ドイツ人実業家グンターの水死体が発見された。彼は息子夫婦と船旅中で、戦争中に捕虜として過ごした村に立ち寄ったのだった。
落ちた飛行機で家族を失ったもの、敵でももてなす農家、今でも敵国を憎むもの、戦争への人々の想いが交錯していて見応えがありました。
自国に戻って成功したが故に戦争当時を笑い話にできるグンター、彼を許せなかった気持ちもわからないでもない。
しかし、グンターの人柄は彼をもてなした農場一家の態度から憎めるものでもないし。
会社経営を安易に息子に引き継ぐような家族経営に危機を感じていたというところも、話がわからない男ではないと思えるのですが。
家族を失った憎しみの炎は、相手の人柄など関係ないのだなと寂しささえ感じました。
確かにグンターの息子はバカ息子みたいだけど。
「会社は旦那さんのものにはならない」と聞いたあとの嫁の態度の変わりようも見事だったなあ。
そんな中、一人残されてしまった犯人の娘を当然のことのように迎え入れる農場夫婦のあたたかさにまいりました。
青年がグンターの財布を盗った理由、「母親の写真があるかもしれない」は心底信じられるな、と感じました。
バッカスは、どういった理由で金に困っているのでしょう?
グンターの息子からの買収提案、本気で受け入れるつもりだったのでしょうか。それとも捜査の一環?
金を貸してあげた警部の行動は、これから彼を鍛えたいという親心にも似たものでしょうね。
そんな、バッカスの私生活も気になりますが「ドイツ語が得意」というのは
ディッシャーのようでした。
ヒヤリングは苦手だったり、チャイナの通訳に「確かにそう言っていました」などと負けず嫌いなところを発揮したり。
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COMMENT
無題
農場夫婦、聞き込みの警部たちをディナーに招いたりして最初からいい人そうでしたね。バッカスの口には合わなかったみたいでしたが・・(爆)
ところでモリーが自殺したわけって語られていないんですよね?グンター、おっしゃるとおりそんなに悪い人には見えなかったけに気の毒でした。
Re:さとうさんたさん
なので、料理が口に合わないのはバッカスがいけないのだと思います(笑)。
モリーの自殺は、戦争に行っていた恋人の戦死が引き金だったような…?
ごめんなさい、私もはっきり覚えてませんでした。
農場夫妻が認めるくらいなので、グンターがまっすぐな男だったことは理解できるような気がします。
なのに、どうして息子はああなってしまったのでしょうね。
絵に描いたような二代目バカ息子でした。