上層部の知るところとなった捏造は、みんなの利益を守るために隠蔽。
捏造に聞く耳を持たなかった上層部は、告発者を左遷。
現実の落ち着く先は決まっているのだということを改めて教えられた気分。
ぬけぬけと面通しに来たスコットに「お前も俺も最低、だけど俺には理由があった」と言い放ったマクノルティを、最後まで見た今となっては抱きしめてやりたい。
でもビーディーがいるからいい(笑)。
市長、知事、警察長、ストリート、それぞれトップが変わってもこれからも同じことが繰り返されていく、それを見つめるラストのマクノルティのシーンにはぐっときた。
これまで舞台となった団地が、港が、ストリートが次々に映され、みんなの「今」が見えてくる。
そうやって続くこの町で、マクノルティが選んだのは正しくあろうということだったのでしょう(施設に送り込んだホームレスを迎えに行くなんて泣けてきた)。
それなのにスコットは平然と賞を受け取るのだな。
バブルスが妹と食卓を囲めるなど、幸せな展開もあるけれど、ドゥーキーとマイケルにはショックが大きい。
ドゥーキーはプレッツ先生のくれた最後のチャンスを自分で離してしまったのですよ。
「これがウソだったらもう会うことない、荷物を取ってくる」は、ウソであったら立ち去ることを願っていたのでしょうに。
そうしたら今度はプレッツさんがドゥーキーを捜したかもしれないのに。
マイケルはオマーの道を辿るように、マルロの金庫番から金をいただいてましたね、いつの間にやら子分も連れて。
でも、あれはオマーだからできたこと、マイケルの辿る道とはとうてい思えない。
ボクシングジムを頼りたまえ!
マイケルがオマーなら、ドゥーキーはバブルス、フレッチャーはガスさん、シドナーはマクノルティかフリーマン、キーマはマクノルティ、といった感じで望む望まざるに関わらず轍を歩んでいくのだなあ。
ラストのマクノルティのシーンなみに次々に想いが浮かんできていつも以上に散漫。
不起訴の条件で引退したマルロが、一時期でも牛耳っていたはずの自分ではなくてオマーが伝説となっていることに腹立たしげな姿がよかったです。
オマーの望んだかたちではなくても復讐は遂げられたのだな、と。
ハークは得しすぎじゃないのか?っていうか、レヴィは全部承知でハークの働きを評価している気がする。
新市長はいい警察長つかまえたね、
フリーマンはシャーディーンと結婚したのか、
あんなに楽しそうな送別会(刑事としての葬式?)とは、マクノルティは愛されていたのだな、間違ったことをしたけれどこれは正解だったのだな、キーマの密告を含めて。
そんな思いが渦巻く最終回。