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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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ついに最終巻。「サム・ホーソーンの事件簿Ⅵ」エドワード・D・ホック



ノースモントという田舎町に新任医師としてやってきたサム・ホーソーン先生の遭遇する不可能犯罪集、読み終えてしまいました。
前作で、「サム先生の結婚相手は?」と気を揉みましたが、獣医師のアナベルでした。
メリーの入隊が後押ししたのだと思われるし、アナベルでいいのですけど、その後のメリーのことに何も触れられていないのはちょっぴり不満です。
最終作という決まりがないうちにホックがお亡くなりになったようで、サム先生がどうしてノースモントを離れたのか、子連れ探偵となったのか、それをアナベルに咎められて夫婦の危機を迎えたのか、メリーがこの町に戻ってきたのか、レンズ保安官はもう一回選挙に出るのか等々、特に事件でない部分が未解決となってしまいましたね。
ここらへんもまだまだ十分に楽しませてもらえたでしょうに、残念です。
あとがきにあるように、シリーズを続けているうちに生まれた「矛盾点」を説明するという約束も果たせずにお亡くなりになってしまったのも残念ですね。
その矛盾点、連続して読んでなかったので言われるまでわかりませんでしたよ。
ただ、その時々の表現で、シン・コーナーズという町が大きかったり小さかったりするような気はしていました。
これは時代の流れのせいだったのかもしれませんが、保安官の管轄となると説明願いたかったですね。
時代の流れといえば、戦争の影が後半は強かったです。
町の若者はほとんど戦争へ行ってしまったとか、それ故に起きる事件もあったのかもしれません。
戦争が人の心にも影を落としたかのような、お友だち同士で互いの夫を葬り去るとか、小児性愛とか、「ノースモントで?」と思うようなこともありました。
そんな中で、「悪魔の果樹園の謎」は、誰も死なず、殺されず、事件の中心人物たちも幸せに暮らしたという、これまた「ノースモントで?」というような、ほんわか結末でした。
そうそう、特に「Ⅴ」と「Ⅵ」は、関係者たちのその後をあまり教えてもらえませんでしたね。
いつぞや、最後にあっさりとその後を語って話を閉めるサム先生を怖く感じたりもしましたが、やっぱりアレはあった方がいいな、と改めて思いました。

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