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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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64(終)

NHKの土曜ドラマ「64」見てました。
ピエール瀧さん主演だしね。
興味はあるものの、一冊も読んだことのない横山秀夫さんの原作です。
これをとっかかりに、何か読めたらいいなくらいの気持ちでした。

14年前の誘拐事件と同じような事件が起こり、そこに警察組織のあれやこれや、記者クラブとのあれやこれや、三上さんの娘の失踪が絡まり合い、それなのに5話でまとまるという見事さでした。
最終話は「ああ、あれが!」ということの連続で、もう一度第1話から見たくなりました。
無粋なのでしませんが。
雨宮さんの指の汚れ、気になっていたのですよ。
昔の電話帳が一番上にあるのもね。
ラストに出てきた新聞見出しにあるように、本当に「地道な捜査」ですよ。
それで、手紙をくれる幸田に打ち明けて…ということだったのでしょうね。
14年前に責任をとっていない警察の一人として、幸田は協力的だった、と。
幸田と雨宮さんは、犯罪が目的ではなく、子を奪われたものの引き裂かれるような想いを味あわせたかったのだ、と。
参事官の言うように、幸田と雨宮さんは目崎の自供があってから姿を見せるのだろうなと思えます。

三上の娘の失踪は解決しませんでしたが、これまでもが雨宮さんが地道な執念の捜査をしていたことのために存在したような、そんな気がします。
何故雨宮さんは三上を案ずるような言葉をかけたのか、どうでもいいことのようでいて、真相に向けての重要な一コマでもあったのです。
公衆電話の姿には狂気を感じましたが、この三上への対応があるから「雨宮さん」と「さん付け」できるのです。

娘の失踪でどうかしかけていた三上の妻も、今回の誘拐事件でこっちに戻ってこられた、その描き方もよかったです。
手離せなかった電話がテーブルに置かれている、それだけでよかったな、と伝わってきます。
そうやって電話を離せたから、最後にかかってきた電話の相手に希望が持てるというものです。

くせもの俳優さんもたくさん出ていて、とても見応えありました。
柴田恭平さんは、やっぱりかっこいいなと予想外の収穫です(笑)。
ドラマとしては絶賛なのですが、私が日本ドラマに距離を置きたい理由がここでも…
音とセリフのボリュームの差が大きすぎるのがイヤなのです(笑)。
セリフを聞くためにボリューム上げると、他の音が入ってくるところになるとセリフの何倍ものボリュームで、ストーリーとは関係なくどっきりしてしまいます。
このドラマではふつうに喋っているのもぼそぼそするような、そんな雰囲気俳優さんはなくてよかったのですが、音の差はやっぱり…でした。
あと、あえて言うとすれば、二渡ですよ。
後々の刑事部長のポストのために三上に圧力かけてたってことなのでしょうけれど、アイツ、うろうろしすぎじゃありませんでしたか?
仕事してないっていうか(笑)。
二渡に限らず、原作読めばそれぞれが抱えているもっと深い思惑を堪能することができるかも、と希望に変えられるのでOKですけど。

 
 
この「64」、三上役をピエール瀧さんから佐藤浩市さんにして映画にもなるのですよね。
映画じゃ尺が足りないような気がします。
これ以上削れないでしょ。
と思ったら、二部作なのだとか。
そうなると長くすればいいってもんじゃないとか思ってみたり(笑)。
配役も、ふざけてるのか?と思うところがひとつあります。
記者クラブのリーダー的存在、東洋新聞の秋川がドラマでは弟、映画ではお兄さんの方って…。

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