まれ、そうやって真っ直ぐな生活を送ってきたのだな、と。これで死亡フラグが立ったような気がしたのは私だけではないでしょう)。
しかしそれが残された仲間の団結心を強くしたようです、囚人2名を含めて。
リックだけは今はどうしようもありません。
あれは憂さ晴らしですか。
それで気が晴れるなら、とも思うけれどそれじゃいかんだろ。
しかしリックのすることなので大目に見ますよ。

それにしても、ダリル、かっこよすぎるでしょ!
赤ちゃんを救うため物資調達に即座に名乗り出、自分とマギーが留守の間をベスにそっと耳打ちしたり、戻れば戻ったで赤ちゃんを扱うのに躊躇いないし。
キャロルの墓に手向けた花(あのチェロキーローズかしら?疎いのでわかりませんけど)も効いちゃいますね(でもIMDb見ると…・笑)。
リックがあんな状態だから以上のものがあるでしょ。
こんな世界になる前は妻帯者だったとか、ホントは暴れん坊のメルルに引きずられていただけで、私の好きな傾向の半端者なのでしょうか(木内一裕さんの小説に出てくるような)。
このままみんなはダリルを頼っていくかもしれません。
リックが「電話がかかってきた!」なんて言ったらみんな引いちゃうかもしれないもの(笑)。
そう、あの電話は現実でしょうか、今おかしくなってるリックの幻聴でしょうか。
リックの「誰?」で終わってしまったので、まだ会話があるかどうかわからないし。
会話したとしても証人いないし。
みんなが気の毒そうな顔で彼を見る様子が目に浮かびます。

安住の地と思われているウッドベリーですが。
総督はバイターとなった娘をかわいがり、メルルの属する調査隊はバイターを生け捕りにしてはパーティーの見世物に使い、ちょっと常軌を逸しています。
ミショーンと袂を分かったアンドレアは今更ながらにウッドベリーの娯楽に愕然。
パーティーの余興、鎖でつないだバイターたちを殴りつける、弱い者いじめかと思ってましたよ。
そしたら、バイターをリングロープに見立てたメルルとブラウニーの格闘ショーでした。
リングロープというよりも、噛まれたら一大事なので電流有刺鉄線とかそんな感じでしょうか。
でも歯は抜いてあるので大丈夫とのこと、ホントにプロレスじゃん。

バイター生け捕りは、パーティーのためだけでなく、ミルトンの研究にも使われてそう。
総督が娘を甦らせる術を探させてるのかも。
こうなった原因とか、感染の仕方とか、そうじゃなくていきなりそういうことしていてもここなら不思議はない気がしてきた。
疾病対策センターでもお手上げだったので方向転換なのかもしれない。

今後、リックは正気を取り戻せるのか?、足手まといと言われてしまったアンドレアはミショーンを追うのか?、ウッドベリーの平安は本物か?、赤ちゃんの名前は?等々、残虐シーンを忘れてしまうくらいに食いついちゃいました(バイターじゃないよ)。

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別発行じゃないの?「ミステリマガジン 2013年1月号」



以前は年度末号(3月号)に発売されたミステリ総目録を掲載していたものを、ここ数年は(2008年版からかな?)国内外のベストテンを加えて独立させて発行してましたよね。
それが2013年版からまた本誌の特集にもどしたのでしょうか。
大人の事情は様々でしょうが、それなら年度末号に戻してほしい気がしますよ。
かつてのような目録だけならまだしも、競合他社がこの時期にベストテン本出しますから仕方ないのもわかりますが。
う~、買うけど、多分。
知らなかったから出遅れてるので買えるかどうか心配だけども。

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「神様の贈り物」 木内一裕



心を持たない殺し屋チャンスが、目を撃ち抜かれたことで病巣に変化が起き、40歳過ぎて幼少時依頼の心を取り戻す、そういうお話。
心を持たないというと「脳男」を思い浮かべるが、チャンスはクリューヴァー・ビューシー症候群という病気。
昏睡時に神様が現れ、チャンスを人間にしてくれる贈り物を授けてくれる。
それが心で、神様はあの人で、とつながるラストにやられます。
そこまでチャンスは、水、無糖紅茶、田神のつくったごはんを美味しいと感じ、心を持ったから幸せになれると期待を膨らませるが、普通の人ならしないようなことをして苦しみ、神様の仕打ちを痛く感じたところに、彼は神様なんかじゃないけれどやっぱり神様はいたんだな、とっくに自分の前に現れていたのだな、と心で直に受け止めたチャンスが嬉しかったよ…。
女性編集者、匿ってくれた田神、両親、もっともっと話は膨らんだかもしれないけれど物足りなさを残しつつも、チャンスの再出発が主役だと素直に受け止めたい。
著者の描く、世間的には犯罪者で半端者の真っ当さにやっぱりやられましたよ。
昔はそういうの苦手だったのですけども。


感想で「最後失速」とか「はっきりしなくて…」等というのを目にしましたが、私は想像をかきたてられてけっこう満足ですけど。
ヨモギダと市岡が兄弟だったことが、あの全部は語らないラストに効いてると思うのですよ。
あの涙を車中の男は見逃さないし、市岡が声をかけた連中からもそれとこれとはつながるし、車中の男たちは不快じゃないし。
ヨモギダの愛、それを感じられるようになったチャンス、それらがあるからこそでしょうに。

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