ログナーという男が刑務所から出所した。
彼は5年前に銀行を襲いアレックスに逮捕されたことを逆恨みし、
出所したその足で恋人ブリギッテと二人でアレックスへの復讐を開始するのだった。
逮捕した刑事を恨むのはありがちですが、このログナーの言う「屈辱」とは、逮捕時にパンツ一枚にされたことに対して。
新聞一面にパンツ姿で登場してしまったことが彼には何よりも耐え難かったようです。
なので5年前未遂に終わった強盗事件を完遂すべく、というよりは
アレックスを誘き出して、今度は彼のパンツ姿をみんなにさらすことが第一目的のように見えました。
ログナーの望みは叶いましたが、アレックスも屈辱だとは思ってないみたいだし、
さらした姿も貧相でないので誰も影で笑うようなことはないと思います。
犯人の作戦はことごとく失敗。
そりゃ、出所してその足での復讐ですから詰めが甘いのもいたしかたありません。
しかし、レックスを誘拐するのにメス犬(かわい子ちゃん♪)を使うというのは手が込んでました。
麻酔銃で強引に捕獲されたことがありましたが、
ログナーはメス犬に誘惑されたレックスが自分からトラックに乗るよう仕向けてますよ。
この人、けっこういい人かもしれない(笑)。
レックスが喘息で苦しんでいるとわかったら計画を中止してくれたかも。
そう、レックスは喘息で投薬治療中。
誘拐から脱走したものの、身体が弱っているために視界がゆ~らゆ~らしてました(笑)。
通りすがりのお家のおばちゃんはレックスを気にかけてお水をくれたけれど、
他の市民はいつものようにレックスを完全無視。
市民のみならす警察までが!
警察署、受付ないのか?レックスが低いから気付かなかったとかなしですよっ!
ひとりで刑事部屋入って、あのまま薬を飲むのではないかと本気で思いましたよ(婦警さんが飲ませてくれて元気回復♪)。
というわけで、レックスの誘拐がアレックス誘き出しの役には立ってなかったような気がしますが、
病気の演技をするレックス、裸のアレックス、相変わらずサービス精神にあふれたエピソードでありました。
余談。
車のドアを自分で開くようにしておきながらしらんぷり、
ログナーが銃を向けるのを確認してからドアをあけて逃げ出す、
ログナーをチラ見しながら格子床に銃を落とす等等、
病気ながらも犯人を小バカにしたようなレックスはさすが!です。