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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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The Wire #13「判決」

キーマの意識が戻り、バンクが容疑者の写真を見せても「見えなかった」とキーマは答える。状況証拠は全てウィーベイを示しているので確かな証拠が欲しいと遠回しにお願いしてもキーマの答えは「思うようにいかないこともある」。バークスデール組から離れたくなったディアンジェロは公選弁護人を付け、新しい人生のために知っていることを話す覚悟をするが、母親には勝てなかった。そして大量逮捕者の出たバークスデール裁判は次々と量刑が決まり特捜班も解散。元の部署に戻る者、新しい配属先へ向かう者と様々だ。

カーヴァーが内通者だったなんて!そのご褒美で成績順は下でもハークを飛び越えて昇進したわけだ。
冷静に状況を見てカーヴァーだと確信したうえに、それを責めることはせず今後の巡査部長としての生き方を諭すダニエルズはよかった。
マクノルティのミス(というか組織に不適合な行い)を待ち焦がれて港湾課(だっけ?)に異動させたロールズと対照的。
まあ、カーヴァーとマクノルティではおかれている立場も違うけど。
特捜班は組織犯罪としてバークスデール側を重罪に追い詰めたいが、協力を求めた連邦機関は賄賂を貰っていた政治家の追及に視点をおきたい。
政治家の訴追に有効な証言をもらえるならバークスデール側の罪の軽減もありうるとか。
見解の相違を感じたダニエルズたちは特捜班の捜査のみで裁判にのぞむことになった。
この一連の過程でマクノルティがダニエルズに対していつの間にか捜査を仕切るものとして一目置いてる感じがまたよかった。
最初のうちって使えない警部補っ!と鼻で笑ってるふうだったもの。
特捜班自体が成長したとでもいうのかな。
解散を目前に「ここでのことは忘れられない」と語るシドナーとか、新人に「頭で考えるんだ」と話すハーク(笑)とか、いろんな意味で刑事として開眼させられたチームだったのではないかな。
その最たるものがプレッツ。おエライさんの娘と結婚して地位と銃に頼った男なのかと思ったが、ここで適正を発見したみたいだ。
査問会が終わっているはずなのにダニエルズに銃の催促をしないし、銃を手渡されてウィーベイ逮捕チームに加われと言われてもデスクワークの大切さを口にする。
現場に戻ってももう無謀なことはしないと思うがやりたいことを見つけられた表情はプレッツを男前に見せていた。

下っ端も成長した特捜班、バークスデール側は?
収監されて日常から離れられていた8ヶ月が恋しい、みたいなディアンジェロの発言は「ようやく言えましたか」という感じだった。
でもその後のお母さんの説得(脅し?・笑)で見事に元通りになったのを見ると、ウォレスのことで感傷的になってただけともいえるかな。
息子のこと言われちゃうと仕方ないのかな。
頼めば家族で新しい人生をもらえたかもしれないけど、広域組織犯罪に関する証言でないと証人保護プログラムなんて無理みたいだしな。
最後のチャンスを逃したディアンジェロはもうゲームから降りられない。
キーマに会えないことが心配だったバブルスもゲームを終えられない。
ディアンジェロとは違って何の柵もないはずなのに。
お金を少しだけ返そうとしたところにまだ、もしかしたら、と思いたいような…。

結局、ウィーベイが全部「俺がやった」と言い張り、大人数の逮捕者の量刑はなんだか中途半端な感じ。
裁判途中で外に出たマクノルティの表情が物語ってるかな。
これは何だったのか?これでいいのか?と。
ようやく行けたキーマの病室でのめそめそ顔も、キーマへの謝罪だけじゃなくて捜査と裁判と自分たちの扱われ方の比重の違いに混乱してるふうにも感じた。

そして一麻薬組織が一時的でも摘発されたのに、街にはすでに別の売り子がやってくる。
ひとつがなくなっても(なくなってないが)すぐに他のグループが割り込んでくる。
クスリそのものがなくならない限り一掃なんてできないのだ。
と、そこへオマール参上(なんだか優雅)、バークスデール組の多くは刑務所の中、でもストリンガーとディアンジェロの姉さんという強敵が仕切ってる、クスリはなくならない、警察人事の妙、キーマの復帰、どう転がっていくのかは1ヶ月後でいいんですか?

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無題

  • by Jasmine
  • URL
  • 2008/08/03(Sun)17:02
  • Edit
シーズン1が終わりましたね。
結局、なんとかのしっぽ切りって感じで
組織を壊滅することが出来なかったので
中途半端に終わりましたね。
オマールが帰ってきたことで、また面白くなることを期待して
シーズン2を待ちたいです。
TBさせて頂きました。

Re:無題

  • by カクテキ
  • 2008/08/04 09:36
結局、都合の悪いところはどうにも手出しができなかった、という結果でしたね。
あまりにも大きな代償だったことがマクノルティの表情から伝わってきます。
>オマールが帰ってきたことで
そう思って見てましたが、あれはまだ他所の土地でのオマール情報だそうですよ。
S2には帰って来ているかもしれませんが(笑)。

コメント遅くなりました(汗)

  • by atsumi
  • 2008/08/03(Sun)21:01
  • Edit
息苦しくてあっぷあっぷしていたのはディーだけじゃなくてジミーもでした。いつの間にか時間の流れ方や環境を作る組成が変わってしまって、それに付いていけないジミー。はたと気付くと、俺ってなんだ?
どんなに甘ちゃんだろうと私はジミーが好き(苦笑)彼の「what the fuck~?」、いろんな意味合いがあって楽しかった。ジミーの苦労は続くけれどまたすぐ会えます。
S2はどうしようかな〜今BSGを見ていて、それが終わったらTheWireのS2を見始めるか、S2はカクテキさんと同条件で挑むか?!

Re:コメント遅くなりました(汗)

  • by カクテキ
  • 2008/08/04 09:41
>ディーだけじゃなくてジミーも
キャラクターも考え方も立場も違うけれど、それぞれの組織が自分に合わないのをわかっていながらそこにいるしかないってところが同じですよね。
だからディアンジェロに肩入れしたかったのかしら。
今ではできませんよ(爆)。
>S2はカクテキさんと同条件で挑むか?!
そうしましょう。だってmadmenもあるし(笑)

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