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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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コールドケース5 #11「封筒」 Family 8108

1945年、レイ・タカハシが階段から転落死した事件の再捜査依頼に彼の娘バーバラがやってくる。バーバラは母親宛の賠償金小切手を見るまで、両親が収容所暮らしだったことを知らなかった。自分の知らない母親の笑顔のためにも父親の死の真相を見つけて欲しいと語るのだった。

自分は人種にも性別にも宗教にも偏見はないと思う。でも、偏見がないのではなく無関心なだけなのではないかと思うこともある。
だから、アメリカ人であることを証明するため軍に志願したレイの息子ビリーの親友スキップの心の変化を責められない自分がいたりする。正当化するわけではないけれど。
ビリーと仲良しだったことを、偏見を持たないスキップ少年と見ていたが、出兵して上官という立場にありながら彼が進んだ道は日本人を憎むこと。かつて仲良しだったタカハシ家にもそれは向けられる。戦争がなければスキップはそんな感情を持つことはなかったかもしれない。人種の諍いなど考える隙などなかっただろうから。
自分にも切羽詰った、生死が絡むような問題と共に人種、性別、宗教を考える時がきたらスキップになる可能性もあるかもしれない、と恐怖を感じた。
本筋の、ビリーが生前に書いた家族への想いの手紙を読み、レイがビリー戦死のショックから立ち上がる、それまで必死にがんばって生活を築いてきた自分を取り戻した輝きの部分を感じるべきなのだろうけれど。
いまひとつのめり込めなかったのは、登場人物の年齢か。1945年当時、出征する子どものいる親なら30歳くらいにはなっているだろう。それから60年余り経っているのだから90歳は超えているはず。でも今登場するレイの奥さんや友人、若すぎる。アジア系の高齢俳優が少ないのはわかるけど…。「今」のレイの奥さん登場の時、年数計算が気になってなんだかだったもの。私の体質のせいで申し訳ないことをしているとも言えますね(笑)。

さて、謹慎明けを待たずに退職願を提出したというボス。
それを迎えに行って、取り消させるのがリリーだというのが私にはツボだった。

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無題

  • by Garoto
  • URL
  • 2009/09/24(Thu)21:06
  • Edit
いろいろと考えさせられることの多い話でしたが、つい日本人の立場で観てしまって、強制収容所とはいえ爆弾の飛んでこないところに住めるのは幸せなのではなんてひねくれた感想をもっていました。
そして現在若すぎる戦前生まれの人達。こればかりはしっかり年齢が計算できて、同年齢の日本人をよく知っているだけに激しく突っ込んでしまいました。まあ西洋人には東洋人の年齢がわからないだとうし、そっくりさん集めも容易じゃないのは承知ですが、でも私たちを騙せませんよ!

Re:Garotoさん

  • by カクテキ
  • 2009/09/25 08:56
考えさせられることもありましたが、現在の俳優さんたちが若すぎることが気になって、話に入り込めない部分があったのは確かです。
>爆弾の飛んでこないところに住める
私も少し思ってしまいました。
質の違う辛さを比べることは筋違いでしょうが、命あってこそと思うと複雑です。

無題

  • by Anne
  • URL
  • 2009/09/26(Sat)07:47
  • Edit
こんにちは。
>90歳は超えているはず
これを読んで、はじめてそういえばそうよねと思いました。
ただのんびり筋を追っていた自分が恥ずかしいかも!
ビリーやレイだけではなく、スキップも気の毒に思えました。
あそこまで豹変するのは少し不思議な気もしますが、
そのくらいつらいことがあったのだろうなと思うと、
その場を見ていない自分が責めるのはやっぱり難しいです。
年齢問題はともかく、考えさせられるエピでした。

Re:Anneさん

  • by カクテキ
  • 2009/09/26 11:36
>90歳は超えているはず
いろいろな事情があるのだから、そう思っても流してあげるのが大人の見方、Anneさんが正しいのですよ。
そんなことに引っ掛かって筋を見失っている方がどうかと思います(笑)。
乱暴なのは承知ですが、タカハシ家もスキップも戦争に人としての生活を狂わされたと思えてなりません。
私が言っても内容が薄くなりますが戦争の功罪(功はあったのでしょうか?)を改めて考えさせられるエピソードでした。

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