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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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地球アゴラ「イヌは友だち・世界のペット犬事情」

11月1日は犬の日ということで、世界の犬事情をテーマに取り上げた「地球アゴラ」(NHK-BS1)という番組を見ました。
「アゴラ」というのは広場を意味する古代ギリシャの言葉だそうです。
ウェブカメラで、世界各地で暮らす日本人とスタジオを結んで、各回ごとのテーマを話していくという形態のようです。
今回、世界の犬事情というテーマに吸い寄せられて見てみたわけです。
参加されていたのは、ドイツ、アメリカ、イギリス、タイのそれぞれの国で生活していらっしゃる方4人とその愛犬。
ウェブカメラに映る自由な犬たちがかわいい~というのは置いておいて、各国で取り上げられていた話題についてを。

ドイツ
ティアハイムという犬の預かり所の話題。
「ドイツの犬はなぜ吠えない?」という本には書いてなかったような…?忘れちゃったのかな、私。
何らかの事情で一緒に暮らせなくなった犬を預かり、次の飼い主を捜すという施設。
98%は新しい家庭にもらわれていくが、引き取り手がなくとも一生をここで過ごせるらしい。広々とした庭もあり、みんな自由で元気。
そこへ人がやって来て、一緒に暮らしたい犬を捜す。調度犬を見に来ていた人が「子犬は手がかかる、成犬ならある程度のしつけも人との関わりもわかっている」と言っていたのが印象的。子犬のかわいさよりも一緒に暮らすパートナーとして考えているのですね。
家で犬を飼うための法も厳しいものがあり、ペットショップにも適用されているとのことで、日本のように子犬をケージにいれて見せるというのが法律違反にあたるので、普通の人は子犬という目の毒(笑)から遠ざけられているというのも意識の違いにあるのかもしれない。
法律も厳しく、飼う人も「一緒に暮らすパートナー」と考えているのにティアハイムがドイツに700ヶ所もあるというのは引っ掛かる。飼いたい人も多いけど手離す人も多いということなのだろうか。
殺処分ゼロ(そもそも施設がないらしい)ということは心を痛めなくていいけれど、700ヶ所という数の多さが気になって別口で痛みも感じる。

アメリカ
バイカーが組織したアニマル・レスキュー隊の話。
犬に火をつけた男の話を新聞で読んだバイカーさんが、「この犬は助けられなかったが、もうこんな不幸を起こしてはいけない」と思い立って作った組織とのこと。
「犬が自動車の中で飼われている」という通報を受けて、飼い主の説得に向かう(もちろん大型バイクで)様子を映していたが、肌のイレズミ率が非常に高く、スキンヘッドまでイレズミの大男が「車の中なんてよくない、お前だって車の中で生活なんてイヤだろ?」と説教しているのは何か不思議(笑)。
ペットだって命を持った生き物であることを教えるために、小学校等へもお話に出向くらしい。バイカースタイルで(笑)。
レスキュー隊とは別に、ホスピスの話もあったけど…。これは私には考えられない。もしかしたら苦痛が少なく、よりよい治療が受けられるかもしれないけれど、人間以上に違った環境は酷なのではないかと思う。
飼い主も高齢だったり病気だったりで、世話をできないからということもあるだろうから完全に否定はできないけれど、今の私には無理。無理どころか、看取ることを思っただけで喉元にまで心臓がせり上がってきた感じ…。

イギリス
ブリーダーから譲り受けるまでのプロセス。
登場されていた方は、ブリーダーさんに会ってから犬を手に抱くまで、2年を要したとか。
ブリーダーさんは「売りたい」よりも、「血統を守ってくれる人に託したい」という気持ちが強いらしい。そのため、犬の運動に十分な広さがあるのか、散歩など接する時間はどれだけあるのか、といったことを何度にも渡って電話だったり、訪問したりを繰り返すらしい。登場されていた方は、さらに外国人であるため「日本に帰るなんてことは…?」というのも審議の対象だったようだ。

タイ
みんなに大切にされる野良犬たちの様子。
私たちが子どもの頃に体験した野良犬というのは、凶暴で襲われる危険を考えた。しかし、タイの野良犬は、食べ物をもらったり、店の前の冷気の通り道で寝ていても蹴り飛ばされず、満ち足りているせいか凶暴性ゼロで、かわいさしかない。仏教国で、命のあるものとして接するお国柄もあるのだろうが、犬だって涼しい店の中には入っていかないという謙虚さが私にはかわいく見える(笑)。
なんでも、国王が野良犬を保護して飼い、その愛犬との素晴らしい日々を書いた本がベストセラーになって野良犬ブームが来たというようなことも言っていた。
「アジワン」で見たそのままの世界(アジワンではほとんどが野良犬ではないらしが、見た目には同じ)なのだが、一方で狂犬病で亡くなる人がいるというのも事実。命あるものとして敬うことは大切だが、命あるからこそ人の手で何とかできる病気は何とかしたいと思うのだが。

ティアハイムやレスキュー隊は、寄付から成り立っているそうだ。
全部が全部いいことではないし、お国柄も関係して導入するわけにはいかないというか、向き不向きもあるだろうが、日本も死を待つ預かり所ではなく、新しい家族を持てる可能性のある施設作りには踏み出してもいいような気がする。
うちのまさくんは、小学校近辺をうろうろしていたのを保護した親戚から譲り受けた。まだ母犬と引き離すには早すぎると思われる子犬だった。まさくんはたまたま子犬だったけれど、もしこれからまた犬と暮らすことがあったらやっぱり「買う」ことは選ばないと思う。でも、今の家庭環境では犬にとって不幸でしかないので飼うことはできない(泣)。
と、犬の日スペシャル!と気軽な気持ちで見たのに、希望の持てる話題の裏に不安を感じ、かわいさと問題点に一喜一憂してしまい、非常に疲れましたです(笑)。
さらっと流してたけど、犬のサングラスは結構必要かも(笑)。

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  • by さとうさんた
  • 2009/11/09(Mon)00:36
  • Edit
時間を1時間間違えてしまい、見れなくてしょんぼりしてたので、記事アップありがとうございます~。各国の犬事情興味深く拝見しました。
イギリス「ブリーダーさんに会ってから犬を手に抱くまで、2年」には驚きました。そんなに特殊な犬種なのでしょうか。

まさちゃんは仔犬の頃、迷子になってしまったのですね。(涙)
でもカクテキさんたち家族にめぐり合ってよかったです。

Re:さとうさんたさん

  • by カクテキ
  • 2009/11/16 08:53
遅くなってしまい、申し訳ありません。

他の国の犬事情に関心があるので見てみました♪
この番組、初めてだったのですが生放送が基本のようで素晴らしかったです(笑)。
>ブリーダーさんに会ってから犬を手に抱くまで、2年
犬種もそうかもしれませんが、この子の血統を本当に大切にしてくれるかどうかが、ブリーダーさんの唯一無二の願いというのも強いのでしょうね。
販売目的にお産を強いるわけでもないでしょうし。
>まさちゃんは仔犬の頃、迷子になってしまったのですね
迷子というか…親戚の家の近くの小学校は昔から捨て犬が多いのですよ。
ここに捨てれば誰かが飼ってくれる、と思っているらしくて。
今思うと、痩せぎすでひねこびていて、とても子犬には見えませんでした(笑)。

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