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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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ホントにぐうたらだ。「ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく」北大路公子



キミコさんの本、これだけ読み忘れていたのを、文庫発売を機に知ることができました。
先日も「旅に出るキミコはイメージできない」みたいなことを書きましたが、読んでびっくり。
連れ出してもらっているだけで、キミコはいつものキミコのままでした。
旅先でも、家でも、近所の飲み屋でも、まったくかわらないキミコに感動です。
酒飲みってすごいよな~と、あらためて思います。
朝からビールって、自分の身の回りにいたら軽蔑の対象だけど(よほどそういういやなヤツがいるのだなとお思いください・笑)、キミコ御一行様だと笑わせてくれるので許せます。

うるさい子どもやら、中年カップルに呪いをかけてますけど、私もやりますよっ!
「次の日に残らないくらいの、がっかり&イヤなことが起こりますように」とか。
もしかして、私のストレスでの体調崩しも、誰かに呪われてるのか?と心配になってきました。
でも、ちゃんと「次の日にのこらないくらいの」って言ってるのになあ。
仕返しの方が重いってヒドイですよ。
目には目を、の精神を知らないのでしょうか。

三題噺のショート・ストーリー5編も入っていて楽しく読むことができましたが、あとがき&文庫版あとがきを読んで、恐ろしくなりました。
なんですって、続編の予定があったのですって?
4年経っても一文字も書いてないって…コパパーゲ氏があまりにも気の毒じゃありませんか。
自分のところで本を出す予定もあるから、車中で「免許持ってきました!」と言いながらビール飲みだされても耐えてこられたのだろうに…。
それとも考え過ぎかなあ。
ただ単にぐうたら旅行を楽しみたかっただけなのかなあ。
そう思い直さないとこの結末は怖すぎます!

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グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース2(終)

ゲーリーの処刑に立ち会って以降、ジョーディーとも喧嘩し、酒浸りのシドニー。
が、友人サムとアビーの両親の罪にも立ち向かい、自身を取り戻したようです。
マグワイヤ夫人もジャックというBFができたし、ジョーディーも家族で誕生日を祝えたし、ハッピー・エンドでしたね。
アビーの両親が、あんなにゲーリーのお母さんと同じ教会であることを嫌がっていたのに、一人暮らしとなって施設にいるのを知っているのはシドニーじゃなくてアビーの両親だった、というのも沁みました。
この夫婦は、アビーの墓でサムと会わなければあんなことにはならなかっただろうと思います。
それを語るのが、最後にゲーリーのお母さんを訪問していた姿です。
第1話の事件がずっと流れていたのも、この最終話のためだったのですね。

酒浸りシドニーでなくなれば、傷心のレナードを気遣ってあげられるし、大丈夫なのです。
レナード、「たいへんな罪を犯してしまいましたっ!」て、半泣きで馬券を買った告白とか、シドニーを守るために決死の覚悟で司教様に意見をしたりと、好きにならずにはいられないキャラクターですね。
なので、今後、シドニーは心してレナードを含むこの牧師館を守っていってくださいね。
と思ったら…アマンダですよ。
婚家を捨てて、実家からも勘当され、もうシドニーが受け入れるしかないじゃないですかっ!
結婚がうまくいかないのは、アマンダがガイを見ていなかったからで、それならやっぱり最初からシドニーに辛い想いをさせなきゃいいでしょうがっ!
と、イライラのタネですね。
しかし、マグワイヤ夫人もとうにアマンダを嫌いでなくなっているようなので、シドニーさえよければ気にしないようにします。

難点を。
シドニーの体型ですよ。
確かに力仕事もしてますけど、何かあれば酒飲んでるのに、あの筋肉はないでしょう。
役作りとかしないのか?(笑)

もうひとつ、ジョーディーの部下は涼しい顔して仕事してましたけど、人妻と交際してその夫に罪をかぶせようとして、さらにはジョーディーにその疑いがかかっても知らんぷりしていた男ですよね。
いいんですか、これで。
レナードの訴えを聞いてくれたから、いてくれてよかったですけど。

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近況(~7月20日)。

ゴーヤ、収穫して食べました。
長くなるのを待っていましたが、いくら待ってもずんぐりしたままなのであきらめました。
色も薄く、イボイボもぼんやりしていて、全体的に寝ぼけた感じです。
食べてみたら、やっぱり寝ぼけてました。
あのさわやかな苦みがないのですよ。
これまで何回か植えた中で一番の失敗作です。
もしかしたら、長くなるのを待っている間に熟れ過ぎてしまったということも考えられますが。
まあ、いろいろあるよな…ということで。



たいへんに厭な表紙ですが(個人の感想です・笑。この野菜、大嫌い!)今月号の本の雑誌の特集は「さようなら、吉野朔実」です。
イラストや、コミックスの表紙をずらっと並べたカラーページは圧巻です。
熱心な読者ではありませんでしたが、「ぶ~け」は読んでいたので沁みるものがあります。
お友だちの方から寄せられた言葉、全作品紹介等、本当に大特集です。
お葬式というよりも、お別れの会で親しい方々がお話しているような、そんな特集でした。
そんな中、桜庭一樹さんの文章は…ぐっときすぎです。
吉野朔実劇場を購入したことはなかったので、全8冊をまとめた「吉野朔実は本が大好き」を買ってしまいました。
この連載は大好きだったし。



ストレスなのか、耳の調子がよくありませんでした。
今は落ち着いていますが、耳鼻科的に問題はないようなので、ストレスなのではないか?ということです。
思い当たることは数多ありますが(笑)、本当に体調に変化がおきるものなのですね。
この暑いのに、「汗をかいて気持ち悪いから」という理由で、Tシャツとか服の下の素肌にタオルを巻いているのですよ、母は。
その方が余計に暑くて、汗の原因になっているのでは?と言っても聞く耳もちません。
熱中症の恐れもあるし、涼しいというか速乾肌着を着て欲しいのですが、それも拒否です(綿を信仰)。
エアコンの使い方も、暑いとオン、涼しくなるとオフ、の繰り返しで、いくら自動設定にしてくれと言っても、これも聞く耳もちません。
低血糖や熱中症の心配もあるので「そんな使い方するなら、使うな!」というわけにもいかず…です。
そう!熱中症気味なのか、低血糖なのか、だらけているのかの区別がつかないのも困りものです。
低血糖気味だと言っていたはずなのに、誰かきたらハイテンションだし。
とても血糖が上がってきたほどの時間は経過していないので、たいへんにムカつきました。
そんなこんなな上に、「今日ゴミの日でしょ?出してあげる」と、片付けできない傾向にある親戚に言われるという、とんでもない夢まで見る始末です。
どうやってリラックスしたらいいですか?(笑)

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異文化体験記好きなので読んでみました。「イギリス毒舌日記」ウィルトモ


 
長く続けておられるブログの書籍化です。
ブログはここ最近の読者だし、やっぱり読むなら紙派なのでこっちの方がいいです。

国際結婚で、舅姑と同居で、日本人(というかアジア人)の珍しい村での日々です。
大勢が通り過ぎるだけの都会と違いますからね。
それだけに厳しいことも多いようです。
日本にいるだけだとうっかりしがちですけれど、他国の人と接する場合、「戦争」という話題が避けられないことがあるのですよね。
あの戦争では敵だった、味方だった、ということが今でも判断基準のひとつになっていることもしばしばです。
戦争でなくても、人種が立ちはだかるということも同様です。
ふだん考えないようなことが人と接することの根底にあるかと思うと、唸ってしまいます。
そういう楽しいだけでないことが読めるのが人気のひとつなのでしょうね。
もちろん、困ったことも愉快に仕上げてくれているからこそなのでしょうが。

やっぱり思うのが「日本人でよかった」ということでしょうか。
特に病院。
日本のシステムしか知らないから、他が想像できないとも言えますが。
歯が痛いのに予約が3カ月後とか、自分で口の中吸引とか、ホームドクター制とか、水疱瘡で医者に行くと怒られるとか…私には無理です。
病院に限らず、良くも悪くも日本人は丁寧だと改めて思わされました。
学校や職場での身の回りの片付け等を例にあげて、日本の小学校での掃除の時間の大切さを語っておられます。
中東のどこかの国の人がこれを取り入れて、たいへんに喜ばれているというのをテレビで見た覚えがあります。
確かに、自分が使ったところを掃除し、使ったものを元に戻すということは日本人には当たり前のことだけれど、小さい頃から仕事としての「掃除人」を目にしているとそうはならないのかもしれませんね。
でもさあ、家庭ではどうなのよ?と思いませんか?
自分の部屋を掃除し、みんなで使うところにも責任を持つって、家庭で学ぶことでしょう?と思います。
一歩外に出ると別問題って、そういうことでもない気がするけれど、これがお国の違いということでしょうか。

そういった、生活していく上での違いがたくさん登場します。
実際に自分が体験することはないと思われますが、他国の方、生活習慣の違う方と接することには、言葉以上に大きなものを含んでいるのだなと考えずにはいられないです。

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読んでなかったのを思い出しました。



北大路公子さんの本はどれもおすすめ!と言っておきながら、この本を読んでいなかったことを思い出しました。
今朝の新聞広告を見て、「そういえば…」と思った次第ですよ。
飲み歩くことは多いけれど、旅に出るというイメージがないので、どんなことになっているやら楽しみです。
読んだことがないお方、これは全部読むチャンスですよ。
たとえへこんでいても、読んでいる間はどうでもよくなります。
なんだか大丈夫、ありがとう、キミコ!と言いたくなるほどですよ。
是非、お試しください。

本ついでに言うと、この前の「夜廻り猫」、読み返しちゃいますねえ。
「くしゅん。お母さん、お鼻かんで。お父さんじゃない」、「お母さん、おひざ。動かないで!」とか、わがままモネごっこをしてしまいます(ひとりで)。
永沢さんちへの憧れもつのる一方です。
かなわないのはわかっているので、へこんでいてもとりあえず「にっこり」と言ってます。
「夜廻り猫」とキミコさんの本で乗り切っていければな…と思っております。

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