ザ･ソプラノズ−73「未遂」

アンソニー、トニーに似てきました。外見じゃないですよ。
パニック発作に緊張での嘔吐。トニーそのままじゃないですか。

学校を辞めてからの自堕落な生活を咎められるアンソニー。
でも本人はどこ吹く風。
アンソニーを味方につけるためだったとはいえ、高価なドラムセットを売って夜遊び資金にする。
その金も「ソプラノの息子」ってことでたかられ放題。
加えて新事業を起こすからお父さんに口効いてくれ、との念押し。
それでも夜遊びが止められない。
おバカさんでもそれなりにお父さんの力の中でしか存在しないことに焦りを感じているらしく、何を決心しちゃったんだかアンクル･ジュニアを殺りに行く。
甥っ子の面会に大喜びのジュニア。
緊張しまくりのアンソニーは手に取る前にナイフを落とし、取り押さえられる。
未遂だったことと、身内のこととトニーが頼み込んだのか大事にはならずに帰してもらえた。
私には度胸がないようにしか見えないけれど、そこはパパトニー、アンソニーは優しい子だから、と。
あの子なりにパパの期待に応えたかったんだ。
でも優しい子に期待しているのはそんなことじゃなかった。
ここでのやりとりで親子の繋がりを再確認できたかしらと思ったら
アンソニーは逆に不安の固まりになってしまったのか
お父さんと聞いたら発作が…

同じ道を期待はしていない、と言われて何も考えずに描いていたものが消され真っ白けの状態なのかな。
余遊び仲間からはトニーの力の内での気勢でしかないことを思い知らされ、
トニーからはおまえの居場所はこの世界ではないんじゃないの？と言われれば動揺もするというもの。
メドゥみたいにお勉強ができれば違う道を切り開くこともできただろうに、そこは閉ざされてるからなあ。
バカ息子だけれどなんだか可哀想に思えた今回のアンソニーだった。

パパトニー、下半身の力が復活したら早速よその女に浮気心。
興味津々の元ER婦長の不動産屋に誰の了承も得ずに傘下の店を売る。
下心あっての契約、でも途中で思い止まる。契約はしたけどね。
帰宅して食べ物がないと当り散らすのはお子様（笑）
自分の意志で思い止まったのなら当り散らしちゃいけません。
下心ありでの店売却、部下の不信を買いそうだ。

波乱のソプラノさんに比べヴィトーは…
ニューハンプシャーにまだ滞在中。作家らしいよ（笑）
以前から好意をもっていたダイナーの主人が消火活動に参加するのを見て恋しちゃいました。
消防士さんはカッコイイから仕方ないか。
目配せしてその気にさせ、拒否して喧嘩。
でも仲直りしてバイクでデートだよ！お互い子持ちで境遇似ているしね。
もう一度言う、住んじゃえば？