幼い女の子二人の飛び降り事故は、痛ましい結末。
ERではなく、捜査ドラマのようだった。
たとえ暴力夫でも夫であり、子供達の父親であった。
強盗に入って撃ち殺されたどうしようもない男だったが、
妻であり母親である彼女には相当応えたようだ。
解放と喪失とを同時に受け止めることができず、精神のバランスを欠く。
医者にかかるも、貧しさゆえ処方薬を続けられず、幻覚を見てしまった。
暴力夫が責めてきた。子供を逃がさなければならない。逃げるにはあの窓しかない。
突き飛ばしてはいないけれど、あの形相で飛び降りろと言われたら。
処置を受けながら
「私、悪いことしてないよね」と言っていたのにはこんな真相が隠れていたのですね。
そしてなんとも哀しい、エリザベスのお別れ。
手術が成功すればいいってものじゃない、手続きってものだってあるのはわかるけれど。
免許の剥奪、解雇といったことは免れる。
倫理委員会が下した決断は患者との接点と終身雇用を取り上げるものだった。
エリザベスはそのどちらでもなく、カウンティを去ることを選ぶ。
手術に踏み切る勇気を讃えると言った口で、治療の古さをチクリと指摘する、
新しい外科医のドゥベンコのステキなイヤミも影響してるのだろうか。
辞め時を探っていたとカーターに告白していたけれど、そんなエピソード仄めかしてなかったじゃない。
この降板は哀しい。死亡して去るのもそうだけれど、はじかれた感じがするだけに。
中途半端な扱いだったのに、中心に据えられたと思ったらそれでサヨナラ。
それも唐突な感じ。
カーターの心理状態の追い討ちにならないことを願います。
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