朝6時、コンテナ配送先、電器店、ニックの家等関係先の一斉捜査が入る。幸か不幸かニックは不在。バルチェックが港湾組合事務所に取材陣を引き連れた形でフランクは逮捕される。関係者全員逮捕ではなく、指示を出しているスピロスの上の人物を突き止めるため彼を泳がせ尾行するが、犯罪のプロは一枚上手だった。
バークスデール側は、ブラザー・ムーゾンが邪魔なストリンガーがオマールを呼び出し「ブランドン殺しはムーゾンの仕業、今度はお前を狙っている」と吹き込む。
スピロスの尾行はラッセルも頑張っていたとは思うが、自分だけ無事なことをスピロスが疑わないわけないということ。フランクが携帯電話に不審を感じたのと一緒でしょう。
キーマと真の親玉がすれ違うところなんて憎いくらいだ。
ここでグリークの存在がわかっていたら、スピロスからニックへ協力の申し出もなかったと思うとターニングポイントとも言えるシーンでしょ。
ジギーの事件で生き残り店員にジギーの正当性を語らせるから、密輸事件は口を閉じるように、との申し出をニックはジギーを助けたいから呑む気。
でもフランクはラッセルの勧めもあって一連の事件を告白する決心をしたばかり。
ジギーはかわいい、でも何もかも失くすならせめて正義を貫きたいフランクの葛藤シーンは胸に迫るものが。
ニックの同行を断り、グリークとの会合場所に向かった時にはフランクの心は決まっていたのだろうが、今度はグリーク側にフランクが詳細な告白を同意したとの情報が入る。
この、今向かっているその最中に状況が変わっていく様子がまた…。
流れている曲があそこらへんの雰囲気いっぱいで(詳しくないので見当ハズレの可能性大)、グリーク側にフランクが紛れ込んでしまった感じ。
そう思うとあとは怖いことしか浮かばない。
今回はソボトカファミリーのための話にしかみられない。
フランクは組合のためなら密輸の手助けも悪いことではないといつの間にか錯覚し、兄さんはその麻痺した心にニックを引き込んだことに怒り、それでも、これからでも正しい行いをとの心を持った人。
この兄弟のやりとりにも心が震えたが、面会でのジギーとフランクの会話にも。
「話してくれれば」「話したら聞いてくれた?」
息子と言ってもジギーは大人、これは中学生くらいの子が発する言葉でしょ。
ジギーは今そこを歩んでいたのだな、フランクはそれにさえも気付けなかったのだな、と。
ニックのようにジギーだって成長しているはずと疑ってもみなかったのだろう。
「父さんに似てない」「そっくりだよ」が深くこたえる。
そういえば「薬を飲んで寝てるの?」と言われていたお母さん、全く登場しませんでしたが何か家庭の事情でも…?
こっちに比べるとバークスデール側は薄味に思えてしまう。
オマールが信じると思ってるストリンガーも、オマールが本当に信じて行動するのも不思議だった。
しかし、そこはやはり何かが違う男、間違った復讐は中断し助かるかは不明だがムーゾンに救急車を呼ぶ。
標的を変えて何やら起きる、嵐の前の何とやらなのだろうか。
最終回でどちらも決着がつくのだろうか。ついて欲しいような、欲しくないような複雑な感じ。
ところで私、どうかしちゃってます。
フランクがジギー事件「港湾労働者が銃撃」とかいう記事を見てましたよね。
新聞記事に目をやったらDock Worker が DuckWalker に見えてしまって、新聞もジギーをバカにしている…と(笑)。
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COMMENT
サングラス
ストリート側のお話はサイドストーリーだから、次のシーズンへの布石でしょうかね。私はとにかくストリンガーの嘘が姑息に思えてしょうがなかったです。
Re:サングラス
?と思いましたけど、キーマも何も言わないからいいのかな?と(笑)。
やはりちょっと問題ありだったのかしら。
>ストリンガーの嘘が姑息
彼のイメージが崩れていくようでした。
今まで騙されていただけだったのかもしれません。
これが「これは大学の講義じゃない」というエイヴォンの言葉につながるのかも。