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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

サード・ウォッチ「彼ら自身の言葉で」 45「それぞれの9.10」

今年9月11日に9.11ドラマスペシャルとして放送されたものをようやく見ることができました。「ホワイトハウス」の方はまだですが。

「彼ら自身の言葉で」
録画したドラマを見終わってチャンネルを切り替えたら、飛行機が突っ込んだ貿易センタービルの映像が映っていたのを思い出します。何が起こったのか、そのままテレビを見続けたっけ。

TWの製作にも協力してくれている実際の消防士、救命士、警察官が体験した9.11を語ります。といっても収録されたのは10月の第1週とのこと。整理をつけられるほどの日にちは経っていません。時に涙を浮かべたり言葉につまることもありますが彼らは気丈にインタビューに応じています。この時はまだ事件の最中。自らを振り返る余裕などなかったかもしれないです。後に本当の心の傷が痛み出すのかもしれません。
「トリアージを作ったのに人が来ない」の言葉にどれほど酷い現場であったかが想像されます。
救助活動中のビル倒壊。みなさん一様に「これで自分は死ぬんだな」との想いがあったそうです。それでも彼らは生きています。ある人は神の思し召しだと言います。近くにいながらも死んでしまった仲間と助かった自分の何が違うのか。そのためにも自分はこの仕事を続けていく、そんな想いに胸が締め付けられます。
その一方で、事故後退職を決めた女性救命士の言葉も取り上げているというのはリアルです。続けられるから強い、辞めてしまうから弱い、そんな区分は無意味であることを思い知らされます。「人を助けるのが仕事なのに助けることができなかった」この重みが彼女の決断なのですね。
フェイス・ヨーカス役モリー・プライスの実の夫も実際の消防士で現場に出動したそうです。彼は「助かって申し訳ない気持ち」と言っています。ドラマじゃない、本当の仲間を失ってしまった喪失感がそう言わせてしまうのでしょうか。
亡くなった彼らを英雄と讃えるのはその通りだけれど「彼らはビルに入る前から英雄だった」このことを忘れてはいけないと感じます。

事故後毎日毎日、倒壊現場に足を運び、下敷きになっているかもしれないビルに勤めていた人や仲間を探している彼ら。5年経った今、何人を見つけられ何人が見つからないでいるのだろうか。遺された家族の「遺体がみつかっていないので実感がない」というこれも真なり、です。
ここに登場したみなさんの5年後の言葉も聞きたいです。


「それぞれの9.10」
9月10日の勤務から11日のあの現場に向かうまでの面々。

サリーはアトランティックシティでタチアナとの結婚式を明日に控えている。デイヴィスは付き添い。また酔って吐いてる。タチアナは無事サリーの元へ戻って来たよう。

フェイスはフレッドと朝一番で検査の結果を聞きに行く。腫瘍を摘出してみないと確かなことはいえないという診断。手術を受け入れられず慌てるフレッド。

ボスコは楽しみにしていた試合結果を連行されてきた男に聞かされてしまい録画鑑賞を諦め、酒場で出会った女性の家へ。

キムは相変わらず良い状態とはいえない。それでもお母さんからの電話で点けたテレビに映し出される惨状に駆けつけずにはいられない。

消防隊員は一晩中偽通報に悩まされていたが、シフト交代時間になって入った通報がビルへの出動。夜勤明けも日勤も関係なく消防車に鈴なりになって急行して行く…
このシーンで終わる。「彼ら自身の言葉で」で「振り返ると乗り切れないやつが何人も消防車の後ろにつかまっているのが見えた」というまさにそのもの。消防に限らず、勤務時間もなにも関係なく、事故を知ったその足で現場に向かう彼ら。続けて見るとこれまでがドキュメンタリーのよう。

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無題

  • by rosedale
  • URL
  • 2006/11/30(Thu)13:13
  • Edit
だいぶ追いついてきましたねー。

消防士の生の声が聞ける「彼ら自身の言葉で」は、当時溢れていた再現ドラマよりずっと重くてリアルで衝撃的でした。

あわせてレスキューミーを見てみると、病んでる野郎どもや逃げ出したくなる嫁たちの気持ちが更に伝わってきます。「知り合いの消防士はみんな、ヒーロー崇拝型のTWにうんざりって言ってたのに、RMが始まった途端“TWは良かった”って言い出しやがってさ」と笑っていたデニス・リアリーを思い出して、内面が壊れていく様子はきっとRMの方が真実に近いんだろうなぁと思いました(^^;)

TBさせていただきます。

無題

  • by yasishi
  • 2006/11/30(Thu)16:41
  • Edit
◇rosedaleさんへ
実際に救助活動にあたった彼らだからこその言葉の重みを感じます。
今、みなさんはこの時のことをどう思っているか知りたくなりました。
デニス・リアリーは本当にトミーそのままな発言ですね(笑)
9.11直後にエピソードを進めなければならなかったTW、RMとは根底こそ同じでも見る角度はだいぶ変わってきますよね。

無題

  • by Garoto
  • URL
  • 2006/11/30(Thu)21:45
  • Edit
今回初めて日本語版でTWとTWWの911スペシャルを観ましたが、やっぱりTWWは難しすぎてよくわからず。またもやTWに泣かされました。
RMは5年後の彼らの実態を描いているのだろうなと思って観ています。トミーの911へのこだわりは、いつまでも持ち続けて欲しいなと思ってます。
TBさせていただきます。

無題

  • by yasishi
  • 2006/12/01(Fri)09:12
  • Edit
◇Garotoさんへ
911を商売にしているヤツに蹴りを入れる、でもそれは当事者として深く心にとらえているから。
そんなトミーの活躍(?)を見せ続けて欲しいです。
ここでTWは使命感のようなものを受け止めて進んでいかざるを得なかったのでしょうか。

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Third Watch S3-1「彼ら自身の言葉で」-In Their Own Words

  • URL
  • 2006/11/30(Thu)
スパドラの911スペシャル番組の一部として放送された、「In Their Own Words」。 911から5回目のアニバーサリーということで、再見することにした。一応これ、シーズン3の第1話なんだけど、今回は特別企画扱いなのかな。911の一ヵ月後の放送を泣きながら見た記憶があるけど、今もう一度見ても衝撃は同じだった。これと併せて、TBSでやってた「NYテロ、5年目の真実」も見た。前者は事件直後、後者は5年たった現在の当事者たちのインタビューなんだけどね、それぞれ重かったっす。 というわけで、とりあえず軽めのところからw。 サードウォッチ(以下TW)ファンにはお馴染み、本物...

TWS3「彼ら自身の言葉で」

  • URL
  • 2006/11/30(Thu)
TWを完璧にクリアしたところで 唯一欠落していたのがこのドキュメンタリーの日本版。 私が帰国してからのWOWOWでの再放送ではオンエアされず 今回スパドラでの9.11記念特集は画期的でした。 もう一度じっくりと観る事??

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