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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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孤高の警部ジョージ・ジェントリー #11「裁かれる者」 Goodbye China

警部の情報屋チャイナ死亡の知らせが届く。
廃屋で酔って転んで死亡したとのこと。
3カ月前に情報屋としての関係を絶ち、立ち直るための資金を渡していた警部はその最期に心を痛め、自分なりにチャイナの死の足跡をたどることにする。
運ばれた病院の看護師は、チャイナは酔ってはおらず、服装もきちんとしていて浮浪者とは思えなかったと語り、検視報告書との違いに納得できない警部は捜査に乗り出す。

何もかもが悲しすぎる。
優秀な警察官で息子を愛する父親であるから許せなかった少年たちの反省のなさ、
その少年たちは自分らの素行の悪さが原因とはいえ両親からは見放され、
体罰が待っていると知りながらも更生施設に預けることを黙認した父親は自身も逃げ出したいと持て余し、
希望を持って赴任してきた少年更生施設教師は自分の学んできた新しい更生方法を受け入れてもらえずやる気を失い退任、
その更生施設教師と不倫を続ける妻を愛する警察官である夫は尊敬する上司とその息子を守るために道を踏み外し、
警部の言葉を受け止めて新しい人生をスタートさせたチャイナは正しい行いのために命を落とし、
投函されなかった自分宛の手紙を読み、チャイナの人柄を改めて胸に刻み込んだ警部…なんという事件だったのでしょう。
マエフリであった、「空き巣をするような乱れた警察」であった方が気持ち的にはどんなに楽だったことでしょう。
逮捕することとなった警視の「妻だけでは息子の面倒をみられない」という言葉も、
それを聞いて「警部、帰りましょう」と訴えるバッカスも、
それでも警視を逮捕する警部も、心が痛すぎましたよ。

そんな事件に新風を巻き込んだのは給茶機(撤去されるシーン、寂しそうだった・笑)と署長の女性運転手。
女性運転手はバッカスか?と思うほど積極的に警部に接近でしたね。
有能だし、見た目もいいし、子どもにも優しい、そりゃ警部は再婚相手には理想でしょうよ。
「私は父親にはなれない」、「残念、すてきな父親になれるでしょうに」という会話に「すでに手のかかる大きな息子がいますんで」と勝手に警部のセリフを付け足した私をお許し下さい。

その大きな息子は今回特に失敗なし!浮かれた行動もなし(看護師さん見てにやけていたのは除いてあげる)!それどころか、令状取れなかった農場に忍び込むのに「他の言葉は?」と聞かれて「午後休みを取っても?」と即座に反応できるくらいに立派になったと言ってあげるべきかもしれません。

もっとこの世界を見ていたいですが、これでもう今のところストックがありません、残念です。
新作は作られるのでしょうか?
それにしてもこの町の空は鈍い色をしている。晴れていても鈍色。
海辺の町の空とはこういうものなのだろうか。
鈍色の空から陽光が差すところなど内容とマッチしすぎている。

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チャック3 #3「チャックVS死の天使」 Chuck Versus the Angel de la Muerte

義弟チャックがテレビ接続の約束をすっぽかしても寛大な義兄デヴォン。
それはチャックがお国のために頑張るスパイだと知っているからだ。
そしてできれば自分もちょこっとだけその任務とやらを覗いてみたいという好奇心もアリ。
やっぱりあった秘密基地でやたらキラキラしちゃってるデヴォンの瞳、どこかで見たことあると思ったら、
MI-5初期の頃、トムが仕方なく二重生活を告白した彼女の娘の瞳じゃないですか。
大っぴらにはできないわたしたちだけのヒミツ♪ってな感じでカワイイったらありゃしない(笑)。

訪米中のゴヤ首相が倒れたことで主治医となったデヴォン、彼の国内での身の安全を守るチャックたち、と任務が重なったことでスパイの世界を垣間見たものの、「刺激的だけど本当の生活を半分しかおくれない」とすんなり深入りしないことを告げるあたり、大人ですねえ。
しかし、ゴヤ首相暗殺者はそれを許さず、デヴォン拉致で次回へ続くという予想しなかった展開。
「デヴォンは?」と聞いてるのにチャックとサラがあんな深刻な顔してたらよくないことが起きているとわかっちゃいますね。
首相の主治医に指名されたり、パーティーで首相を暗殺者(ケイシーだけど)から守ったり、そんな夫の姿に幸せを感じていたエリー、一気に曇っちゃいますよ。
次回の予告からすると、デヴォンはもっとスパイっぽい活躍をすることになりそうですね。
チャックより身体を鍛えているから見応えあるかも?

今回の我らのケイシーですが、車待機でがっかりしたものの、すぐに首相警護軍服というコスプレを披露。
なんやかんやでチャックに弾丸摘出という手術をされたうえに、血まで盗まれて(首相への輸血だよ)車椅子という珍しい姿も見せてくれましたね。
コスプレといえば、再び毒を盛られた首相を診るデヴォンに同行したドクター・チャックとナース・サラ。
チャックはともかく、サラのナース姿は、護衛を伸すハイキックのためとしか思えない(笑)。

あれ、バイモアは?

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ブレイキング・バッド S1(終)

昨年11月23日、「本日からフジテレビTWOでブレイキング・バッド」というのを放送1時間前にツイッターで見つけ、ギリギリ間に合ったという運命を感じるドラマ(笑)。

妻は妊娠中、高校生の息子は脳性麻痺という高校の化学教師ウォルター。
彼がある日、手術不可能で余命2年の肺癌宣告を受け、残される家族のために金を残そうと高純度ドラッグ精製に手を染めていく、というお話。
重く暗いのかな?と想像しましたが、時にコメディ(「洗車場のオーナーの眉毛、へんだな」と思ってるところに「その眉毛にもうんざりだよっ!」で吐き捨ててくれたことに感動・笑)。
もちろん、主人公ウォルターが真面目な性格だけに時に切なくて、
治すためでなく延命のための治療というのは深刻。
だけど真面目ウォルターが真面目に悪の道を歩む姿は清々しくておかしい。
また、妻の妹(このへん、字幕のせいではっきりしない。妹のセリフが「義姉さん」になってたけどウォルターの妹って感じがしない)の夫ハンクが麻薬捜査官で、ウォルターとジェシーのミスを見ながら「技術は高くても素人だな」と笑っていたりするのがまたいい。義兄だとも知らずに。
ハンク、かなりちゃんとした人ですよね、嫁の心の病を心配する顔もあって。

ウォルターの身内だけでなく、相棒ジェシーも当初とは見方が変わりましたよ、弟のエピソードで。
ただのおバカさんかと思ってたら、
両親の期待には沿えない自分を知ってしまったために道を逸れてしまったとでも言いましょうか。
誤魔化しながらイイ子ちゃんを演じる弟のような狡猾さはないということで好感度アップだ。
マリファナの罪をかぶって目の前で踏みつぶすところにお兄ちゃんとしての威厳が見えましたね(私にだけ?)。

メスを大量に売りさばいてもらうために、売買を仕切るトゥコ(サンチェスだ。こっちの方が似合ってる・笑)に近づいてしまったら、このトゥコがとんでもない危険人物。
メスを渡しているうちはいいが、予定の金額を手に入れたらさようならというわけにはいかなさそうだ…でS1お終い。
もうちょっと見ている予定だったのにまだここまでですよ。
本日6日でS2の放送もお終い、まだS3はTWOにはやって来ないようなので余裕ですよ(笑)。

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2011年12月のまとめ

リチャード・マシスン、長編を2作読んだ以外知らない…と思っていましたが、「激突」がありました。
まったく結びついていなかった…。
そしてこの短編集。
オチというか、ラストのひねりが効いていて好みです。
どちらかというと短編んの方が好みに合っているような気がします。
私が読んだのはハヤカワ文庫版ですが、角川文庫でもあるのですね。
表題作以外のだぶりはないようなので読んでも大丈夫ですよね?
映画の「リアル・スティール」、感動の父子愛!みたいな宣伝を見ますが
人間同士のボクシングが禁止された世界という設定を元に、ということでしょうか。

12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2111ページ
ナイス数:16ナイス

リアル・スティール (ハヤカワ文庫NV)リアル・スティール (ハヤカワ文庫NV)
長編しか読んだことがなかったなんてもったいなかったと痛感しました。
読了日:12月31日 著者:リチャード・マシスン
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)
ここ何作か読んでいませんでしたがこのエンディングは意外。意図したしないに関わらず、暗部が抉り出された後があるとは。現在と過去を行ったり来たりしながらルークと一緒にその時を見ているようだった。
読了日:12月27日 著者:トマス・H・クック
西原理恵子の人生画力対決 3 (コミックス単行本)西原理恵子の人生画力対決 3 (コミックス単行本)
いつものVS漫画家さんに加えて、VS理論社が!一時代を築いた方のお人柄はステキです(今回でいうと里中さん)。
読了日:12月23日 著者:西原 理恵子
アレの名前大百科アレの名前大百科
知ってるものもあるけれど、ほとんどが「へ~、そんな名前なんだ~」だった。すぐ忘れると思うけど。
読了日:12月20日 著者:みうら じゅん
蛇の形 (創元推理文庫)蛇の形 (創元推理文庫)
主人公の必死な理由が最後でわかりました。
読了日:12月17日 著者:ミネット・ウォルターズ
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
読了日:12月14日 著者:工藤美代子
ガンジス河でバタフライガンジス河でバタフライ
読了日:12月10日 著者:たかの てるこ

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

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MAD探偵 7人の容疑者

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「MAD探偵 7人の容疑者 [DVD]」
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 レーベル:ケンメディア
 発売日:2011-08-02
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当事者と同じ状況になってみることで事の真相を見つけ出し、数々の事件を解決してきたバン刑事。
しかし、上司の退職祝いに自分の耳を切り取って差し出したことから職を辞することに。
5年後、退職間際2日間だけ一緒に働いたホー刑事がバンの元にやってきて、行方不明刑事の銃を使った連続強盗事件に行き詰っているので助けて欲しいと言われ協力することに。

…設定がわかるまで難しかった。いや、わかってからも難しかった。
でもそんなこと言わせないエネルギーが勝っているので問題なし!

バンは被害者の気持ちになって事件が見えるだけでなく、
人の性格が人物として見えてしまうという非常に特殊な能力も持っているのですよ。
なのでややこしい。
連続強盗事件も、容疑者(行方不明刑事の相棒コウ刑事)が7人に見えるのですよ。
リーダー格の女性、腕っぷし自慢、太っちょ大食い(そうです、ラム・シュウです・笑)、と実際に描かれているのは3人くらいなのであとはややこしさを増すためだけ?とも思えますが(笑)。
コウが口笛吹くと7人の口笛がはもったり、
車に乗ってると実はあと7人いるぎゅうぎゅう詰めたっだりして非常に愉快。

この「性格が人として見える」というのがとてもよく、
バンを信頼していたはずのホーが、途中少年の姿になってしまうのですよ。
どれだけバンのぶっ飛んだ捜査に怯えていたかがよくわかるというもの。
そりゃ怯えますよ、被害者になってみるのはバンのはずなのに逆に埋められて放っておかれたりすれば(真似ちゃだめだろっ!と正当につっこめます・笑)。

というわけで、バンに対して疑心暗鬼になったホーは、コウ側についたりして、「拳銃取り戻したら殺されちゃうよ」というバンの忠告を無視して本当に消されそうになってようやく気付くけど時すでに遅し。
複雑怪奇な撃ち合いで生き残ったのはホーだけ。
仲間が到着する前に、組み立てたストーリーに合致するよう、拳銃の指紋を拭いて持たせてみるも、「あ、これじゃだめか」とまた拭き直して持たせ変えてみたりを繰り返すホーの姿をひいてお終いですよ。
拳銃取られたり、貸したり、といろいろ複雑なので正解をさがしてみるのもいいかも!(私は放棄)
頭からしっぽまで混沌としており、たいへんに魅力的であります。
何故太っちょは銃を撃てない?とか、放りっぱなしのような気もしますが、気のせいでしょう(笑)。
バンが奥さんと会話してるけど本当はいないところなどはレストランの主人の言葉から
「妻の死で心を病んでしまった悲しいバン」を想像して、バイクで夜の街を走るところなんてホーと一緒にどじんわりしたりしましたが、違うじゃん!(笑)
勝手にいい話を想像させて突き落とされる感じもよかったですよ。
見えたものをそのままに受け止めることをお勧めします!

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