ようやく視聴完了。初のフランスドラマはとにかく新鮮!
あちこちにつっこみたいところが見つかって楽しかった!というわけで以下つっこみポイント(笑)。
繰り返される銀行強盗、現金の乗せ換え場所のなんと見晴らしのいいこと!情報でその場所もつかんでいたのに取り逃がした警察もプリズン・ブレイク並み。
本当の息子ではないと知ってしまった長男ピエール。脱税(だったかな?)で勾留されるが後に保釈。しかし心の傷は深く、帰宅祝いの食事会を抜け出し書斎で自分に銃を向ける。その姿を見たカンタン君が「来て!」とただならない様子で食事席のエステルを呼びに行く。書斎に戻るとまだ銃を自分に構えたままだ!カンタン君に見られたと気付いたのに同じ姿勢だったぞ。
ここでのつっこみはさらに続き、ただならない様子のカンタン君を見ておきながら誰も後を追わないですよ。意外と薄情だ。
ケレール警部も仕事に私情が絡みっぱなし。自分の父親の恨みもあるから不正絡みも銀行強盗もゾディアック事件もサンタンドレ家のことには何でも首を突っ込む。そのくせ「私が追っているのはゾディアック事件だけだ」とさ。さらにエステルのことも好きになっちゃったから注意散漫で、重大なポイント(犯人の殺害方法)を見過ごして事件から外される始末。そういえば「自分は彼女にふさわしくない」とか言いながらマティアスと親しくしてると嫉妬の炎を燃やし「事件が解決したらプロポーズする」と宣言してみたりと複雑な恋心だったな。
微妙なポイントとしては、自分がヨットで縛られているのを見てしまったカンタン君。いちいちな思わせぶりの登場だけれどその能力の深層には触れず。「2」でその能力が明らかになるのなら許す。やりっぱなしならつっこみポイントに変更かな(笑)。
そしてローラースケートパトロール隊?警察署のロビーみたいなところをふつうに通り抜けてましたよ。配達かと思ったら背中に「警察(もちろんフランス語で)」って書いてあったし。これはなるほど便利かも。
肝心のストーリーですが、脅迫者の目的と富豪一家の秘密も明らかになったが、星座表でクロスを完成させるとかよくわからなかった(興味なしだから)。FBIの顧問の占星術からのプロファイリングってのも怪しすぎる(本当にあったらごめんなさい)。
相関関係は実に複雑。
エステルのお父さんガブリエルは元々エステルのおばあさんの婚約者だったが、戦争から帰ったら子持ちの金持ち(ピエールのお母さん)と結婚。彼女の婚約者(ピエールのお父さん)が戻ったら邪魔だからガブリエルは殺してしまう。そのピエールのお父さんというのがエステルのおばあちゃんのお兄さん。もう図でも書かなきゃわかりません(笑)。
その後何の因果かガブリエルとおばあちゃんの娘(エステルのお母さん)が親密になり妊娠。ガブリエルが憎いおばあちゃんは産まれた子どものうち一人を死産だったと嘘をつきサンタンドレ家の復讐人形に育てたのでした。
エステルの双子の弟がマティアス。ケレールとエステルを取り合ってたと思われた彼ですよ。実際精神が破綻しているようで姉さん以上の目で見てたな。そりゃ、産まれた時から育ててくれたおばあちゃんにサンタンドレのあることないこと恨み節を聞かされていれば歪んでも不思議はない。
真相にたどり着いたケレールとマティアスの対決は警察側の勝ち。犯人死亡でゾディアック事件は解決となりました。あの時こうやって、この時こうやって呼び出して殺したとか脅迫状を置いたとかの説明は映像も含めて一切なし。
ここも変だったな。胸に傷を負ってケレールが倒れてるのに駆けつけた警官は銃持ったまま棒立ち、何の処置もしてやらなかったぞ。エステルも泣きながら迎えたはずマティアスが倒れたら跨いでケレールの方に行くし。ちょっと人に対するケアが不十分なみなさんでした。
カンタンの能力を引きずるかどうか興味があるしつっこみドラマとしても非常に気になるので「2」も見ます!