新作を見始めた頃、画面がゆらゆら蜃気楼みたいになるのが気になりましたが、S8くらいからはほとんどわかりませんでした。
いったい何だったのでしょうか。
ファイナルシーズンまでようやく見終えることができました。
終盤は「刑事フォイル」ではなく、「MI5フォイル」だったのは複雑です。
戦争中のふつうの人々の混乱に心を寄せるフォイル、ミルナー、サムのチーム感が好きだったのだなあ、私は、と思いました。
MI5での事件は、もちろん個人の問題もあるけれど国家規模での騙し合いがうすら寒くて、ドラマの性格が変わってしまったように感じました。
それでもフォイルさんは、罪を憎んで人を憎まずなので好きなことは好きなのですけどね。
ヘイスティングで、ふつうの人たちのための刑事でいて欲しかったですけど、フォイルさん自身が戦争との決着をつけるためには、MI5でのことも必要だったのかなと思うようにします。
「スパイは汚い仕事だから紳士にしかできない」という、「ジョーカー・ゲーム」の結城中佐の言葉を思い出さずにはいられなかったですよ。
サムは最後までサムでしたね。
彼女は時が時なら、フォイルさんの部下の刑事として活躍していたでしょうね。
ちょっと無謀ですが。
NHKでも放送されているのですよね。
最終エピソードまで放送するエネルギーを持ち続けていただきたいです。

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COMMENT
No Title
Re:No Title
嫌いじゃないけれど、そうじゃなかったという気持ちが強すぎて…です。
生活者としては見えないところの恐ろしさを伝えたかったのかしら?と思います。
恐ろしいというか汚いというか、とにかく、うなるような世界でした。
No Title
戦後だって混乱の中でも事件はあっただろうに...と思いますが、ロングシリーズになりつつあったので、マンネリを避けたかったのかもしれません。
Re:No Title
サムも同じかもしれませんね。
フォイルさんよりもさらに人情刑事よりかと思われます。
戦後と向き合うために必要なことと選んだのが国家の戦後だったということなのでしょうが、ちょっときつかったなあという感じです。