殺し屋から毒を盛られたモンクさんは、毒の特定ができないと余命2~3日と宣告されてしまう。
死を覚悟したモンクさんは、開けずにとっておいたトゥルーディが最後にくれたクリスマスプレゼントを開けることにする。
それは、モンクさんと出会う前の過ちを告白するビデオレターだった。
トゥルーディ殺しの犯人も明らかになり(自殺はちょいとがっかり)、盛られた毒もわかってナタリー共々解毒に成功、これだけでも十分ハッピーエンド。
それなのにステキなおまけがありました。
死んでしまったと思われていたトゥルーディの娘モリーが実は生きていて、モンクさんのことを受け入れてくれる素晴らしい娘となっていました。
彼女との時間を、トゥルーディと過ごすはずだった日々を埋めるかのように急ぎすぎるモンクさんに意見もできるステキなお嬢さん。
砂浜の散歩で意見され、その後のモンクさんを見ましたか?
砂浜を歩いてるのも驚きですが、ベッドでは真ん中に寝て、仕事に出かける時に羽織る上着は椅子の背もたれ、現場に到着してもとがったものに触らず、ガスの元栓は、神経質というよりも几帳面に見え、ナタリーが仕事を失う日も近い予感がしました(その現場にディッシャーがいなのは少し寂しい)。
ナタリーは今度失職しても、ミッチの友だちの軍医さんがいるから大丈夫だろうし。
そう、モンクさんに必要だったのは家族だったのです。
モリーが家族としてモンクさんに接してくれることが、そこに最愛の人の面影があることが一番の薬だったのですね。
このファイナル・シーズンはモンクさんにだけでなく、警部にも、ディッシャーにも、ナタリーにも新しい家族を引き合わせてくれましたね。
キレイすぎる気もしますけど、大好きだった彼らになら当然のような気がします。
前編での、死よりも嘔吐が怖いモンクさんとか、駅をパニックにしたディッシャーとか、予約表に鉛筆で書き込むベル先生とか、書こうとも思ったけれど、駅での張り込みに「これもいい想い出!」とディッシャーの口から出たらもうダメでした(笑)。
後編のこれまでを振り返る映像じゃなくて、前編のあそこからもううるうるしてしまいました。
しかし、ディッシャーが警察署長とは驚きです。
ニュージャージーで警察官の仕事を探したら、たまたま小さな町の署長に空きがあった、ということだと思うのですが(駐在所のイメージ)。
実質仕切るのはシャローナで、ディッシャーは事件にへんてこな名前を付けたりといったことに忙しいと思う。
そんなスピンオフがあったらいいな…。
もうこれで黒い!、真っ黒!と言えないのだと思うと寂しいです。
しかし、繰り返しになるけれどチームが家族であると同時に、新しい家族との出発に想いを向かわせてくれる最終回、私的には満足でした(ディッシャーの旅立ちに、大喜びする警部はまさに息子を想う親のようでしたものね)。
さようなら、黒モンク。
っていうか、モリーがいるからもう黒くないのか(笑)。