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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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サード・ウォッチ5 #98「誰かが泣いている」

「助けを求めている人の声が聞こえる」との匿名の通報を受け、住宅街へ向かったボスコ&モンロー。それらしき気配がないところに出会った青年トミーが手に傷を負っていた。病院へ連れて行こうとするが「母親が看護師」と繰り返し、傷を負った場所も正直に言わない。トミーを不審に思い始めたところ、辺りを見回っていたボスコ&モンローは大量出血の痕跡を見つける。

オープニングで「これは実際にあった事件を元に脚色して作ったもの」という断り書き。
どんな社会的な事件かと思ったら…なんともぶきみな…。
発見された遺体を映すことはなかったがボスコの追及から惨殺死体だったことがわかる。
それなのにトミーは、血だまりの痕跡、ナイフ、他人名義のクレジットカード等が見つかっても新たなウソを並べるだけで動揺を見せない。
ボスコが、キーに固執するトミーと鍵のかかった物置に接点を感じた時に大きな声を出しただけだ。
「ボスコにだけ真相を話したい」のも、「ウソばかりついて迷惑かけたから」という理由でピントがずれている。
時間の流れそのままに進んでいくのは新鮮で、責任逃れで関わったことが大事件に発展していく様子も見応えあった。
そんな構成の中に、落ち着いてきたクルーズが巡査部長として威張り散らすでもなく現場の指揮を執ったり、理不尽に警察を責め立てることからわかるドクの抱えている問題なども見られて結構な満足感。
事件は猟奇的で実際にあったことといわれても現実味がわかないほどだったけど。

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