ヘイスティングスは、ポワロからかつて一緒に事件を解決したスタイルズ荘へ招かれる。
再会を喜ぶものの、ポワロはすっかり弱ってしまい車椅子での生活だった。
ここでまた殺人事件が起きるが、自分は弱って動けないため目と耳になって欲しいと依頼されたヘイスティングスだったが、滞在中の博士の秘書である娘ジュディスの恋愛問題が気になって…。
「ビッグ・フォー」では、ポワロがあんなことを企んでいたので接点がほとんどなかったヘイスティングスが、今度はポワロ直々に「チームとなって」とのお誘いです。
ポワロには犯人となる人物の見当はついているわけですが、それをヘイスティングスには明かしません、というか明かせません。
何故なら、教えるとヘイスティングスはその人ばっかり見てしまうからです。
実際、ジュディスから「お父さん、人の顔ばっかり見てる」と言われてました。
そう聞いたポワロが「ふふふっ」といった表情をするのが、唯一のユーモア場面だったかもしれません。
それほど緊迫してました。
何故なら、ポワロは覚悟していたからです。
自らの命も、この件の結末をもです。
それは反則ではないか?と思わないでもないですが、ジョージが「暇をもらった」のではなく、「暇を出された」ところに含みがあった、ということで。
実際に作品の書かれた順番は調べてませんが、このポワロの苦悩は「オリエント急行の殺人」があってこそだなあと感じました。
あれで、正義と殺人というものに激しく苦しみましたからね。
シリーズ通しての演出が身に染みる想いでした。
最近、ファイナル手前のシーズンを見ることができたのも大きいですね。
見応えのある最終話だったと思います。
ポワロさん、髭がないと別人!だったし。
でも、ヘイスティングスが心配…
奥さん亡くして、ジュディスがあんなで、そのうえポワロさんまで…
でも、4カ月後に届いた手紙はポワロという人そのものだとも思うので。
それにしても、ジュディスはなんであんな危険思想(笑)を持った娘なのでしょうか。
あんなにおっとりとしたお人好しのお父さんなのに。
というわけで、ドラマのポワロ、あとは短編を残すのみとなりました。
本も読みたいですねえ。
でもあまりにも量が多くて…どこかに頼りながらになりそうです。

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