水漏れと異臭から調べられた貸し倉庫の冷蔵庫から、少年(シェマー)の遺体が発見された。倉庫の借主、テオ・ギャンブルは他にも三箇所倉庫を借りており、捜査に向かうとそれぞれから少年の遺体が発見される。みんなシェマー同様、人差し指を切り落とされ、足には疲労性骨膜炎。シェマーの入れられていた冷蔵庫の指紋から浮かび上がった男は殺害を否定し、盗みに入ってとんでもないものを見つけたので取り引きしたいと申し出る。盗み出したものは、虐待を受けるシェマーの姿が映されたビデオだった。
シェマーのファイルが、行方不明者のキャビネットに入れられたので「今回はもしかしたら再会できるのかも」と淡い期待を持ったが…。
躾と虐待。そこに愛情があるかどうかで違うのだろうが、本人以外はわからないし、間違った愛情というのもある。親だから愛があって、施設職員だらか愛がないというのも乱暴な区分。
今回に限って言えば、愛情なしで施設で育った男が、自分が大人になった時に施設の子どもたちに繰り返し、モンスターを作ってしまったという悲劇。
当時のドクターが「20年前のことを覚えていると思うのか?」と言いながら、後にモンスターとなったマリクのことはしっかりと覚えていて「後悔している」というのが印象的。何があったかは全てわかっていた、でもそこに関わるにはかなりのエネルギーが必要。「関わるな」と言われて、そうできなかった若き医師を責めることができるだろうか。でも、若かったからこそ動けたかもしれないという気もする。
「ママ2が死んだら僕はどうなるの?」心にそんな恐怖をねじ込まれ、なおかつ一人ぼっちで死ななければならなかったシェマー(おそらく他の三人も)の痛みは想像を絶する。
犯人マリクの最期が自ら喉を切るというのは納得できない。精神に異常をきたしているとしか思えないのに選んだのは自決。モンスターの最期、頭を支配したのは何だったのか、もうわかることはない。
チームは今いい感じ。やさぐれスコッティも「遺族は答えを望んでいるのに、質問ばかりでいいのでしょうか…」と気遣えるほどに落ち着いている。それなのに…予告、見なきゃよかったなあ。
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COMMENT
無題
このエピ、あまりにも悲しすぎました。
マリクにはちゃんと罪をつぐなってほしかったのに、
自殺してしまって、一人の世界で完結してましたね。
リリーの言葉が届いたと思ったのは気のせいだったのかしら。
もうちょっとヴェラに癒し系としてがんばってもらわないと…。
Re:Anneさん
身体的にも精神的にも受けた傷は大きかったのでしょうが、だからといって同じことをしていいということはない、それすらもわからない世界からなんとか出す手段はなかったのかなあと苦々しい結末でした。
>ヴェラ
なんというか、暗号?分野に鋭い嗅覚を発していませんでした?
ちょっとしたところでみんなの感心を奪っていくなんて、そんなキャラでしたっけ?歓迎しますけど。