ようやく天然痘のワクチンが到着。持ってきた者たちは先住民たちが居留地へ移されているとの情報も持ち帰った。セスはギャレット夫人の鉱区の調査に向かい金塊を発見し「売らないほうがいい」とアドバイスする。父親探しで流れ着いたという兄妹は盗みの計画を相談。
勘違いしてました。前回アンディが回復していたのでワクチンがあるのだと思っていたらまだでした。
今度こそこれで天然痘騒動は終息するはず。
ワクチンと共にやってきた情報は先住民との揉め事はなくなるだろうがデッドウッドもこのままではいられなくなることを予感させる。
先住民を町から遠ざけたらそこに政府が介入してくるはず、と睨むアルはセスの重要性を感じる。
彼こそは正義の味方、町の表の顔にぴったりだと。
今までのようにはいかないかもしれないが政府の介入よりは操縦できるだろうと踏んでいるのだろう。
町の雰囲気もセスを町の顔にと後押しするだろうけれど、引き受ける時はアルの魂胆まで理解したうえでだろうな。
二件の酒場でそれぞれ雇い主と雇われ人の微妙な心理ドラマが見ものだった。
窃盗兄妹へのサイの制裁はジョアニーの宝石に手をかけたから?
「私のもの」を盗んだからみせしめのためと言っていたがジョアニーはサイのものなの?
殺すか追い出すかして欲しいジョアニーとは反対に、サイの方は娼館を独立させてでも手元に置いておきたい存在というのは確かだけど。
もう一件の方、アルとトリクシー。
娼婦である自分をわかっているトリクシーはギャレット夫人のNYへの誘いに心が動いたけれど残ることを決意したのですよね。
でも違う自分でもありたい心とバランスがとれなくてアヘンを…って思ったのですが。
「私は町に残るけどNYに行くなら金塊送るわよ」のギャレット夫人の言葉をどう感じたのかしら。
私はコロコロ変わるギャレット夫人は好かんが(笑)。
夫人にもらった金塊をアルのベッドサイドに置いたところですよ。
金塊は持っているのが見えていたからとはいえ、アルが最も注視したのはトリクシーの腕。
何の痕跡かを察し布団をまくるところがこの二人の関係を物語っているようで。
ベラ・ユニオン組と合わせて、憎悪とセットになった愛情を見た気がする。
製作者の意図が違っていてもいいのです(笑)。私はこの場面に非常に感じ入ったのですよ。
自殺をはかったトリクシーの命をとりとめるために希望を持たせるドクターもステキだったのにギャレット夫人にはいい感じが持てないなあ。
何だかみんなが振り回されてるみたいでトリクシーがその犠牲にも思えるもの。
生き残りの子が夫人じゃなくてまずトリクシーに「ソフィア」と名前を教えたのにも意味があるようにさえ感じてしまう。
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COMMENT
無題
アルマがトリクシーに金塊を渡したのはいただけないと思ったなぁ。人をバカにするんでないよって。もちろんアルマは好意であげてるつもりなんだけど、トリクシーは複雑な気持ちだったと思います。トリクシーはただ単純にお礼として受け取ったのかもしれないけど。
アルはトリクシーをものすごく大切に思ってるよね。お守り的存在。アルはただ単純に暴力的な人間じゃないもん。
Re:無題
どんどんトリクシーが魅力的に見えてきます。
私がギャレット夫人のことをよく思ってないからトリクシーに金塊を渡したのを「?」だったのかと思ったら、atsumiさんもなのね。
あれじゃ抜け出すきっかけではなく、かえって境遇を思い知ることになったのではないかと気になりました。
「NYへ行きましょう」が引き金だったのでしょうけどね。
だから一見非情に見えるアルの元へ戻ったのかなあと思います。
乱暴だけどその底に流れるものをトリクシーは感じてるのだ、とね。