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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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The Wire5 #6(56)「ディケンズ的視点」 The Dickensian Aspect

ホンモノの嘘つきは平然としている。
スコットはホームレス殺人犯が接触してきた記者として全国版ニュースに出演し「怖くないね、記者なら覚悟のこと」などとぬかす。
でも犬は怖い(笑)。
ホームレスの生活取材、言うだけで携帯の電源切って家で寝ると思ってたけど、本当に行きましたね。これは意外。
その時の海兵隊員への取材が「いい記事」とガスさんに褒められたのも。
文才はあるのかもしれないからこれで取材の楽しさがわかってくれれば、今後ガスさんが指揮する若手チームに入れてやってもいいよ(笑)。

「ジョーは残念」と平然と言うマルロ。
「得をした人間がジョーを殺した」と誰もが予想する中、全くそのとおりであるのに悪びれること一切なし。
それどころか「組合はいらないけど自分が仕切って当然、ブツの値上げも当然」ときた。
真相に察しがついているのだからみんな、オマーに協力してよ!
オマーはいらないって言うだろうけどさ。
オマーの、ひとりで治療して、ひとりでマルロを誘き出そうとする姿が勇ましくて美しい。
あのクリスが焦っている姿は意外なので、つけ込むなら今が狙い時かも。
でも骨折中…。

ホームレス殺人事件が大騒動になってしまったので、死体が発見されるとあっという間に警官が集まってしまいマクノルティは細工ができない(笑)。
ふらふらしている人を見つけて自分で作ってしまうのか?と心配したら、犯人は死体を残さないで映像だけを新聞社に送るという作戦を編み出したようだ。
用を済ませたらボルチモアから姿を消してもらうために他州の施設に送り届けた彼を見つめるマクノルティは目覚めてくれたのかな。
それとも後戻りできない自分を見つけたってことかな。
「受け入れられなくても理解できる」というフリーマンの言葉が全てだ。
警察官としてマクノルティとフリーマンがやってることは到底受け入れられないが、予算も人員もないからの苦肉の策であることだけはわかる。
でも着地点は見たくない気がする。

前回の最後で会話を盗聴しているはずなのに雑音しか聞こえなかったのは、画像受信だったからなのですね。
通話は聞かれてしまうけれど画像での取引なら見られる心配ない、と。
警察の予算不足を熟知していらっしゃいますね。
事件性を作ってようやくわずかながらの人員と予算を手に入れても追いつかない。
だからホームレス殺人犯に死体を出さずに画像だけを送るシナリオにしたのですね。
予算は出そうにないけど。

バンクはできることを地道に重ね始めました。
こんなに正しい姿は記憶にない。
マルロへとつなげるために、マイケルの弟の父親殺し、ランディの聞いた公園殺人、に狙いを定めました。
しかし、この一年でランディはグループホームで生き残る術として自分をガードすることを身に着けてしまったらしく、脅されてもバンクにも心を開かないですよ。
それにしても、大きくなりました。

市長の港湾開発のテープカット時に、野次を飛ばして拘束されたのはニックでしたか?
こうやって今までの登場人物たちがちらりちらりと姿を見せるのには最後のシーズンなのだな…と思い知らされます。

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ランディ…(涙)

  • by atsumi 
  • 2010/10/24(Sun)13:45
  • Edit
少年はあっという間に心身共に成長しますね。でもランディの心は哀しい成長を遂げたのかも。彼は施設に住んでいるけれど、あそこに彼の心安らげる居場所はないと思う。
オマーに涙です。骨折だけで済んでいるのはやや奇跡。心は折れていませんが体がついていかない…。骨にヒビが入った程度でも、指先に火が付いたかと思うくらい痛かったんだからぽきっと折れた時の痛みはもうそりゃあすさまじいでしょう。うわーん(号泣)

Re:atsumiさん

  • by カクテキ
  • 2010/10/27 12:49
マクノルティがあんななので、オマーが本当の正義に見えますよ(笑)。
もうオマーには誰もいないのかしら。
いっそのこと、マクノルティはオマーと組めばいいのに。
そしたら決まり事とか裁判の心配しなくていいので私も楽(笑)。
ランディの成長は逞しさと同時に悲しくもありましたね。
あの頃の彼らにに戻してあげたい…。

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