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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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ホットファズ


ロンドンで優秀すぎる警察官ニコラス・エンジェルは怪我をきっかけに巡査部長昇進を告げられる。この昇進は一人張り切るニコラスを厄介払いするためで異動先は住民の秘密がないような田舎。殺人事件など起こったことがないというこの町で殺人と思われる事件に立て続けに遭遇するニコラス。しかし同僚警察官も事故を主張し、危険な都会からやってきたニコラスがおかしいのだと逆に意見されてしまう。そんな中、今度は目の前で殺人事件を目撃し、事件の真相を見つけてしまう。

劇場公開運動があった頃、せわしないカットの予告編を見たのを思い出したが、そのままの映画だった(笑)。
取り立てて筋もなく、エリート警察官の田舎での空回りを大袈裟な動きと効果音で楽しむものだと思ったら!なんと、イカレタ町のイカレタ近隣監視会VSニコラス。
都会的推理で、一連の事件が土地買収に絡んだ連続殺人だと話がつながったのに、ただ「村にそぐわない」と監視会の目の上のたんこぶだったからとは。
これがブラック。逃げるニコラスが落ちたところがその廃棄場所。動く銅像とか、飲酒未成年とか、ゴロゴロ転がってる。連続殺人の殺され方も、銃撃戦での仕留められ方も妙に残酷。ここらへんがR-15の理由かしら?
でもニコラスは一人も監視会のメンバーを殺さないんだよね。だけど残酷。面白かったけど。

メインではなかった出演者のことを少し。
ニコラスに事実上の左遷を命じる警部が Bill Nighy。「君がいなくなったら検挙率が落ちたから戻ってきて~」と正直な上司を好演(笑)。しかし、村に残りたいというニコラスの意見を尊重してくれたので本当にいい上司かもしれない(ウソ)。
ストーリー上重要な役だった白鳥の逃亡。この白鳥の飼い主(持ち主?)が「エキストラ」でアンディのだめだめエージェントだったStephen Merchant。思いがけないところで見られて嬉しかった。
警察の受付の人、同一人物ですか?兄弟ですか?「この人、すぐ髪型変わるな。仕事に疲れたことを演出?」と思ったら、終盤近くで二人一緒に映ってるじゃないですかっ!IMDb見ても見つけられなかった…。見たことあるような気もするんだけど…?

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ホワイトハウス7 #133「本選挙に向けて」 The Ticket

いよいよというかようやく最終シーズンのスタート。
ジョシュの推していたサントス議員が民主党代表の座を勝ち取り、副大統領候補はレオという布陣で臨む。レオにはスタッフとしてアナベスがついている…ということはホワイトハウスで部長野放し?(笑)
それだけではなく、圧倒的に人が少ないホワイトハウス。選挙イヤーでもバートレット大統領はまだ任期中なのに後任とか決めないのですかね?
というふうに、最終シーズンは人員の編成に大きな変化が見られそうな感じ。
ラッセル副大統領が負けたことでスタッフだったウィルやドナの去就も気になるところ。
早速のドナの就職活動はジョシュに即却下。ホワイトハウスに戻る?それとも敵陣?叔父さん叔母さんは共和党、責任ある仕事に目覚めたドナだもの、可能性あるかも。
3年後のウィルは下院議員になっているらしいのでもうスタッフには戻ってこないのだろうな。
3年後といえばオープニングはバートレット図書館の記念式典にみんなが集合するところ。
バートレットを迎えるのはCJ、ダニー、部長、チャーリー、ハーパー、ウィル、遅れてジョシュ。そして「大統領が見えました」と。リムジンから降りる大統領の姿は見せなかったけれどジョシュが「大統領が~」と言うなら彼なんでしょ?
この久しぶりの会合でウィルは下院議員、CJとダニーは結婚、ハーパーは本を出版等、それぞれの「今」が仄めかされますが…あの人の姿はないですね。これは予感なのか偶然なのか、少し考えてしまう。

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HEROES3 #43「前兆」 It's Coming

前回(#42「悪人」 Villains)、ヒロが1年前に裏で起きていたことを見てきてくれ、「その時後ろを通りました」だけではないリンクがわかり面白かった。
このつながりはHEROES開始当初から練りこまれていたのだろうか?それとも後付け?まあ、なんとなくつながって納得もできたのでいいや。
問題は今回。
最後にとりあえずのチーム分けが発表されましたが、これってペトレリさん家の夫婦喧嘩に巻き込まれちゃっただけなのでは?規模が大きすぎますけど=ネイサン「この前はNY、そして今度は世界だな!」(笑)
今のところ正義チームはペトレリママ、ネイサン、ピーター、クレア、マット、ダフニ、悪者チームはペトレリパパ、ノックス、フリント、サイラー、エル、トレイシーといったところでしょうか。
未来ではピーターはクレアに殺されるようなのであくまでも「今のところ」なのでしょうけど。
トレイシーってやっぱりただの政策アドバイザーじゃなさそうですね。ネイサンがパパと反対の考えを持っているのを承知でパパに擦り寄ったもの。いつの間にか別人にすり替わってるの?それとも別人格?
まあいいや(こればっかり・笑)ネイサンが飛んだから。空中で方向転換する時のパーンって感じが大好きです。

今日のヒロ&アンドウくん。
ヒロはペトレリパパのせいで見た目はおっさん、精神年齢は10歳の子どもになってしまいました。アンドウくんとは幼なじみだったのですね。自分の持つ力の面白さを純粋に楽しんでいるだけなので、「お前に振り回されるのはもうたくさん!」とぼやいていたアンドウくんがヒロの正義感を呼び覚まそうと必死。例えイタズラでも褒めて伸ばそうというタイプだ。ガンバレ、アンドウくん!!でもワッフル注文しすぎ(笑)。

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刑事ヴァランダー 白夜の戦慄

#1「目くらましの道」 
「菜の花畑に知らない少女が」との農夫の通報で出向いたヴァランダー。「警察だから、安心して」の言葉をかけた途端、少女はガソリンをかぶって焼身自殺。ヴァランダーはショックを受けるが、元大臣が斧で頭を割られ頭皮をはがされる事件が発生。同じ手口の犯行が続き、捜査にあたるものの少女の自殺で受けた心痛は隠せない。

#2「混沌の引き金」 
18歳の少女ソニアがタクシー運転手を殺害。金目的と語るが、彼女の家は裕福で300クローネのためだけに運転手を刺したとは思えない。事件の意味が浮かばないまま、拘留中のソニアは脱走、後に変電所で死体となって発見される。一方、ATM前で死亡した健康な男性の心臓発作死にも事件性を感じ捜査にあたる。

#3「友の足跡」
部下スヴェートベリが自宅で銃で撃たれて死亡。前日、様子がおかしかったにも関わらず話を聴いてやらなかったことで自分を責めるヴァランダー。捜査にあたって、スヴェートベリのことを何も知らないことを思い知らされ、彼が単独で白夜祭のハイティーン失踪事件を調べていたことを知る。ヴァランダーは残されたものにメッセージを感じ、彼の遺志を継いでいく。

ヘニング・マンケルのヴァランダーシリーズ3作(WOWOWで放送)をようやく視聴。イギリス製作だけど全編スウェーデンロケだとか。
原作は「目くらましの道」を読んだだけ(#2と#3は翻訳もまだなのかな?)、しかも非常に体調の悪い時期だったため、ヴァランダーという刑事に生身の人間を感じはしても事件の展開になかなかついていけず、私には合わないのだなと諦めかけていた。
しかし、読んで合わないと感じたはずの「目くらましの道」のオープニングの菜の花畑にやられた。
農夫の「菜の花を傷めないでね」の言葉そのままに見事、でもあんなに鮮やかなのに、不安な気持ちでいっぱいにさせる黄色というのも見たことがない。
最近AXNで放送が始まった「プッシング・デイジー」のデイジー畑と同じ色なのに、どうしてこうも違うのだろう。
これはもう一度読まねばならない。シリーズ一作めから読めばまた違うかも。私、順番にうるさい病だものね。

事件はどれも暗く、切なく、無理矢理似たものを探せば「心理探偵フィッツ」かな。解決しても爽快感がないところなど通じるものがあるかもしれない。
ヴァランダーの事件は最後まで事件の全容が見えないというのが最大の相違点ですが。
そういう事件に触れてヴァランダーは泣く。
少女が焼身自殺した理由、死んでいると思った自分に生を感じさせてくれた女性の「顔」を思って、慕ってくれた同僚の本心、どれもがヴァランダーの深くに入り込んで離さない。ショックの涙とでもいうのだろうか、それは同僚が心配するくらいだ。
ヴァランダーもいいけれど、出番は少ないながらも署長にも男気を感じた。女性だけど。
8月からミステリチャンネルで本家スウェーデン製作のヴァランダーが放送されるのでこれもまた楽しみ。HPやCM見ると、さらに暗さが期待できそう。

余談
リ・ジェネシスのサンドストロム博士もスウェーデンでしたよね?
パパは絵を描く、あまり関係はよろしくない、認知症の兆候が出始めた、でも海外に行きたい、頑固…とサンドストロム博士とヴァランダーの父子関係がよく似てました。

目くらましの道 上 (創元推理文庫)
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コールドケース5 #2「指輪」 That Woman 

1998年、高校生のキャリーが森の中で頭を殴られた死体で発見された。10年後、捨てられたワゴン車の中からキャリーの名前の書かれたシャツが見つかり、車の持ち主であるキャリーの通っていた高校の清掃員に事情を聴く。当時、野球部のスター選手ジェリーにワゴンをデートに貸していたということがわかるが、ジェリーはキャリーをからかいはしたが殺していないと言う。左手薬指の指輪とキャリーの足跡を手がかりに再捜査が始まる。

復帰したリリーにボスの態度が素っ気ないように感じたのは、あの事件を防げず、リリーに怪我をさせてしまったと自分を責めるところがあったのですね。
部下の心も身体も守るのが上司である者の務め、という厳しい態度がそうさせていたとは。ボスにもカウンセリングが必要ではないですかね。
そのリリーはカウンセリングの予約を取ったとはいうものの、夜遊びというのは遊びたいんじゃなくてよく眠れないからではないだろうか。
そしてスコッティの内務調査、あの事件はきっかけにすぎず、小さなルール破りをまとめて追及してくるようだ。これは調べる気になったら何でも出てくるだろう。公園で小児性愛者をボコ殴りしたことも知られているかもしれない。スコッティ、ピンチ。でもボスは可能な限り守ってくれるよ、スコッティさえいい子なら。

事件。
キャリーは自分を好きだと言ってくれること、興味を持ってもらえることが嬉しくて望まれるままのことをしてきただけだが、バカな子ではないからその空しさに気付いて純潔クラブの誘いに救われた気がしたのだろう。
キャリーが抜け出してきた世界に、他のメンバーは純潔を誓ってもそこは高校生、心のどこかに我慢があったのかもしれない。主催していた若き牧師様も。
この微妙な立場の違いが目にあまるものとなり…あとは考えを同じくしていると信じている者同志の集団心理とでもいうのだろうか、一人が一線を越えてしまえば歯止めが効かなかったというわけだ。
ママが女性としてのキャリーを早くからつくらなかったらどうなっていたのだろう。
成長した身体を隠す服装をさせ、男の子との付き合いを厳しく制限し、親自ら純潔クラブに入れるような家庭だったとしたら…キャリーのような娘が入って来た時に心かき乱され、自分を殺した四人と同じことをしたかもしれない。
若かった、危うい世代だった、で片付けられることではないが締めくくるとすればそういう言葉になってしまうのだな。
ところで、現在のティナって広末涼子さんっぽくなかったですか?(笑)
高校生時代はERグリーン先生の娘だし。

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