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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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10月のまとめ

小説は二冊とも自分が生まれる前に書かれたもの。
時代を感じつつも、安心を得られるのも確か。
だって、それだけの時を経ても読んで欲しいと思えるってことでしょ(笑)。
そういう意味だけでなく、登場人物たちの「いきなり」な感じがあまりないところにも安心できるというか。
うまく言えませんが、壊れてるにしても、ちゃんとみんなと一緒に出てくるし。
派手な演出なしで伝わってくる、そういうものの方が怖いな~というか。
 
「愛しき駄文具」、やっぱりいいな~。
著者がラジオに出演されているのを聞いて興味をもったのですけど、私には買って大正解な本でした。
「どうしてこれの商品化にOKサインが出たのか?」と、想いを巡らすことができるのでたまりません。
その時の気分で違った想いも浮かんできて、噛むほどに味が出るといった感じでしょうか。
ああ、文房具屋さんに行きたい…。



2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1451ページ
ナイス数:24ナイス

今日もごちそうさまでした (新潮文庫)今日もごちそうさまでした (新潮文庫)感想
30歳までの偏食をとりもどすかのような、食べ物への愛情の深さが気持ち良いです。あとがきで否定されてますが、りっぱな食いしん坊だと思います(笑)。
読了日:10月26日 著者:角田光代
愛しき駄文具愛しき駄文具
読了日:10月25日 著者:きだてたく
悪意の糸 (創元推理文庫)悪意の糸 (創元推理文庫)感想
ある程度想像つくとはいえ、壊れた感じとそれを抱えたルイスの関係が、怖くもあり、希望を持たせるものでもあり。 読み終えてからルイスのことを思うと、けっこうくる(笑)。
読了日:10月18日 著者:マーガレット・ミラー
殺意 (創元推理文庫 (124‐1))殺意 (創元推理文庫 (124‐1))感想
読み忘れたかと思うほどのびっくりラストでした。真相を知っている故に理不尽な裁判に、う~んとなっていただけに効いてました。ビクリー博士の夢想は痛々しい…。
読了日:10月7日 著者:フランシス・アイルズ
それでも町は廻っている (13) (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている (13) (ヤングキングコミックス)感想
ジョセ、大活躍。
読了日:10月4日 著者:石黒正数
木曜日のフルット 4 (少年チャンピオン・コミックス)木曜日のフルット 4 (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:10月3日 著者:石黒正数

読書メーター

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「旅はワン連れ」 片野ゆか



いろんなものが怖い、ビビリ犬のマドちゃん。
そんなマドちゃんに、もっと犬らしく楽しい経験をさせたいとビビリ克服のためにタイ旅行へ!というエッセイ。
「アジワン」の片野さんがタイへ行くなら読まないわけにはいかないでしょう。
マドちゃんと一緒に連れて行ってもらう感覚で読みました(笑)。

こんな思い切った作戦がとれるなんて、うらやましい限り。
うちのまさも相当なビビリでしたから。
そのうえ、車酔いするのでどうしたものやら…でした。
いろんなものを見て、触れて、マドちゃんが日に日に逞しくなっていくかと思いきや、そうはいかないところがまた楽しい。
けっこうスリング(抱っこバッグ)に入ったままだし。
このスリングに入ったままの洞窟探検、よかったです。
狭いところや難所を潜り抜け、汗だくになって疲れ切った飼主と共に宿に戻ったら、達成感に満ちたような顔して寝ちゃったのだそうですよ、抱っこされたままだったくせに(笑)。
かと思うと初めての場所なのに、ガイド犬さながらな道案内をしてみたり、マドちゃんは立派なワンコへと確実に成長しております。
でも…ビビリとお父さんとの仲を克服できたか?についてのあとがきが…(笑)。
片野さんにべったりで、やっぱりお父さんとの仲は逆戻りしてしまったという…
でもその解決が、片野さんが留守にして強制的にお父さんとマドちゃんの父子家庭にしたことでなんとかなったという、素晴らしいオチです。
旅行に行かなくてもよかったのでは…?ということが一瞬頭をかすめますが、タイでの経験がなければこうはならなかったはずです!
お父さんからもらったおいしいごはん、飛び跳ねて遊んだあの芝生、そんな経験を忘れるわけありませんものね。
家族関係のオチもさることながら、あとがきにはもっとすごいオチもあるので要注意です。
ワンコの海外旅行の手続きは万全だったのに、本人たちのことがおろそかになっていたなんて。
旅慣れているはずの御夫妻だからこその、最高のオチでした。

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ハロウィン(手まり)寿司、その後。

透明の蓋にジャック・オー・ランタンの顔がプリントしてあって、その下に鮭の寿司を置くようになっていた今年バージョンのハロウィン手まり寿司
いよいよハロウィンが迫ったら、かなり手が込んでました。
ジャック、オバケ、コウモリ等に型抜きされた海苔が、鮭やイカの寿司の上に!
今年は手間を少なくするために蓋に印刷~なのだと思っていたのですが、アレは単なる予告で、こっちが本番のようです。
しかも型抜き海苔を生かすために、手まり寿司じゃなくなってたし。
この気合の入れよう、まいりました。
お~っと驚いただけでやっぱり買いませんでした。

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「今日もごちそうさまでした」 角田光代



小説、読んだことないのに…食べ物エッセイだから食いついちゃったのかしら、私。
でも、これ、姉のところで見つけたんだからっ!と何をむきになってるんだか。

文字通りの肉食であることが、たいへんに微笑ましいです。
特に豚肉、「あんた、幸せ者だよ」と教えてあげたいです。
利き豚をある程度習得されているのは、すばらしいですよね。
肉が続いたから、何かさっぱりしたものにしようと言って、鶏肉をチョイスするのも驚きです。
「ああ、蒸したりするのね」と納得しようとしたのに、唐揚げ、鶏挽き肉のハンバーグ、しかも軟骨入りとか…
何か違うような気がするけれど、その後に続く鶏のチャーシュー風を作りたくさせるので不思議なことこのうえないです。
大の偏食家で野菜を食べなかった角田さんが、四季の野菜を愛で食む様子も微笑ましいです。
野菜は嫌いなわけではなく、関心がなかっただけなのでしょうね、きっと。

本文もたいへんに楽しかったのですが、あとがきがまたよいです。
まず、書き出し。
「舌が肥えているわけでもないし、食いしん坊ということもない。」って、あなた!
立派な食いしん坊だと思いますけど(笑)。
とても共感できることもあります。
ごはんの時間が譲れない、というところです。
私もごはんを食べそびれるというのは理解できない、というかしたくないです。
午前11時に打ち合わせを指定されると、昼ごはんをどうすべきか?が気にかかって仕方ないとか、わかりすぎておそろしくなります。
自分自身もその傾向が強いし、また輪をかけて母親がごはんの時間にうるさいので、角田さんのこの話題は共感してほっこりするやら、母親の性質が浮かんでムキーッとなるやらです。
母親の悪口書いちゃいますけど、この人、親戚がちょっと長くいて晩ごはんタイムになったら、「悪いけど食べるね♪」っと言い放ったのですよ。
そして実際に食べました、一人食べながら話してました。
確かに、病気持ってるけど、注射しなければいいだけのことじゃないのさ、と後から思いましたけど、その時はびっくりしてただ見てましたよ。
これでも、角田さんのように食べ物に出会いと感動をもってくれるのなら、いいのですけども。

最近、食事の支度がかなりのプレッシャーなのですが、角田さんの姿勢に触れて、少しだけ和らいだような、そんな気がします。

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「愛しき駄文具」 きだてたく



表紙をご覧ください。
向かって左がパンダ、右が黒猫ちゃん、どちらも鉛筆削りです。
両方ともかわいらしいですね♪
でも…黒猫ちゃんのどこに鉛筆を差し入れるのかというと…
裏表紙を見ればわかるのですが、お尻なのです。
これだけでもかなりヒドイのですが、黒猫鉛筆削りの紹介ページを見ると、お尻に鉛筆をさすと、「ニャ~オ~」と鳴くんですってよっ!
「鳴く」じゃなくて「泣く」なんじゃないのかっ?
そうわかってからパンダの方も改めて見ると、口に鉛筆咥えてモグモグって!
ホントに「どーして こうなった?」ですよ。
この黒猫鉛筆削りのように気の毒なものから、文房具としては役に立たないけれどグッドアイディアなものまで満載です。
写真もキレイでコメントも効いてて、誰が企画して、誰がゴーサインを出したのだ?と心配になるところまで、何か以前にも経験したような…
そうです、「100均フリーダム」です(あ、これも表紙にパンダが…)。



しかし、あれは百均、こちらはそれなりの商品。
100均でない分、質が悪いです。
質が悪いというのは、真面目にバカやってることへの愛しさと言い換えられます、念のため。
つまり、大好きな世界が繰り広げられた本というわけです。
正統派の文房具好きさんも、表紙~裏表紙に隠された真実に食いついた人にも、オススメ本です。

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