忍者ブログ

ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #6「憎しみの残影」 Gently in the Blood

匿名の密告である取引現場に張り込んでいたところ、現れた男は取り逃がしたが持っていたスーツケースから大量の失効パスポートが発見される。
旅券局からロンドンへは普通郵便で送られるという隙に、局の誰かが横流しを企んだものと思われた。
局で働くマギーの恋人ジミーに悪い噂があり、出産後6週間で仕事に戻っていることから、金に困ったマギーが恋人を手引きしたのでは?と推理されるが…。


ジミーを攻撃するためだけのハメドの言葉を信じてしまい、マギーが結婚しないのは身持ちのせいだとばかり…。
赤ちゃんの父親がわからないのではなく、ジミー以外ありえないのに肌の黒い赤ちゃんだったために一番困惑していたのはマギーだったのですね。
結婚せずに出産したのは、更生したジミーを両親に認めてもらいたかったのでしょう。
養母(実は叔母さん)が、ジミー出生の秘密を話していたら(別のグレ方したかもしれないけれど)、せめてマギーとの交際と妊娠を知っていたら…違った結末があったでしょうに。

マギーは、「有色人種と犬お断り」の貼紙の時代に、人種も性癖も分け隔てなく個人を認めるという素晴らしい女性だったのですね。
「言葉を発する前に考えろ」とバッカスを諭す警部でさえも、激高したら差別的な言葉を口走りそうなのに。
上司セイントの性癖(女装趣味?)にも、それを続ける難しさを理解して、自分のものを承知で盗ませてあげるという受け止め方(あげてしまうとプライドもあるからでしょう)。
だからセイントは犯罪に走ることがなかったと考えると、子どもの父親が自分であると証明できたら、ジミーにも更生の道が待っていたのだと思える。
マギーがこんなに素晴らしい女性なのに、彼女のお母さんはねえ…。
交際に反対だったのは不良だったから、そして葬儀の時はジミーではなく本当の名前のジャミルとして見てましたよね。

マギーがジミーの父親トマス・アリを見つけたのは、彼女の見つけたい心が呼び寄せた、でよろしいのでしょうか(笑)。
ハメドの勘違い横恋慕殺人はしっくりこなかったけれど、マギーとジャミルの二人がだんだんに浮き上がってくるところは素晴らしかったと思いました。

というわけで、本日のバッカスは控えめでした(笑)。

拍手

PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

無題

  • by さとうさんた
  • 2010/05/31(Mon)00:25
  • Edit
カクテキさん、こんにちは。
>子どもの父親が自分であると証明できたら、ジミーにも更生の道
幸せな家庭を築けたかもしれないのに本当に残念です。あの頑固頭のお母さんも孫の成長を見ていくうちで考え方が変わったかもしれないですし。

>マギーがジミーの父親トマス・アリを見つけたのは、彼女の見つけたい心が呼び寄せた
笑!タイミングよくフっと現れましたね。
もうちょっと早く出会えていたら、ハメドの勘違い殺人も無かったかもしれませんねぇ。ハメド、殺人しておきながらあんなにヘラヘラしていたなんて信じられません。

Re:さとうさんたさん

  • by カクテキ
  • 2010/05/31 10:04
どんどんマギーのことが好きになっていく、そんなエピソードでした。
そういうマギーが選んだジミーですから、きっと彼は正しい道を選べるだとうとも思えます。

>ハメド、殺人しておきながらあんなにヘラヘラしていたなんて
そうです、だから彼が犯人というのは突然な気がしてしまうのです。
ごまかすとか、そうじゃなくて、本当にヘラヘラしてるだけの男に見えました←演技力?(笑)

TRACKBACK

Trackback URL:

最新コメント

カテゴリー

アーカイブ

プロフィール

メール

AdMax

カウンター

アクセス解析

ブログ内検索

Copyright ©  -- ささくれた日々 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]