バンド「ハイヤード・ガン」が30年ぶりに再結成して野外ロックフェスティバルに出演することが話題となっていた。
当日、ボーカルのミミが歌い出しマイクを握ると高圧電流が流れ死亡する。
リーダー的存在のゲイリーはこの時初めて切り裂かれた豚や鳥を送り付けられる脅迫を受けていたことを告白し、30年前に行方不明になったままのメンバー、ジンジャーの仕業であると決めつけるのだった。
そうしている間に、アックスマンのバイクが爆破され、ニッキーは車ごとプールに沈み、メンバー皆殺しの恐怖感が漂う。
久しぶりのバンド再結成、メンバー一人行方不明、警部がファン…
どこかで聞いたようなエピソードだ。
なので父親の後を継いだマネージャーが犯人だと思ったんだけど(笑)。
だって、カリーを呼び出してたじゃないですか、犯人ならアリバイ工作に決まってますよ。
しかし、あちらと違って、金と知名度回復の頼みであるバンド再結成に関わることではなく純粋に復讐を遂げるという物語でした。
執事とお手伝いさんはジンジャーの兄と娘で、
バンドをクビにしたゲイリーを心理的に操ることでもらうものをもらおうと企み、
メンバーの一人アックスマンは、愛した女性の身も心も破滅に導いた他のメンバーに静かな憎しみを抱き、と愛するものへの誓いが強くにじみ出てましたね。
バイク爆破をジョーンズは「アックスマンの自演では…?」と警部に申告していたのですが、かつてファンだったバンドだし、アックスマンの真面目さに警部の目が眩んでしまったという珍しいエピソードでもありましたね。
酒を捨てるのは真面目な人柄とコント的要素のミックスかと思ったら、復讐の根の深さだったとは。
警部のかつての上司の強引な謎解き(カツラを毟り取る!)はちょっと愉快。
退職してからも個人的にジンジャー事件を捜査しかなり真相に近づいたものの、ツメがあまかったですな。
その後、おとなしくなってしまった姿に哀愁さえ感じる。
余談。
執事といえばジーヴスですが(笑)、彼だったらゲイリーの服装をどうしたかね…と思いました。
特にあのパジャマとか、最後に来てた胸の周りの派手な刺繍のアレとか。
高貴な家柄出身のバンドマンという設定も面白かったです。
でも背は低め…(私の見識が間違ってますか?)。

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