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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   
カテゴリー「デッドウッド」の記事一覧

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デッドウッド #11「自由に歩くための靴」 #12「罪の下に」

#11「自由に歩くための靴」
足が不自由なジュエルが本で見た補助道具が欲しいとドクターに相談。一旦は断るが彼女のための靴を作ると約束する。アルマの元に父親ラッセルがやってくる。夫を亡くしたアルマを心配してきたのかと思われたが目当ては金鉱のようだ。

#12「罪の下に」
騎兵隊がデッドウッドに立ち寄った。将軍と判事の関係を見極めようとアルは様子をみる。アルマの父親は借金の肩代わりだけでなく金鉱利権にまで目をつけていた。娘に殺人の嫌疑をかけようとさえしているラッセルをセスは殴り倒す。ジュエルの靴を作ったドクターは治る見込みのないスミス牧師の苦しみを見ることが耐えられない。


アルマってあまり好きでないけれど、父親があれでは同情する。
借金のかたに娘をギャレット家に嫁がせ、これでクリーンになったと安心するアルマをよそに、今度はギャレット家と親戚であることを担保に借金重ねてたのか。
文字通り娘「アルマは金脈!」とデッドウッドに喜んでやって来たんだろうな。
殴られて当然だけどこれがきっかけでセスとアルマの関係が進んだのだと思うと複雑。
嫉妬してるわけではないけども。
「妻子がいる」はもう何の意味もないのか。
セスがセスならソルもソル。
トリクシーはただソルに惹かれてただけだろうけども。
怒りの衝動を抑えられないセスに見つかりさえしなければ育めるものだったのかな。
発覚した後のアルの態度はちょっとかわいかったりする。
トリクシーと呼ばないで「あの女」だもの。
夫婦や恋人ではないけれど、他の娼婦たちとは明らかに違った特別な存在。
彼女だって百も承知のこと。
スミス牧師の部屋から出たアルへの表情は「愛」の方だったと思う。
そのスミス牧師、もはや残るのは苦しみだけ。
神の教えを説く身であるだけに苦しみは深いかもしれない。
見かねたドクターが相談した先は…アル。どうなるかはわかっていたはず。
だからこそアルに相談したのだろう。
きちんとした部屋でトリクシーの看護付きで迎えた最期、殺人だけれど認めてしまう。ドクターの飲みすぎもわかる。
アルは自分の殺人手配犯のことで金が要る要らないの話題の直前だということもすごい。
判事をどうするかは腹が決まってたから関係ないのか。

これでS1終了。
セスは保安官になりたくなかったから公衆衛生局長に立候補したのに、役立たずの保安官を目の当たりにし、アルマの父親をぶちのめした暴力事件の壁となるためにも保安官に就任。
「保安官はいらない」と言い続けていたアルもこの時を待っていたのではないだろうか。
デッドウッドの顔になる男、保安官セスの誕生。
あれ?町長は顔じゃないのかな?(笑)

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デッドウッド #10「ウーとの約束」

中国人を仕切っているウーが、白人二人組に子分を殺されクスリを奪われたことをアルに訴える。二人の処刑を強要するウーだがアル「犯人とクスリは必ず探し出す、殺されたのは一人、二人殺すとまた別の白人が殺しに来るぞ」と約束&アドバイス。町としてデッドウッドが認められるよう賄賂を要求した判事から手紙を預かった者がやってくる。町のことはなんとかなりそうだがアルの殺人をなかったことにするにはもっと金が必要らしい。

デッドウッドのチャイナタウン、けっこうな人数がいるのですね。
今でこそ言葉は学ぶ気になればどこでも学べるが、この時代の移民のコミュニケーションはたいへんだったろうな。
で、日常語から接すれば悪い言葉から覚えるのはいつの時代も同じだ。
ウーよりもアルのほうが相手に伝えようといろいろ駆使してるのがちょっと笑える。
そんなアルでも掟に厳しく、自分の手下ジミーとサイの手下レオンの犯行と突き止め、どちらか一人ウーに謝罪しろと命じる。
それはくじ引きで決めるというがどっちなのかは既に決定済み。
ウーの引き受けてくれるのは裏仕事であるがゆえに肝心なことなので安泰な関係が大切だもの。
ファーナム町長は「賄賂の金をくすねるなよ」と全く信用がない。
公衆衛生局長セスの「ゴミ集積所と診療所のために税金を」を「賄賂のための税金を寄越せといいやがる」となんとも不思議な難癖。
セスの提案、「ゴミのルールを守らなかったら罰金、罰金は集積所の維持と診療所のために使う」は基本の基本。
できれば今の世の中もここからやり直したい。
そんなセスは死んだ兄さんの人生をたどっているにすぎない自分に迷ってる。
ソルの「人の人生から学ぶことは多い」と返すところに二人の結びつきを感じた。
おまけに「ギャレット夫人はキレイだよね」ってセスの気持ちを先回りしてるし。
スミス牧師はもうどうすることもできないのかな。
神の言葉を懸命に説いてきた結果が…と嘆いていたのに今はもう聖書を抱えているだけ、記憶もあやしくなっている。
察してあげられるセスとソルはやっぱりお友だちなんだろうな。
それが今牧師には聖書より大切。

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デッドウッド #9「臨時政府」

デッドウッドが準州扱いになると不法にこの町に住み着いて築き上げたものは没収されてしまう。そうならないよう判事を通じて賄賂を渡し、町としてすでに機能していることを証明するために臨時政府を作ろうとアルが提案。チャーリーは郵便・運送の店を構える。ジェーンをスカウトするが彼女は天然痘患者の看病が一段落したら町を出るつもりだ。自分の部屋で泥棒殺しがあったジョアニーはサイの出資で娼館を独立させる。

自分で開拓した土地は自分のもの、でもデッドウッドはそうしてはいけないところだったので政府が介入すると全て取り上げられてしまう。
でも賄賂や口利きでどうにかなるんだ。
臨時だ、と言いながらも役職決定にはみなさん何かしらの腹積もりがあるようで。
町長のファーナムは何も考えてないだろうが(笑)。
セスが公衆衛生局長に立候補したのは保安官の仕事が回ってきたら困るから。
保安官から遠ざかりたい強い理由があるのだろうか。適任だと思うんだけど。
この会議、何があったのか一部始終見たかった。
エドが荒れていたようなので、それを睨むサイなんか見ものだったろうな。

ギャレット夫人は町に留まって鉱区の様子を見守ることに。
で、セスとアルマはなんとなくな雰囲気だ。
唐突にも思える妻子を呼び寄せる話、そして騎馬警官だった兄の死の話、アルマとそうならないようにとの牽制なのか、妻子への少し違った愛情を言いたかったのか、セスも複雑?
トリクシーもソルの話に微笑んでるし、急にあちこちで花が咲いてきたぞ。
でもトリクシーはソルのこと好きだけど愛があるのはアルなんだろうな。

スミス牧師の病気とジェーンの飲んだくれについて話すドクターとジェーン、何回か見たが「身体をこわす」と話すドクターの目から涙がこぼれているように見えたのだけど。
背を向けるジェーンは気付かず、牧師の具合を見てやれと突っぱねる。
背中でもわかっていたから牧師の話題に変えたのかな。

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デッドウッド #8「処刑」

ようやく天然痘のワクチンが到着。持ってきた者たちは先住民たちが居留地へ移されているとの情報も持ち帰った。セスはギャレット夫人の鉱区の調査に向かい金塊を発見し「売らないほうがいい」とアドバイスする。父親探しで流れ着いたという兄妹は盗みの計画を相談。

勘違いしてました。前回アンディが回復していたのでワクチンがあるのだと思っていたらまだでした。
今度こそこれで天然痘騒動は終息するはず。
ワクチンと共にやってきた情報は先住民との揉め事はなくなるだろうがデッドウッドもこのままではいられなくなることを予感させる。
先住民を町から遠ざけたらそこに政府が介入してくるはず、と睨むアルはセスの重要性を感じる。
彼こそは正義の味方、町の表の顔にぴったりだと。
今までのようにはいかないかもしれないが政府の介入よりは操縦できるだろうと踏んでいるのだろう。
町の雰囲気もセスを町の顔にと後押しするだろうけれど、引き受ける時はアルの魂胆まで理解したうえでだろうな。

二件の酒場でそれぞれ雇い主と雇われ人の微妙な心理ドラマが見ものだった。
窃盗兄妹へのサイの制裁はジョアニーの宝石に手をかけたから?
「私のもの」を盗んだからみせしめのためと言っていたがジョアニーはサイのものなの?
殺すか追い出すかして欲しいジョアニーとは反対に、サイの方は娼館を独立させてでも手元に置いておきたい存在というのは確かだけど。
もう一件の方、アルとトリクシー。
娼婦である自分をわかっているトリクシーはギャレット夫人のNYへの誘いに心が動いたけれど残ることを決意したのですよね。
でも違う自分でもありたい心とバランスがとれなくてアヘンを…って思ったのですが。
「私は町に残るけどNYに行くなら金塊送るわよ」のギャレット夫人の言葉をどう感じたのかしら。
私はコロコロ変わるギャレット夫人は好かんが(笑)。
夫人にもらった金塊をアルのベッドサイドに置いたところですよ。
金塊は持っているのが見えていたからとはいえ、アルが最も注視したのはトリクシーの腕。
何の痕跡かを察し布団をまくるところがこの二人の関係を物語っているようで。
ベラ・ユニオン組と合わせて、憎悪とセットになった愛情を見た気がする。
製作者の意図が違っていてもいいのです(笑)。私はこの場面に非常に感じ入ったのですよ。
自殺をはかったトリクシーの命をとりとめるために希望を持たせるドクターもステキだったのにギャレット夫人にはいい感じが持てないなあ。
何だかみんなが振り回されてるみたいでトリクシーがその犠牲にも思えるもの。
生き残りの子が夫人じゃなくてまずトリクシーに「ソフィア」と名前を教えたのにも意味があるようにさえ感じてしまう。

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デッドウッド #7「帰ってきたブロック」

天然痘騒動は回復するものも現れて終息へ向かい始める。ギャレットをデッドウッドに埋葬することにした夫人は葬儀の最中に鉱区の交渉に来たファーナムに不信感を持つ。そこへセスがチャーリーと共に帰ってきた。

セスは戻る途中で見つけたジャックを殺さずに正当な裁きを受けさせることを選んだ。
デッドウッドへの出発の日、彼は犯罪者を射殺しましたよね? このまま自分が出発してしまえば彼が殺されるのは間違いない、それなら保安官の手で裁きを、ですよね。
矛盾ではないが微妙な心の変化を感じる。
心の変化といえば、セスのギャレット夫人を見る目だ。何か増えてませんか?(笑)
ギャレット夫人の目にも何か増えてるような気がしてならない。NYに帰らないのかなあ…。
NYへ誘われたトリクシーの嫌われるための暴言にも含まれてるからそういうことか。トリクシーは鋭そうだもの。
で、トリクシーの方はソルが気になると(笑)。
そういうのがない無骨なドラマと思っていたけれどやっぱりあるか。

アルが鉱区を執拗に買い戻したがっているのには探偵介入を恐れる以外のなにかがあるとファーナムでもさすがに気付く(笑)。
取り分の交渉にもファーナムは成功したと思っているが、はっきりとしたアルの約束はある意味危険だと気付いていないのだろうか。
「2万まで」を「1万9500まで」と置き換えて先に500もらうつもりの人だしな。
そうか、買戻し後にお払い箱になってもギャレット夫人に手渡す前に500もらえればそれでいいのか。
逆に計算高かったのか!(笑)
でも…ギャレット夫人に味方がついたのでアル主体での買戻しは不可能だと思う。

想像できたこととはいえ本当にビルのいないデッドウッドにショックを隠せないチャーリー。
事件の経緯をたどり納得しようとするが、ジャックが背後に立ったのに行動を起こさなかったことが腑に落ちない様子(考えすぎか?)。
戻った直後には行けなかった墓でジェーンと会い、その日を話すことでようやくビルの居場所を認められるのでした。

天然痘は落ち着いてきたものの、看病にあたっていたスミス牧師の様子がおかしい。
癲癇といっていたがドクターは脳に何か病気があるのでは?と疑う。
そうですよね、匂いも感じてるし。
一生懸命神の道を説いてきたのにその結果が病気か…と落胆する牧師。
自棄になりそうな危険な匂いが…。思い過ごしだといいけど。

金を掘ると家を出た父親を探して兄妹がやってくる。
妹フローラのかわいさにダンはめろめろだ。
フローラを見てばっかりの男に怒り、殺しちゃいましたよ。おまけに泣いてる。
兄と妹というのは嘘臭いのでダンが利用されちゃうのではないかと心配。
「ヴェロニカ・マーズ」と続けて見たらここにもKristen Bellが出てきてびっくり。
何か企んでいそうな小娘というのがとても似合ってます。

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