2005年、アパートの部屋に一人取り残された生後8ヶ月のマックスが焼死するという事件があった。しかし、マックスの母親プリシラが公園でマックスを見かけたと錯乱状態で拘束される。彼女は薬物依存症だったが、妊娠をきっかけに薬を断ち、現在も続いている。プリシラの言い分を検証すると不審な点が見つかったため再捜査となる。
2005年の事件なのに、赤ちゃんの成長に疑問を持たなかったとか、出火場所の特定が間違っていたとか(きっとあの人が担当したのではなかったのだろうね・笑)、当時の捜査の杜撰ぶりが気になる。
赤ちゃんを一人置き去りにしたこと、薬物中毒だったプリシラの評判が見立てに影響を与えていたのだろうな。
依存症患者を更生させる側が、その信用されていなさを利用して赤ちゃんを誘拐していたなんて、なんたること。
流産を繰り返して精神状態が普通でなかったと主張するかもしれないが、プリシラを利用するという計画を立てている段階で酌量の余地なしと見る。
依存の対象が自分の命よりも大事、と言われる中でプリシラは本当に頑張った。何よりも大切なものに出会うと辛くても頑張れる、マックスを亡くした後も薬断ちと母親の援助を拒むことを続けられたのだから、更生は存在するのだと証明してくれたのだろう。
しかし、彼女は稀な例であることも事実。両親だってプリシラが立ち直れるとは思ってもみなかったのだから。もし火事が起きなかったら…ということもあるし。
マックスが本当の母親プリシラの元に戻されるけれど、今までの両親のことを、この環境の変化を、どう受け止めるのだろうか。ラスト、プリシラの差し出した花を握るところまでさせないのは、今後の希望と不安を一緒に感じさせる。
最近、法的に認められない手で子どもを誘拐したが、何不自由なく愛情につつんで育てていたが、荒んだ元の母親の元に戻されるという
「愛しき者はすべて去りゆく」を読んだばかりで…プリシラは大丈夫だと思いたい。
さて、これでS5はお終い。今シーズンで一番好きだったのは
#1「プール」。
Kirk Acevedoが刑務所にいるってだけで合格点だったとも言えますが(笑)、Melissa Leoの、犯人がわかったと同時に封じ込め、夫の背中を抱きしめる腕も印象深かった。ミゲル効果かもしれませんけどっ!
Bobby Cannavaleと同じ回に登場させてくれれば、もっとよかったのに(笑)。
何回か書いたけれど、「ドラマの主人公は事件」と改めて思うようにしてからはかなり好きな番組に復活(笑)。
S6も放送決定なので、この気持ちを忘れずに見ることにいたします。
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COMMENT
無題
プリシラがドラッグから足を洗ったと言うのが、
どれだけ本気で子供のことを考えていたか、どれだけ本気で、
更生をしようとしていたのかがわかって、それだけでも
赤ちゃんを手元に戻してあげてと思ってしまいました。
色々足りないところもあるけれど、彼女の愛情は本物でしたよね。
これからも大変だろうとは思うけれど、親子が元に戻れて、
本当によかったなと思います。
たまにはクリフハンガーのないシーズンフィナーレもいいですよね。
来シーズンは久々にリリーに恋の花が咲くのでしょうか。
また続きも楽しみにしたいです。
Re:Anneさん
きっとプリシラもみんなの期待に応えることでしょう。
そういう希望のほうが強く感じられるエンディングでしたね。
本を読んだ直後だっただけに、嫌なほうばかりにとらわれて書いてしまったので少し反省しています。
>クリフハンガーのないシーズンフィナーレ
私的には、引っぱらないで今回のように話をまとめてくれたほうが次への期待が高まります。
主要人物が生死の境を…?などというのは「ありえない」と冷めてしまうからでしょうか(笑)。
というわけで次のシーズンも楽しみにしてます。