ここの殺人課チームはホント仲良し。今回もそろって出張。最初はボスをおいて行ったみたいだけど。
決してフィラデルフィアだって平和なわけじゃないんだろうけどね。
無言実行だから奥さんに疑われてしまった時期があったが、本当に正義のための検事だったグレッグ。
誰にも何も話さず捜査を進め、キャリアを傷つけることも厭わずに真実を追究する。立派過ぎ。それがあだになり、保身に走った担当刑事に命を奪われることに。
薬物中毒だった奥さんのことも何も言わずに借金の尻拭いに奔走。検事が弁護士の同席なしに被告人と会う危険を犯してまでも調べられずにはいられなかった真実。
正しいのはわかるけれど、何も話してくれないので奥さんは薬物の負い目もあって気詰まりだったのでは…と想像させる。
汚職の汚名を晴らそうとしているから立ち直ってはいるんだろうけれどね。
検事となっても売人の幼友達とは縁を切らず、話に耳を傾けるあたり篤い心は持っていたと思われるんだけれど、いかんせん壁が高すぎ。全部自分がまとめなきゃってのが恐いくらい。
誤認逮捕の子は会いにきてくれたグレッグを信じて待ってたんだろうね。でもグレッグは全部一人でやってたから引き継いで迎えにきてくれる人がいなかった。
「今度は引き継いだから」と安心させるように少年(もう大人になってるけど)の肩に手を置くスコッティ。いいシーンでした。
お母さんと会わせてあげたところは完全に子供の泣きじゃくり。
プエルトリコ系の結束のようなものが流れてたが、特に強いのだろうか。そういった地域だっただけのことかな。
さて、次回はスコッティがひどいことになりそうな予告。きっとエリッサのことだろうな。
COMMENT
「ブラッカイマーは神で有りま~す!」
相変わらず奥の深いストーリー展開にラストの回想シーンがより生きて来て深く重い感動を与えてくれました、今回はマイノリティーを題材にしたストーリーだけにヴレンズが珍しくラストの回想シーンでもメインに・・・。
格差社会と言われる昨今の日本なんかよりも全然根深い物の在る移民国家、人種の坩堝と言われるアメリカの皮肉な社会構造の中で人種と言うカテゴリー分けでふるいにかけられる人間の矛盾と愚かさ故に起きる犯罪心理の核に有る醜いまでの人のエゴが悲しい、何が正義で、何が悪であるかと言う以前に人の心の深い闇と本人の努力ではどうにも成らない人種と言う高い壁が立ちはだかる。
又物語には伏線が二つ存在しマイノリティーから更に上を狙えるまでに上り詰めながらも功名心より己の信じる正しい道を選び殺害される男とマイノリティー故犯罪者にし立てられ人生を諦めざる得なかった無実の男、対照的な二人の人生が交錯する、それはまるで光と影の様に、又ヴェラが他署とは言え同業の刑事を嵌めるその複雑な心中の垣間見える表情を最後に見せるのも珍しいが普段のキャラクターでは想像できない程の人としての心の葛藤が彼の心中に重荷と成って居た事が想像できる様な演出が憎い、最後に犯人に仕立てられた無実の男が釈放されるシーンでは無く母と再会するシーンでそれを見守るヴレンズとグレッグが奥深い、今回は残念ながら題材が題材だけに白人女性のリリーは脇役に徹するしか無かったようですが「ハンター」のラストで疲労困憊で泪ぐんだリリーはお疲れなのでちょっと休暇と言う事で・・・。
PSマイノリティー・リポートにリリー(キャスリン・モリス)は出演して居ました単なる偶然でしょうが・・・
SkyNet
Re:Sky Netさん
偏見がないと思ってはいるものの、実は正面から向き合ったことがないだけというか。
善悪や本人の誇りだけではどうにもならない社会の目、こういうドラマを見ているといつも考えさせられます。
人種、宗教に限らず些細な誤解などから生まれる偏見に対しても、良くも悪くも日本人は鈍感だなあと思うこともしばしばです(私だけ?)。
Sky Netさんはブラッカイマードラマのファンでおられるのですね。
私はCSIシリーズとかWATも見ておりましたが今はこのCCだけしか見てませんねえ。