ようやく第一話からの放送とめぐり会え、毎週楽しみに見ております。再放送なのに週一というのが、またうれしいスケジュール。
しかし…すごい、フロスト警部の物忘れが(笑)。根っからの刑事で、事件に関わってしまうと日常のことには気がまわらなくなるということなのだろうが。現在交際中の、病気の奥さんを担当してくれた看護師さんの忍耐にも恐れ入る。約束をすっぽかされたこと数知れず、それなのにこの第10話では一緒に住むことを匂わせているのだから。付き合いだす前から日常への無頓着ぶりは知っているからだろうけれど。
最初の数話こそ、裁判になったら困るような解決ぶりに驚かされたが、最近は警部の人情味あふれる事件の見方が主役だろうか(やっぱり、証拠の扱いとかかなり心配だけど)。その分、強烈な印象の事件が目立つような気がする。
今回の話は、人気サッカー選手の麻薬疑惑?と思わせておいて、実は移籍金欲しさのオーナーが仕込んだ「思い知れ」事件。監督が一緒についていくことが条件だったのに見捨てられたとか、移籍金の取り分について話がこじれたとか、そんなことだろうと想像はついた(実際は、オーナーは早く金が欲しいのにもっと多く金を出してくれるところを待とうとしたから)。
しかしですよ、その他ですよ、びっくりしたのは。
自分たちにも手が伸びてきたと感じた仲間が白状したのは、「私たちは悪質リフォーム詐欺を働いていました」という衝撃の事実。プロではない地元のクラブチームなので、サッカーだけでは食べていけないから仕事を持っているのだろうが、それがリフォーム詐欺とは。
上のチームにサッカーで評価してもらうために薬物には近づかない、とクリーンなイメージをアピールしていたはずなのに裏では詐欺ですか(笑)。そっちのクリーンさに対しては無頓着だな。
白状した理由は、詐欺に気付いたおじいちゃんの孫娘が法的には解決できないと言われて仕返しをしてきたと思ったからだってさ。車のイタズラや無言電話は確かに仕返し。見積書と現実を見比べれば追及できそうな気がするけど。立件できなくても、新聞に持ち込めば社会的制裁にはなるのに。被害者のおじいちゃんも、お人好し過ぎる。どう見たってやりっぱなしの手抜き仕事なのに、騙されたってわかってないんだもの。被害者が騙されたことに気付かないのが一流の詐欺とはいうけれど、彼らが一流だとは思えないのですよ。
もう一つ驚くのが、これが作られたのは1995年らしい。日本では数年前から問題となっている、高齢者宅への悪質リフォーム詐欺が15年も前にイギリスドラマで問題になっていたということだ(日本だって昔からあっただろうけれど)。
いつもだったら複数事件があってもなんとなくつながったりするものだが、今回もう一つあった川で発見された病院着の水死体は答えが出ず。
客として教え子にもてなされた校長先生が免許証を取られ、どういうわけか水死体の男の手に渡ったということらしい。校長先生の免許証で入院して盲腸の手術をしたものの、偽身分の発覚を恐れて逃げ出した、ということでしょうか。何故に病院着で?とわからないことだらけだ。校長先生を思い知らせないのも物足りない。
人気サッカー選手の裏の仕事もどっきりだったけれど、ここまでで一番驚いたのは#9「秘密の約束」。事件本筋ではなく、誰一人として警官に憧れ続けた偽警官に気付かなかったというところだ。あんぐりしちゃいましたよ。でも彼のおかげで解決できたといっても過言ではないので、偽警官も嬉しいに違いない(笑)。
これからもどっきり事件を覚悟して楽しみたいと思います。
ひとつ不満なのは、イギリスドラマなのにわんこの出番が少ないこと。いくらフロスト警部がパグっぽくても、ホンモノが見たいですよ。
COMMENT
無題
水死体の件はいずれ思いもかけないところで解決しますのでお楽しみに。
それとワンコエピもそのうちありますよ♪
「バーナビー警部」のトロイのゲスト出演(一瞬ですが)もありますのでご期待くださいませ。
この先はけっこう結末が重い話が多くなるのですが、それでも暗いドラマにならないのは警官たちのやりとりが可笑しいからなんですよね。ぜひじっくりとお楽しみください(笑)
Re:Ayanoさん
え!こういう一話完結ものはそれでお終いということが多い中、あとでまた出てくるのですか。
そうですよね、あのままでは実に気分が悪いです。
校長先生のお仕置きもありますか?(笑)
後々、ワンコもトロイ君も(同列?・笑)登場とあれば益々楽しみです♪
警部のぶきらぼうのようでいて、影では被害者を気遣っている姿で、事件の重さが救われていますよね。
ミステリというよりも人情ドラマです(笑)。