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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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フロスト警部 #27&28「交錯する疑念 前後編」 Benefit of the Doubt

電車に撥ねられた女性の死体が見つかるが片手だけ離れていたうえにハンドバッグが見つからない。撥ねられて死亡したのではなく、別のところで殺された可能性もでてきた。
デントン病院では女性医師が行方不明、個人商店にタバコの密売を強いる企業気取りの若者、フロスト警部の名を騙るものの痴漢行為、と事件が相次ぐ中、警部のもとに娘であるとアンという女性が現れる。


ここ数話の前後編は、事件が盛りだくさん。
電車に撥ねられた女性は、不倫相手と近道中にダイヤの乱れた列車に撥ねられ、手をつないでいたために片手だけが離れていたというのが真相。
彼女は不倫中なうえに、勤めていた工場の裏帳簿に積極的、ほめられたことはないけれど死んでしまったのはまったくの事故。結果的には残された裏帳簿仲間が処罰を受けることとなるのでしょうか。ここの工場が新しく警察の食堂と契約したところ?ジョージの「かび臭いけれど大丈夫」は傑作。いつもどんなものを食べているのだ?(笑)

行方不明の女性医師は、経費削減を強行して自分だけ儲けを得ている事務長に談判している姿を自分の悪口だと勘違いした部下による犯行でした。
同時に捜査中に頭を打って倒れたリード刑事の容態伺いに訪れていたフロスト警部が、病院でここ数ヶ月続いていた術後死亡多発事件を解決。
掃除機かける間、患者につけてるモニターやら何やらの電源プラグを抜いていたからとは…。
なんたること。こんなことで死んだとなっては遺族はやりきれない。
それなのに、心臓手術をして死んでしまった少年のお父さんは大人でしたね。

頭を打ったリード刑事というのが、ペテン師のアッシュ(Robert Glenister)。
戦争で心に傷を負いメタドン中毒となった問題刑事、他所で厄介払いされてやってきたとか。
入院したために中毒が明らかになって「クスリを買うために公衆トイレでトラブルに巻き込まれた」と署長や広報担当は対策を考えるが
警部は、彼が勲章と引き換えに得た悪夢を受け止めてあげたいと考えるのですねえ。
今回の警部は特に部下への心配りが目立ちましたねえ。
リード刑事だけでなく、妻がお産を控えた巡査にも。
頭を打ったのは殴られたわけではなく、偽警部を追い詰めた公衆トイレの床が濡れていたからすべって打ったというのは…悪意が介在していなかったことを喜ぶべきなのかもしれない(笑)。
クスリを買うためではなかったことがわかり、署長は警部の言うとおりリード刑事に謝罪するのだろうか。

警部の娘登場?はいろんな意味で興味深い。
アンが警部に会いたかったのと、警部が親子鑑定の結果を見ずにいたかったのは同じ気持ちだろうなあ。
「娘だという子が来てね…」という警部に「そりゃ、ホンモノだ。金なんてないから」というのは本当すぎて笑えない(笑)。

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バーナビー警部 #49「ビジネスの総決算」 Country Matters

前回、ほとんど書いたところで画面が真っ白に…くじけちゃいました(笑)。

エルバートンの町に、グッドフェアというスーパーの進出計画が持ち上がる。
予定地である元製材工場の土壌汚染の解決、安心保障のための住宅提供をスーパーは約束するが、地元商店主たちの経営危機への不安はぬぐえない。
製材工場跡でタバコと酒を楽しもうと集会を抜け出した子どもたちが、男性の死体を発見する。
彼はスーパーのコンサルタントで、製材工場跡の土壌汚染を調査しているフランク・ホップカークだった。
彼が料理教室を開いているローズの名刺を持っていたため、料理教室からホップカークの足取りを追う。


馬の調教師をしている妻がいながらローズに入れ込む夫、その妻は夫の恋心へのあてつけにパブ店主と浮気、しかしパブ店主も本当に好きなのはローズ、女性司祭は雑貨屋店主と逢引…初期のバーナビー警部に戻ったかのような乱れた相関関係です(笑)。
しかも、このグループの思わせぶりな「ビジネス」。
ローズは幸せな家庭ごっこ、調教師の人はお仕置き、雑貨屋夫妻は狩猟&罠ごっこ…イメクラですか?(笑)
いや、ホップカークは一日でフルコース回っているので大人のテーマパークだ!
そりゃ、がんばりすぎだ、卒中起こしても無理ない気がする。
スーパーの依頼の調査もやってたのでしょうから、いろんな意味で働きすぎだ。
大人の恋愛事情に辟易しているドーラも、このビジネスには気がつかなかったのですね。
気づいてたら酒とタバコだけではすまなかったかもしれない。

スーパーのアピールしていた土壌汚染は土地を安く買うための嘘で、ホップカークは「そんな嘘はつけない」と電話で議員に訴えていたので仕事に真面目だったのでしょうね。
あのスーパーの誘致はなかったことになるのでしょう。
パブ店主の運命やいかに。
少なくとも、息子はもうドーラにお土産渡せません。

真相
お仕置きプレイの途中で、ホップカークが議員に「土壌汚染の嘘の片棒は担げない」と電話しているのを盗み聞いたパブ店主。
「もう店を売っているのに今更そんなこと言うな!」と激昂して暴行したら、興奮とあいまって卒中を起こされてしまう。
死んだと勘違いしたパブ店主と調教師は、工場跡に死体を捨てることにしたが、調教師は夫の心を盗んだローズに濡れ衣を着せようととっさに計画し、ローズのナイフで止めを刺しました。
二人に言い寄られても身体を許さない、つまり自分の夫と愛人の心を奪ったローズが許せなかったのでした。

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孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #4「沈黙は永遠に」 Gently with the Innocents

屋敷を買い取った女性コーラが、元の家主の死体を発見したと通報。
現場のブラックスミス巡査によると、この屋敷はかつて学校でコーラが買い取って土地開発のために解体することになっていたという。
現場に居合わせた庭師のハリーが血のついたシャツを着ていたことから拘束されるが、彼は学校に通ったことがないという「だんまり君」だった。


元学校だったという屋敷の実体は孤児院だった。
しかも運営に携わっていた大人たちにはお気に入りの子が存在して…というものでした。
ブラックスミス巡査も、コーラも、ハリーもこの施設で育ち、つらい思いをしてきたのでした。
されたことの口外を禁じられたため、ハリーはしゃべることを拒否し、
コーラは土地開発の波に乗って過去を葬り去ろうとしたのですね。
元家主であるピーチメントは、そんな彼らの傷口をえぐるようなことをしたのだもの。
こんなにかわいい名前なのに、あの非道っぷり(笑)。
ハリーの感情の爆発を誰が止めることができましょう。
巡査たちは証言しない、事件としては成立しない、警察の上層部と理由は違うものの警部の選んだことは同じという皮肉な結末です。

今回驚きだったのは、コーラの前科。
どんな罪状かと思ったら、自殺未遂ですよ。
1961年までは自殺法というものがあって、未遂者には刑が科せられたのですね。
コーラも刑務所に入っていたとか。
絶望から選んだ道に失敗したら、さらなる仕打ちが待っているとは。
必要なものは罰ではなく、ケアだろうに。
宗教観からくるものなのでしょうか。

児童虐待という重苦しい話題でしたが、
バッカスの燃え出すライバル心や、思いやりの心が美しかったです。
警部が現場の様子をブラックスミスに聞くことが面白くなく、
睨んでみたり、会話に横入りしてみたり。
警部も、わざとだよね(笑)。
警官になりたい少年へも、鬱陶しがっていたのにその心根や親の態度に接して変わっていきましたよね。
ここらへんが、「打てば響く」と警部がバッカスをかわいがる理由なのかもしれません。
…警部、かわいがってますよね?
地下室での真相を巡査とコーラが語った後、掘り返した床を埋めてる姿も彼らしいと思えました。
すごかったのは、捜査に横槍を入れてきた義父に警部が呼び出された後「ジジイはなんて?」ですよ、ジジイですよ。
このジジイが、娘と婿の家庭へ金銭的援助を止めたから金回りが苦しいのかもしれない(笑)。

警部、結婚を約束した医学生の恋人がいたのですね。
それなのに、戦地に赴いたら違う人を奥さんとして連れ帰ってきたとは。
これまで、女性のお誘いをジェントルマンにかわしてたのに、結構な過去をお持ちだったのですね(笑)。

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名探偵モンク7 #6「ブチ切れナタリー」 Mr.Monk and the Critic

ジュリーの舞台を見に、モンクさんとナタリーは劇場へ。そこに有名な演劇評論家ハニガンを見つけたナタリーは大興奮。
観劇後、近くのホテル前で階上から落ちたと見られる女性の事件に駆けつけた警部たちと合流し、自殺ではなく殺人だと判明する。
現場検証中も、ジュリーの記事が出るのを待ちきれなかったナタリーは、ジュリーを酷評するハニガンの記事に怒り心頭。


新聞社のボスの娘との婚約が決まり、サンドウィッチ屋さんの彼女が邪魔になって殺した、
いるはずの席に替え玉がいた、とまあそういう事件です。
ジュリーへの個人攻撃は、殺しに出かけていた時間帯だったから「私は彼女を見てました」という一種のアリバイか?

で、今日の黒モンクですよ。
劇場で隣にきたご夫妻の奥様が少々身体の大きい人で、肘掛を共有できないと悟ったモンクさんは
「すみませんがご主人と席を替わってください、お礼が言いたいので」と(ご主人は軍人さん)。
身体の大きさで判断したんだ、悪いなあと思ったら、それ以上。
なんと、ご主人は左腕を失っていたのでした。
「お国のためにありがとうございます」とか言った後、満足そうに肘掛を独占する顔は真っ黒でした(笑)。

もう一つ、トイレのお世話係の男性と意気投合してましたよね。
確かに公共の場のトイレだけどぴかぴかで清潔感あふれてモンクさん好み。
上着を脱がせてハンガーにかけてくれ、石鹸も紙タオルも充実、服のごみまではらってくれます。
でもさあ、モンクさん彼にチップ払ってないよね(笑)。

今日のディッシャーは、ハニガン犯人とわかっても「証拠がない」と実にもっともなことを言う、がっかりさんでありました(笑)。
ディッシャーをぱしりに使い、ハニガン犯行説を証明しようと敷地に入り込んで逮捕されたり、とナタリーの暴走した母の愛に完全に負けてました。

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孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #3「偶然が犯した犯罪」 Bomber's Moon

ドイツ人実業家グンターの水死体が発見された。彼は息子夫婦と船旅中で、戦争中に捕虜として過ごした村に立ち寄ったのだった。

落ちた飛行機で家族を失ったもの、敵でももてなす農家、今でも敵国を憎むもの、戦争への人々の想いが交錯していて見応えがありました。
自国に戻って成功したが故に戦争当時を笑い話にできるグンター、彼を許せなかった気持ちもわからないでもない。
しかし、グンターの人柄は彼をもてなした農場一家の態度から憎めるものでもないし。
会社経営を安易に息子に引き継ぐような家族経営に危機を感じていたというところも、話がわからない男ではないと思えるのですが。
家族を失った憎しみの炎は、相手の人柄など関係ないのだなと寂しささえ感じました。
確かにグンターの息子はバカ息子みたいだけど。
「会社は旦那さんのものにはならない」と聞いたあとの嫁の態度の変わりようも見事だったなあ。
そんな中、一人残されてしまった犯人の娘を当然のことのように迎え入れる農場夫婦のあたたかさにまいりました。
青年がグンターの財布を盗った理由、「母親の写真があるかもしれない」は心底信じられるな、と感じました。

バッカスは、どういった理由で金に困っているのでしょう?
グンターの息子からの買収提案、本気で受け入れるつもりだったのでしょうか。それとも捜査の一環?
金を貸してあげた警部の行動は、これから彼を鍛えたいという親心にも似たものでしょうね。
そんな、バッカスの私生活も気になりますが「ドイツ語が得意」というのはディッシャーのようでした
ヒヤリングは苦手だったり、チャイナの通訳に「確かにそう言っていました」などと負けず嫌いなところを発揮したり。

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