1989年、ソ連のオペラ歌手ナディアがコンサート終了後に、父親と弟と共に警察へ亡命の助けを求めた。
亡命は受け入れられるが、その4か月後に地下鉄階段下でナディアの遺体が見つかる。
未解決のまま月日は流れ、姉のバッグを持っている男を見つけた弟が、騒ぎを起こし亡命の時に手助けしてくれた警察官ヴェラの名刺を持っていたことから殺人課での再捜査となる。
才能というものはどうしようもない。
自分にあったとしても、それ以上の才能を持った人には到底かなわない。
自分にもあるからこそ、他の人の持って生まれたものに脅威を感じるのだろう。
それは死のうとしていた自分を殺人者にしてしまうくらいに大きな脅威。
もし、ナディアが教師に反発する娘だったら、お父さん絶対服従の娘だったら、遺体となることはなかっただろうけれど本当のナディアとは言えなかったのだなあ。
不満は、ナディアの最後の言葉を知らされたお父さん。
ソ連での黄金時代の自分のニックネーム(何て単語だったか忘れた)だったのに。
そう聞いた時、感情出して欲しかった。
オペラ以外の道を選ぶことで衝突したものの、路上で歌う姿でのメッセージにお父さんは新しい自分たちを思い描いたはず。
そしてナディアが最期に求めたのが自分だったと知ったら冷静ではいられなかったと思うのだけど。
感情を出さなかったことは、亡命の覚悟を物語っているのだとも思えるけど。
それにしても新人警官時代のヴェラの人、雰囲気似てましたね。
そして写真が登場したポール・クーパー。
見てもまだ覚えがないんですけど。
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