オードリーという若い女性の死体が教会で発見された。両親は彼女が看護師だったと証言するが、バッカスはカジノとバーの店「レークス」でホステスとして働く彼女と会っていた。親しかった同僚フォーンに話を聞くが何も語ってはくれない。
騙されかけた。
ビショップ弁護士が真面目な浮気を楽しんだ結果、信仰心の篤い妻マーガレットが夫を奪っただけでなく、もうけることができなかった夫の子どもを堕胎したことで怒りの復讐を遂げたのだと。
これ、警部ももう少しで納得してしまう筋書きでしたよね。
レークスへ通う人々の写真を撮り続けたのに、夫のレークス通いを知らなかったことがポイントだったのですね。
底なしの怪しさが漂っていたレークスのオーナー夫妻はオードリー殺しとは無関係、アメリカで罪に問われている方が彼らには重要。
だから、ビショップのオードリーへの狼藉も、口止め料を払って売れっ子の彼女を解雇する方を選んだのですね。
夫の供述を聞かされてすべてを悟ったマーガレットの、衝撃と信仰心の錯綜するような顔は印象的でした(顔の中味が大作りなところがちょっとカディ似・笑)。
ところでバッカス。
レークスに通いつめて、フォーンと仲良くなっていたなんて…そんなに家庭が面白くないのか?ジジイのせいなのか?(笑)
レークスに行っていたことで、オードリーの本当の仕事がわかったわけだしお手柄でもあるけどね。
しかし、最初の一ヶ月は会費無料とはいえ、警部への借金が完済したのか気になるところだ。
飲みに行ってないで少しは警部を見習って身体を鍛えたほうがいいと思う。
前回、自殺が犯罪だったのに引き続き、今回はピルの処方が既婚者のみという法律に驚く。
やはりこれも宗教的な考えが大きいのでしょうか。
自殺にしろ、ピル処方にしろ、「時代と合っていない、でも法律」と、新しい意識と保守的な心が混在する、そんな1960年代が新鮮に映ります。
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COMMENT
無題
やっぱりジジイのせいですか!(笑)
警部の怒りっぷりからしても、
借金は絶対返してないと思いますよ^^;
一発でノックアウトは予想通りでした(爆)
マーガレットも、あの篤い信仰心をもっと人助けのために役立てればいいのに…と思いました。
とはいえ、当時は彼女のような考え方が主流だったのでしょうね。
Re:Ayanoさん
この前の「ジジイは何て?」がとても印象的で、
家庭でのバッカスの位置が集約されているような気がするのは考えすぎでしょうか。
>警部の怒りっぷりからしても、借金は絶対返してないと思いますよ
ああ、やっぱり(笑)。
だから会費が無料のうちに通いつめるつもりだったのかもしれませんね。
無題
ジジイがバッカスにとって相当のストレスだったんでしょうか。オードリーには気の毒ですがこの事件が彼の目を覚まさせるきっかけになり、ホっとしました。
>そんな1960年代が新鮮に映ります
このドラマ、ミステリの他、1960年代の意外な法律を知ることができ面白いです。
Re:さとうさんたさん
彼の行動から、ここらへんを想像させるのはかなりニクイ演出ですね。
>1960年代の意外な法律を知ることができ面白いです
服装や車も、法律も、また歩いてまわることが基本の捜査も、
新鮮でドラマチックに思えます。←ちょっと肩入れしすぎかしら?