海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。
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人間は相手に対して、心にもない「いい事」(つまりお世辞)を言うことはできるが、心にもない「悪い事」を言うことはほとんで不可能だ。悪口、ののしり等は、常日頃、心のなかで思っているから口から出るのである。と、あったのを思い出して、お母様のこういうところを書かれているのだなとつながりましたけれどもね。
こんな時だから、あえて「REX」を見てみました。
ハードディスクにあるのを順番に時々見ていましたが、なんと偶然にもアレックスが犯人として登場するエピソードでした。
「HIV陽性と書かれたカルテを見てしまい、仲間を殺していく患者のヤツ」と聞かされ、「ああ、あれね~」と思い出せるくらいに印象的なエピソードでもありました。
今回見直してみて、「こりゃあ印象に残るわっ!」と再認識いたしました。
不治の病と聞かされて自暴自棄に、とは、ありそうなことです。
が、もうちょっと見てみるとランツ(アレックスの人の役名です)が自暴自棄になった理由は少し違うように思えます。
ヤングエグゼクティブな彼らは、週末になると仲間で集まって大人のお楽しみパーティーを繰り広げているのでした。
ルールは、「このパーティーの仲間以外との交渉は持たないこと」でした。
それなのにHIVになったということは、誰かがルールを破ったに違いない!と犯人を突き止めるべく病院を脱走しました。
最初に会いに行った男友だちに「お前、ルールを破ったんじゃないだろうなっ!」と問い詰めると「みんなやってたよ」という答えが!
自分だけがバカ正直にルールを守り、みんなは好き勝手に遊んでいたことに対して彼の怒りが爆発した、そう見えました。
だって、ランツはその後ずっと「浮気しやがって!」と言ってましたよ。
感染したことよりも、浮気が重要だったような気がします。
なんやかんやで逮捕されて、「HIV陽性じゃなくて陰性だったよ」と聞かされて、さらに収まりがつかなくなるのは気の毒でもありました。
病気であると信じていたのに、それが間違いと言われても、それまでの自分は何だったのか?と、心のやりどころを見失うという話も聞きますからね。
でも、ランツのはやっぱり診断間違いというよりも「浮気」が強いように思えてなりませんでしたよ。
それに、あの看護師です。
「連続採血には意味があります、疑ってください」って感じの視線で採血ですよ。
あれじゃ、カルテを盗み見たくなるというものです。
モーザーとレックスは、といいますと、出勤前にかくれんぼです♪
刑事部屋では、こっそり匍匐前進でシュトッキーに近づきパンをゲット!です。
相変わらず、食い意地の張ったウィーン警察でどこか安心いたします。
そして、この匍匐前進こそが犯人逮捕シーンへの伏線でした。
でも…ランツはガソリンまいていたのに、銃って危なくなかったのかな…と、そんなところにもウィーンらしさが感じられて、よかったです。
レックスは、後にアレックスに会った時、このことをどう思っていたのかしら?
「あ、知ってる臭い♪」ということで早々に仲良くなれたのでしょうか、と虚実入り混じった疑問が止みません、って「虚」だけだけどもね。
ちなみに初見の感想はコチラ。
ほとんど同じこと書いてて笑った。
小説は読んだことないのにいきなりエッセイを読むというのもなんですが、読みました(そういえば角田光代さんもエッセイしかよんだことないなあ)。
すごいです、布教というか洗脳というか、そういった力が漲っています。
何故なら、読んでいる途中のある夜、夢にオダ〇ョーが出て来たくらいですから。
上着のかかっている洋服ダンスの前からオダ〇ョーがどいてくれなくて、「今日寒いの?寒くないの?」と私が言い続けているという、へんてこりんな夢です。
確かに日本の俳優さんでいえば好きな人でしたよ。
でも、仮面ライダーク〇ガまで見たくなっているというのは、影響を受けたといって間違いないでしょう。
オダ〇ョー関連に限らず、本といい、文楽といい、確実に興味を惹かれる書き方です。
「誘うのがうまいな、しをんさん」と思いましたよ。
本について確実に私よりも詳しい姉に
私「〇〇ってマンガ、知ってる?」
姉「知ってるよ」
私「じゃあ、〇〇は?」
姉「知ってるけど、どうした?BLばっかじゃないかっ!」
と、ふだんの趣味と違う分野の質問に、心配されるという事態まで起きてしまいました。
そういった誘惑力だけでなく、パーンっとした勢いのよいつっこみがとても気持ちいいです。
お父様が携帯電話に向かって「しをん!しをん!」と言っている(音声呼び出しらしい)のを後ろから聞き、返事をしたら電話をしまうお父様についての「召喚魔法かよ!」とかね。
そしてしをんさんのエッセイを気に入ったのは、「桃色トワイライト」の解説が岸本佐知子さんであるというのも理由のひとつかもしれません。
そして、昨日買ったジェーン・スーさんの文庫の解説は三浦しをんさん。
このループには何かあるのでしょうか。
いろんな意味で大丈夫なのでしょうか。