忍者ブログ

ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

REX8 #12「大胆な挑戦」

女性が首を絞められ車のトランクに入れられるのを目撃した、と通報が入る。
目撃した老人は、犯人は女で数秒間目が合ったと証言する。
犯行に使われた車は盗難車で、ガソリンの減り方やタイヤについた泥から連れ去られた女性を捜索するが「見当違いのところを探しているよ」と犯人からメールがくる。
犯人の指示通りのところを探すと、被害者が木に吊るされた遺体となって見つかる。


犯人は、グラーフ博士の講演「完全殺人などない」に挑戦したということらしいです。
女装して目撃者に犯人は女であると思いこませ、まず攪乱。
でも、あとは偶然に助けられていたように思えてなりません。
たまたま襲撃した女性がモデルで、そのモデルに遊ばれたカメラマンの弟でアシスタントの男は自殺、そうなればお姉さんであるカメラマンが弟の復讐をしたというマークの推理も否定できない。
でも犯人はそこまで計算していたわけじゃないでしょ?
これで完全犯罪を証明したかったというその自信がどこからきていたのかイマイチでした。
完全犯罪=知的とでも思っていたようなのに、最後は棺桶に隠れてレックスに転がされるというコントみたいな捕まり方が知的とは正反対ですばらしいです。
そんな学生相手なのに、マークもクンツも銃を向けているとことが鬼に見えました。

ついでに言うと、カメラマンを拘束したマークが「弟の復讐だろ!」と詰め寄りますが、尋問中に犯人からと思しきメールが来たら「勘違いだったようです、帰っていいです」と言ってましたよね?
共犯者がいたらどうするのさ!(笑)
カメラマンの人はあやしすぎたけど、モデルの遺体が発見された現場で間違った木を撮影していたことでシロだからいいんですけどね。
クンツ、ちゃんと報告したのか?
車を盗まれた好みの女性(あんまり若くはない)に気を取られてたんじゃないのか?

またまたついでですけど、カメラマンの事務所で自殺した弟の指紋が欲しくて、レックスにイタズラさせた隙に指紋をとってましたよね?
確かマークって登場した時手続きにうるさい法学部出身というキャラじゃありませんでしたっけ?
いつのまにやら違法捜査もなんのそのです。
イタズラに向かうレックスとの阿吽の呼吸は見事ですけれども。

レックス、随分と手(前脚)を使いますねえ。
うちも手を使うのが上手だったので、ニヤニヤしてしまいましたよ。
お友だちのタロウちゃんも、まさと遊びたい時、手で肩あたりをつついてたっけ。

拍手

PR

淡々とした日々だからこそ愛おしい「クロ日記」 沢野ひとし



「本の雑誌」を手に入れるといつも最初に読んでいた、クロ日記。
イラストと共に淡々と語られる沢野さんとクロの日常が、あったかくておかしくて、とても楽しみだった。
クロが年を取り具合が悪くなってからは、そこに違った感情も含まれてきた。
そしついにその日のクロ日記。
さみしいが「15年ありがとう」という気持ちでいっぱいだった。
月一回のお披露目だったけど、読者がみんなクロを大好きだったことがわかり、余計にクロが愛おしくなった。
私、「本の雑誌」は自分で探せないような本を紹介してくれるから好きだけど、一部の読者がキライだったんですよ(笑)。
ある有名人が図書館でどんな本を借りていたとか実名で披露してみたり(後に謝罪しておりましたが)、図書館の本を袋にも入れずに車の中で失くすとか、ちょっとどうかと思うインパクトが強くて。
最近では、お休み前の親子本読みをタブレット端末でしている写真だかを見た際に「紙をめくれ!」みたいにつっこんでお嘆きの方がおりましたが、そこは「眠る直前まで光るものを見つめさせることが問題なのでは?」と思ったりしましたよ。
恐らく言いたいことは同じなのでしょうが私の姿勢がナナメですからね(笑)。
というわけで、ナナメの姿勢で読むことにしている三角窓口(読者のお便りコーナー)で、最期のクロ日記に寄せられたお便りを読んで、ここだけは同じ気持ちだったのだな、と苦笑いでした。
っていうか、私のキライなタイプとクロ日記へのお便りが別の人であるだけなのかもしれませんけどっ!

そんな私のどす黒い心根はどうでもいいのです。
改めて「クロ日記」としてまとめて読むと季節の移り変わり、年を重ねるということ、そんなことが身に沁みてくる。
なにせ、15年ですからね。
ブログで知り合ったお友だちも、私の理想の男性第一位のある漫画家さんも最近愛犬を亡くされました。
大好きな人たちの愛したワンコと、うちのまさも仲良くしてもらえているといいなと、どす黒いわりには純粋にそう願います。

拍手

ミステリー in パラダイス(終)

日曜午後の放送を録画していたので、英国特集の間は一週お休みだとばかり思ってました。
そしたら特集最終日の16日に最終回までの8話、一挙放送だったのですね…翌週見たからいいのですけど。

前任者の死で急遽南の島に赴任することとなったリチャード・プール警部補。
リゾート感漂う島の生活習慣には馴染めないものの、日に日にチームメンバーと彼流に仲良くなり最終話では「宝物」とまで言ってましたよ。
カミーラたちが仕事終わりに飲みに行こう!と誘っても応じない、だから誘わない。
「みんなで飲みに行ったら~」とカミーラが言えば、自分抜きで「みんな」と称することが気に入らない(笑)。
でも、あの日誘われていたら一緒に行ったか?というと、やっぱり行かないだろうなという厄介なところがプール警部補のお人柄。
食べ物、飲み物、暑さ、生活環境全てが苦手だけど、誘われて返事をすることが彼なりのコミュニケーションなのです。
例えそれが断りでも、その会話をメンバーとすることが彼は好きになっていたのです。
最終話で、ドウェインを捜査に復帰させる時の振る舞いは、精一杯さがとても好感もてました。

みんなもそんなボスを認めつつあるこの時期、ロンドンから復帰の意思があれば復帰させるとの連絡が入っていたようです。
意思表示に残された時間は数時間、しかし署長がその連絡を受けたのは数日前。
そうです、署長はプール警部補の類まれな観察力と事件解決能力を評価し、島に残す作戦を実行していたのです。
ラストチャンスと思われた電話の機会に、推理の組み立てが始まってしまったのには運命を感じますね。
とはいえ、リチャードが来るまでは、ヤギが檻に入っているような島だったのですよね。
…微妙に物騒になってはいないか?(笑)
S2、どこまで物騒になっているかを楽しみにしてお待ちしております♪

拍手

REX8 #11「不審な転落死」

高級老人ホームで、ヴァルターが鳥かごを持ったまま転落死。
事故かと思われたが顔の傷は転落前に何者かに殴られたらしいことがわかり、殺人事件として捜査される。


バレリーナ、看護師、車椅子の男、息子夫婦…みんながアヤシイです。
しかも、ヴァルターさんは人の部屋にトカゲを放り込んだり、ホームの仲間には悪態ついたり、結構イヤな人。
それなのに、面会に来た息子夫婦には「いつ迎えに来てくれる?」と、かわいらしかったりしてました。
「ベッドが届くのがもうちょっと先」とか、家に戻る理由や戻って欲しくない気持ちを知ると切なすぎるシーンですよ。

一見良好な家族関係が犯行のきっかけでした。
夫は義父から継いだ造園会社をギャンブルによる借金で手放し、そんなダメ男のくせに暴力をふるう、そこに義父が戻ってきたらと想像して犯行に踏み切ったわけですね、嫁は。
犯行を目撃したのか、嫁の心情を察したのか、罵られた車椅子の人が自供したりしてややこしくなりましたが(余命いくばくもないからって…)、マークの推理はその上をいっているので解決です。
自害しようとしている嫁の気をマークは自分に向け、その間もしもの時のために嫁に背後から近づくレックスがかぶっていたものは何ですか?(笑)
ダンボール捜査が楽しかったのかしら?

というわけで毎回増えていくウィーンの危険スポット。
今回ご紹介するのは老人ホームです、しかも高級。
犯人のせいなだけで老人ホーム自体は危険なわけではなさそうですが、警備の甘さは追及対象ですね。
それとキケンとはちょっと違いますが、高級な割に看護師の質がイマヒトツかも。
胸元も無駄に開け過ぎだし(笑)。

そんな老人ホームでレックスは、夢中で話すおばあちゃんが杖を放して倒しちゃうとその度に拾ってあげてました。
入居しているみなさんも、レックスに触りたくてたまらないように見えました(自分がそう思っているからでしょうか?・笑)。
マークが言うように、レックスが老人ホームを作ったら入居者殺到ですね。
私など、今から手付金を払いたいくらいです。

拍手

芥川龍之介の言葉に涙…「冥途」 内田百閒



例の、読み返している内田百閒集成の3巻め「冥途」。
読み始める前に気まぐれを起こして、巻末の「芥川龍之介による同時代評」を読んだ。
「冥途」を読んだ時の絶賛(大正11年)と、その数年後に書かれた「内田百閒氏」と題された今の百閒先生を思っての文章(昭和2年)である。
「内田百閒氏」は、名著「冥途」が出版されるも直後の震災で多くの人に読んでもらえなかったことを嘆き、数年経ったとはいえもう一度プッシュしたいと思うもなかなかうまくいかず…ということが書かれている。
その中の一文、百閒先生がホテル暮らしであると述べた後の「誰か同氏を訪うて作品を乞うものなき乎」にこみあげてくるものをどうにもできなかった。
今だからそう感じるのかも知れないが(実際、以前も読んだはずだもの)、「人を、友を想うとは」と、いたく染み入る。
これが発表されたのは昭和2年8月4日、芥川龍之介の死後。
芥川の死についてはもしかしたら…?という説もあるので、そこにセンチメンタルを重ねるのは自制したい。
でも友を想うその純粋な心に今の私は撃たれた。
数作しか読んでいないことを申し訳なくさえ思った。
7月だというのに激寒な日に、こんなことを感じましたとさ。

拍手

最新コメント

カテゴリー

アーカイブ

プロフィール

メール

AdMax

カウンター

アクセス解析

ブログ内検索

Copyright ©  -- ささくれた日々 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]