海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。
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前話で出て来た犯人らしき男が、そのまま犯人で正解でした。
でも理由はちょっと違ってました。
「息子がいるのにまだ息子が欲しいのかっ!」ではなく、「自分が生まれたことが間違いだから、それを含めて間違いを正す」でした。
ひどい里親、彼らのところに送り込んだ保護司、脱走を連れ戻したハンス、虐待を続けた男、そして何より自分に生を与えたフレディ、というわけです。
「復讐ではない、間違いを正す」というのが闇の深さを物語っていますが、一番連続殺人の意味を知って欲しかった男フレディには最後の最後まで伝わらなかったようで、彼の努力が報われなかったというか…。
すんでのところでサーガとヘンリックが間に合い、フレディ、赤ちゃん、エーミルも助かりましたが、エーミルは「正して終わらせる」ことが目的なので、わずかの隙をついて完遂。
これが、お母さん事件で起訴の可能性もあり、初めて葬儀に参列し、エーミルを助けることをためらったサーガを精神的に追い詰めました。
しかしそれを救ったのがヘンリック。
彼自身、奥さんの遺体だけが見つかったことで精神のバランスをさらに崩し、過剰摂取で倒れたりしたのに、です。
リリアンからの報告受けて、奥さんと子どもたちが一緒でないことが相当こたえたようです。
三人一緒だと思うことが拠り所でもあったわけです。
そんなたいへんな時期でありながら、警察官サーガを引き戻す、すばらしい呼びかけでした。
ラスト、車中で視線を交わすふたりでしたが、今後、お母さん事件がどうなろうとヘンリックがいれば大丈夫、ヘンリックもどんな結末がきてもサーガがいれば大丈夫、そんなやさしいエンディングでした。
傷をなめ合うような展開はいい結果をみないものですが(決めつけ?)、この二人だとそうは感じないのが不思議です。
マーティンとはまた違った心の通い合う人をみつけた、そんな感じでしょうか。
と、これでS3お終いです。
話は続いてもよさそうですが、スパドラのHPで「これがおそらくシリーズ最後になるだろう」とクリエイターが語っていたとあるので、それでいいような気がします。
ふたりの今後を脳内で描く、そんな終わりでいいじゃないですか。
S3の事件そのものは、エーミルひとりでは無理があると感じるのはもちろん、葬儀屋さんとか、娘がいじめられている活動家(いじめられている原因はあなたでは?)とか、ミスリード目的臭が強くてちょっと…でしたが、サーガがヘンリックと出会えたことが一番大切だったように思うので、問題なし!とします。
以下、余談です。
ほめまくりのヘンリックですが、最終話にしてちょっとまずいところを発見。
歯ですよ、前歯、ずいぶん間が空いてましたよね…びっくりしました(笑)。
いや、そんなのどうでもいいですけど。
ラスムスです。
彼がもう一度出て来た意味が不可解です。
確かリンは「私の覚えめでたき優秀な刑事」みたいに言っていたと思いますが、その彼に「応援を待てといったのに、それくらいのこともできないの?」と怒ってました。
だからサーガがそう言っていたじゃないの。
ハンスが彼を突き飛ばしていたのは、そういうところを知るからこそだったのかもしれませんね、自分の悪事が暴かれそうだからとかではなく(まだハンスを疑ってるのか、私)。
ラスムスは恥の上塗りのためだけに出て来たのでしょうか。
それとも、リンがサーガを信用できるとする理由のひとつにするためだったのでしょうか。
6月6日追記
スパドラのHPではS3が最後になるらしいと書いてありましたが、さんたさんのブログで継続か否かは決定していないが、作られてもS4までという情報を教えていただきました。
スパドラが載せた後にリリースがあったのかもしれませんね。
S4があるとすれば、サーガとヘンリックの物語を完結させるためでしかないですよね。
それと、紹介されていた記事によると、マーティン役の人は製作側との意見の食い違いで降板となったようです。
もうあの二人は見られないのだな…と思うと、ヘンリックを大切にしていただかないと!