1960年代のNYの広告業界を舞台にしたドラマ。
家庭には美人の奥さんと子どもがいるのに愛人アリのドンを中心にした広告チーム、その中でもドンの地位に憧れる部下、新人秘書、そして難物クライアント、と彼の周辺はにぎやか。ドンは軍にいた経験があるらしく、何かそのへんが今後のストーリーに絡んできそう。
1960年代ということで今のアメリカからは想像できないことが主流となっているのでおもしろい。
・タバコの健康への影響
健康被害データの信用性が問われている時代。中毒性についてはこの後にくるのかな?そんな話を真っ先に聞かされる存在であっても誰一人タバコを止めない。
・精神科医への不安
「精神科にかかる=不幸な人」とドンも言っている。ドンが軍で見聞きした精神科医は打ち明け事を言いふらすような信用の置けない人物だったらしい。ベティ(ドンの奥さん)がかかったように、時代の最先端業界周辺から徐々に一般的になっていくのかも。
・離婚した女性への眼
ベティが友人から「近所に引っ越してきた人、子連れ離婚なのよ」と聞かされ、「気の毒に…」と洩らす。俗世界を知らない奥様が「下々のものは苦労が多いわね♪」というものではなく、珍しいこととしての「気の毒に…」。
・女性の仕事
女性コピーライターもいるというこの会社でも、男性社員は女性社員とみれば手を出すことしか考えていない。新人秘書ペギーは親切に会社ツアーをしてくれたポールはそんな輩とは違うようでホッとするが、彼は時間をかけて策を弄しただけで他の男性社員と同じ眼で自分を見ていたことにショックを受ける。その一方で結婚で初対面(ですよね?)のピートをアパートに入れてしまうのはわからんが。乙女心か?
健康志向、セラピー、離婚、女性の地位、どれもが黎明期のアメリカを見るというのも興味深い。同時に登場する人たちにどんな転機がやってくるのかとても楽しみであります。
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COMMENT
無題
一番最初の、バーで黒人ウェイターとの会話も良いですよね〜あのシーンでの琥珀の液体、うまそう…。
TVでは見られませんが、なんとかDVDで頑張りまあす!
Re:無題
今後も今との違いを楽しみながら、これは!という瞬間を経験したいなと思います。
ドンの浮気を奥さん知ってるのでしょうか?手の震えはお母さんの死だけでなく疑っているからというのもあるかもしれません。
ドンはうまくやっていると思っているようですが、ベティを医者に送ったその足で愛人宅へ向かうのはやだなあ。
無題
でも煙が蔓延するオフィスには絶対足を踏み入れたくありませんが(笑)
今ではありえないことが50年前は当たり前だったのかと驚かされる事がたくさんあって新鮮です。
それにしても50年前のアメリカはお洒落。敗戦国日本ではまだまだ惨めな時代ですよね。
Re:無題
私も煙蔓延しているのは閉口してます。
思わず、テレビの前で手をぱたぱたさせてしまいましたよ(笑)。
いきなり今のアメリカがあるわけではないとは承知ですが、ことごとく想像つかないことしているのが新鮮であります。
キャラクターと背景が見えてきたところで今後の膨らみが楽しみです♪