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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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「刑事のはらわた」 首藤瓜於

刑事のはらわた (100周年書き下ろし)
「刑事のはらわた (100周年書き下ろし)」
 [単行本]
 著者:首藤 瓜於
 出版:講談社
 発売日:2010-10-06
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

たいへんにお気に入りである「刑事の墓場」の続編だと思っていたら違いました。
主人公八神は警部補から警部への昇進時、県警本部の鑑識課配属となるのですが、鑑識のような専門性の高いところは職人の修行と同じで途中からの参入などありえないと思っていた。
下っ端から始めるならともかく八神は警部、いくつかある班のひとつの長なわけですよ。
まあ警部が下っ端なんて有り得ないですけども。
そんな導入だから、経験豊かな部下と初心者上司の軋轢、実は昇進に見せかけたイジメなのでは?(やっぱり「刑事の墓場」を引きずってる・笑)等を期待したが、そんなものではありませんでした。
経験が浅いからこそ慎重に手順を大切にする八神が(ウィーン警察のヒト刑事は見習え!)、ああなってこうなっていくそういう物語。
ラストは「これがあの八神なのか…」と呆然としたが、父親の言葉を辿った結果と思うと納得できるような気がする。
「はらわた」は「はらわた」、そういうことなのです(笑)。

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CHUCK2 #4「チャック VS クーガーズ」 Chuck Versus the Cougars

高校時代の同級生が現れてサラの過去が明らかに!と思わせて、実のところ謎が深まりました。
ジェニーという名前と出身高校がわかったくらいではサラを知ったことにはならないのでした。
ジェニーなんていくつもあった名前のひとつでしかなく、お父さん逮捕の本当の理由もわかりません。
グラハムは保護だと言ってるし。
ケチな詐欺師程度ではなく、何か大きなことに関わっていそうですね。
もしものためにと娘に大金残してるし、ナイフ投げを仕込むあたりふつうではない。
サラは根っからのスパイとして育てられたのでしょうか。
そんなこと考えもせず、本当のサラの過去だ!と、ちくちく意地悪したり、秘密の部分が少し見られたことに多少の満足感を抱いてるチャックはかわいらしかったですね。

機密の漏洩に関わっていたのが夫の方ではなくヘザーで、結婚からして仕組まれていた大プロジェクトかと思ったら、なんと先物買いしたつもりが見返り少ないからと自分から闇組織に売り込んだとは。
「どこの組織に雇われてるの?」に「私よっ!」ってのはすごかったです。

buy more パートは、お客様に気持ちよく商品を買っていただくレスター作戦が成功したためにものすごい赤字。
ビールパーティー会費で穴埋めを狙うも、店は荒らされ放題で裏目。
しかし、開店までに店を元通りにと一致団結する姿にレスター感激、平社員に戻ってみんなと仲良くやっていこうと誓うのでした。本当かな?(笑)
ビールパーティーの提案はしたけれど、みんながひとつになったところにチャックの姿がなかったのはちょっと寂しかった…。

ケイシーのパート、相変わらずいいですね。
チャックとサラを追うあやしい視線を報告されると、商品チェックの道具をスライドさせましたよっ!
あんな危険なもの、うっかりモーガンが手にしたらと思うと…(笑)。

で、高校の同窓会はクイーンに選んだジェニーがあんな格好でも気にしないの?(笑)

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「タンゴステップ 上下」 ヘニング・マンケル

タンゴステップ〈上〉 (創元推理文庫)
「タンゴステップ〈上〉 (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:ヘニング マンケル
 出版:東京創元社
 発売日:2008-05-23
 価格:¥ 1,029
 by ええもん屋.com
タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫)
「タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:ヘニング マンケル
 出版:東京創元社
 発売日:2008-05-23
 価格:¥ 1,029

善悪を超えた意志の強さを感じる。
親を殺された復讐劇であることは早いうちに語られるが、そこから私の知らないナチの思想へと広がりをみせる。
かつてのパートナー、モリーンの死を知ったステファンは、病気休暇中に自分の病気から逃れられるかのように権限のない捜査へと入り込んでいく。
ここら辺、規則的にどうなのか?と思わないでもないが、地元の警官との関わりはステファンという人を知るのにかなり大切なことだったと思う。
病気のことでいっぱいいっぱいなのに敢えて捜査に加わり、そしてやっぱりところどころで感情爆発、生身の男だと感じらる。
ステファンは一応の解決をみた後、治療を終え、モリーンの死を「過去に追いつかれた」と表現する。
この言葉はとても重い。
モリーンの娘がその過去を踏まえての未来に力を注いでいたのだと思うと皮肉で哀しい。
最後のイギリスへの旅で、モリーンというパズルを組み終え、それを新たな自分のスタートとするステファンをヴァランダーはちょっと見習った方がいいと思った(笑)。

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ニュー・トリックス4 #1「癒えない傷」

ジャックの暴挙に、サンドラたちは間に合いました。
リッキーをひき殺そうとしたジャックの車に車で体当たりという力技でしたが。
おかげでサンドラ以外全員入院。
ストリックランドが補充人員として送り込んだ退職間近のカレンを「ジャックを殺人未遂の容疑、自分たちを事後従犯として逮捕する気!」と殺気立つUCOSメンバーでしたが、カレンは本当に退職の日を心待ちにし、ストリックランドはUCOSを他の人に任せる気は最初からなかったようです。
また部屋引っ越して広くなってるし。
リッキーも殺人未遂で逮捕、これでみんな安心して復帰となるのかな?
ジャックの物忘れは事故のショックによる一時的なものだったのでしょうか。

入院中に見つけた事件は、ジャックたちの病室で10年前に起きた謎の死亡事件。
同室の三人が一夜にして死亡、二人は病死と診断されたが一人はモルヒネの過剰投与が原因。
看護師の持病、研修医はその後安楽死肯定の立場で有名に、と疑わしいながらも、真相は死亡した患者の裏の顔。
教師の仮面を被った小児性愛者で、たまたま同室の家族が昔の被害者だったらしい。
「自分には獣医という打ち込める仕事が見つかってよかった、独身だけど」の言葉は正しくも悲しい。
「犯人の目星はつきましたが、解決しない方が…」のサンドラに、ストリックランドも「そうだな」ですよ。
コールドケースだと事件は事件として解決させ、でも犯人には温情を、となるような気がする。
重苦しい事件なのにコントを仕掛けるのも忘れない(壊れたメガネと格闘するブライアンとか反則だよね)、このバランスの良さ(?・笑)が私はお気に入りだ。

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主任警部モース #1「ジェリコ街の女」

ルイス警部から入った私にはお初のモース警部。
1987年製作とのことで、端々に時代を感じられて楽しい。
殺されたアンの友だちの肩パットとか今見ると邪魔以外の何物でもない。
デカイ眼鏡もなかなかだ。
片側レンズだけでひとつ眼鏡が作れちゃいそうだ。

親子の再会か、覗き見隣人の嫉妬か、はたまたアンのお腹の子の父親は?と難航した事件は礼儀正しいルイス部長刑事の「はじめまして」で解決。
モースがアンの最期の手紙を読みたがって、合唱団で仲良くしていた自分宛ではなかったことに理不尽に機嫌を損ねるのはおっかない風貌とは違ってかわいらしくもありました。

ベル警部の部下として登場したルイスは、ベルの警視への昇進で新しい上司モースとコンビを組むことになるようです。
気難しいというよりもマイペースすぎるモースに手を焼きつつも一緒に行動したくなる、そんなルイスがいい雰囲気です。
時間が逆行している私には、若々しいルイスが新鮮でたまりません。
こうやって見ると、ルイスはモース亡き後、かなり系統的に似た部下ハサウェイとコンビを組んでいるのだなあと感じます。
そういう人を呼んでしまうタイプなのかしら?

これからルイス警部でちりばめられたモースネタを逆向きに探していこうと思います。
とりあえず、ルイスの第1話であった車ネタは「ああ、この車か!」とわかりましたが、他はわかるかなあ?

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