1991年、公立高校教師ローラが学校駐車場で射殺体で発見された。
車を狙った強盗事件と考えられていたが、当時の教え子ダーネルが学校倉庫の机の引き出しからローラの車のカギを発見し、車に乗るところを襲われたのではないという新事実が浮かぶ。
2回続けて真っ直ぐな人が真っ直ぐであるがために殺されてしまうという切ない事件。
荒れた高校に熱意で立ち向かうローラは、このままではいつか息切れしたかもしれないが、そうでなかった可能性のほうが高い。
殺されるまでの短い間で、優等生ダーネルと問題児のレッテルを貼られたレナルドの二人の心をつかんだのだから。
意地悪な物言いをした先輩女教師も、他の生徒にもいずれは伝わったかもしれない。レナルドの学習障害の可能性について「10年学校に行っていて初めて言われた」とママは憤慨していたが、初めてレナルドに向き合ってくれる教師が登場したということだったのかもしれない。
それがレナルドにも伝わったから匿名でのレポート、それを見つけてくれたローラを信頼して「学校に戻りたい」につながったのだろうし。
ローラが射殺を目撃しても通報しなかったことは責められても仕方ないことだけれど、彼の中でも事件がようやく解決し高校卒業資格試験にチャレンジする気が起きたのは、ローラの教えが間違ってはいなかったことの証だろう。
ローラのパパも、卒業する娘にぽんっと車を買ってあげてしまうバカ親父かと思ったが、治安を考えてのことと、模索するローラにアドバイスができる度量を持ち合わせた人で、殺人がプレゼントした車のせいではなかったとはっきりしてよかった、よかった。
で、居眠りヴェラのネクタイをちょん切る遊び…ここはボルチモア市警ですか(学校荒れてるし、The Wire見てるのかと錯覚・笑)。
警察はみんなする遊びなの?だとするとヴェラは油断し過ぎだ。
そして3本10ドルのネクタイの趣味の悪いこと…あんなのすすめるボスも同罪。
家に他のネクタイがあるはずなのに、翌日以降順番で使っている風のヴェラも同罪。
元からの持ち物だったら謝罪しますよ、誰も悪くありませんっ!て。
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COMMENT
無題
今回もせつなさ満載のエピでしたね。一番好きだったのは、
ダーネルよりもレナルドのエピソードでした。彼が怖くて、
逃げてしまったのもわかるし、でももう一度前に進もうと、
動いてくれたのもよかったなと思います。
切ない話ではありますが、救われないくらい話よりも、
こういうののほうが好きなので、次回もこのパターンでもOKです(笑)。
ヴェラのネクタイの趣味は…。
ただ単にヴェラが選んだ趣味が悪いのか、それともあれでも
まだましな3本だったのか…ちょっとその辺、知りたいですね。
Re:Anneさん
「先生のおかげで、家族で初めて高校卒業するところだった」とひねくれてみせるのも、彼の時が先生の死で止まってしまったのだなと想像させます。
前回の育まれるはずだった友情と、今回の信頼関係と、そういうことを連想させてくれるところが、あれこれ言ってもコールドケースを好きな理由なのだなと思います。
ネクタイの趣味が悪いのか、売ってるものがあんなものだけだったのか、今後のヴェラのネクタイに要注目!です(笑)。
無題
警察で居眠りしてるとネクタイをちょん切られるのは、ボルチモアだけの伝統じゃなかったんですね。NYやLAではどうなるのか、是非実態を教えてもらいたいものですが、NYPDは忙しそうで寝ている暇がないかな?
Re:Garotoさん
子どもたちを迎える環境を整備することが先にありきなのではないか、
その予算はどこからくるのか、と考えさせられますね。
もう昔のことではなく、解決がレナルドを向かうべき道を歩ませてくれたところを大切に見たいと思います。
ネクタイを切る遊びは、どこの警察でも共通なのでしょうか。
>NYPDは忙しそうで
ということは、この遊びがある警察は…(笑)。