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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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コールドケース2−16「お星様」

ボスが神父のお兄さんから強盗で射殺された男が、誘拐事件に関与したことを懺悔していたと聞かされる。
それは1998年、スーパーの試着室で姿を消し、数ヵ月後水死体で発見されたカイル少年の事件。
懺悔した男の兄を追及すると、首謀者がカイルの両親の財産について詳しかったことが判明。
たまたま持っていた有価証券のことを話したのは奥さんの妹夫婦。
この義弟がクスリ好きで…

これで解決、というわけにはいかず話はどんどん救われない方向へ。
クスリの金欲しさに子供を誘拐し、身内だから無事に返すつもりでいたがFBIが乗り出したことにびびって頓挫。
この義弟、失敗したけど金は欲しい。そこで児童ポルノサイトを運営している男と接触し、カイルと金を交換する。
カイルの売られた先は立派な身分の男の元。校長先生っていってたぞ。スポルディングか?カイルがここで何をされていたかは知らない。
でも許せないのは誘拐された時点から、25$のシャツを欲しがったから両親に捨てられたと思い込まされていたこと。
ストックホルム症候群じゃなくて洗脳だよ。
つねに「僕がお金のかかる子だから…」と目を潤ませているカイルの心を思うと…
反省して迎えに行ったおじさんも手ぶらじゃ取り返せないでしょ。
当初の犯行計画と一緒で役立たず。
取り返すどころか逆にお土産もらってすごすごと引き下がる始末。
この無防備なお迎えがカイルの死に結びついているのもなんとも皮肉。
「この子と二人で海外へ」という言葉に燻っていた嫉妬に火がついたお兄ちゃん。
これで完全に捨てられる、カイルをどこかにやらなければという焦燥感から泳いでいけば帰れるよ、とそそのかす。
お兄ちゃんは殺そうとしたのではなく、追い出したかっただけ。
でも13歳なんだから、どうなるかわかりそうなもの。
カイルの最期の言葉「僕、泳げるよね」が切なすぎる。

カイルの死体が見つかった数ヵ月後、人買いオヤジは何者かに射殺されていた。
カイルの両親に人買いオヤジの奥さんが情報を与えていたから。
死の真相は別物だったけれどコイツがカイルを買ったってことは事実。
それでもお父さんは逮捕されてしまう。
私はこのお父さんを有罪には出来ない。裁判員には不適格だ(笑)

ボスのお兄さんからもう一つ情報。
洗礼式の打ち合わせに来たボスの娘の様子がおかしかったと。
会ってみると18年前の事件の加害者を見かけてしまいナーバスになっているようだ。
察するにデートレイプか。
若すぎて告発に踏み切れなかったことを後悔しているという娘のために、
温厚なボスからは想像できない脅しの言葉でこの町から出て行け、と詰め寄る。
警察官として悪人を捕えたいボスと、若い娘が傷物にされたことを隠したい母娘、ボスの家族との確執ってこの事件絡みなのかも。

例によって救いのない事件だったけれどドラマ性を楽しめたのは最近続いていたアレがなかったからかな。
今回のボスのことみたいにチラつかせて想像させるってのがCCの魅力なんだけどな。

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無題

  • by びち
  • URL
  • 2006/10/22(Sun)16:44
  • Edit
そうか・・スポルディング!!
どっちにしても、困ったオヤジを越えて、絶対に社会復帰させてはいけないオヤジです。
今回は、社会復帰は出来ないけど。
カイル、本当に泳いで帰るつもりだったっていうのが、あまりに憐れでした。
子供って、25ドルのシャツをおねだりしたくらいで、親は捨てたりしないって事分からないんですね。その素直な心を悪意で壊してしまう勝手な汚れた大人に怒りを覚えます。最後のカイルの顔を見ても、やっぱり何かすっきりできないでいました。
TBさせていただきます。

無題

  • by yasishi
  • 2006/10/23(Mon)10:13
  • Edit
◇びちさんへ
スポルディング2号オヤジは更生の余地なし!よってカイルのお父さんも罰しません!
私の中の判事はこんな感じです。
カイルがまた素直な良い子で、あんな悪意の言葉も信じてしまうのが哀しいです。
最後のカイルも「ボクのためにお父さんが…」という心情だったのでしょうね。

無題

  • by sasa
  • 2006/10/23(Mon)11:09
  • Edit
もともと横じま画面のTVがとうとう壊れまして、ようやく新TVが到着。やっと見れました。

カイルが段々と洗脳されていくのが痛々しく、おじさんが現れたとき「ヤッター」と思ったのもつかの間、オイオイ…。
息子がもう少し大きければ、交通手段も手配しただろうけど、捨てられる!と思った彼の気持ちを思うと彼も被害者だし…。おじさん以外は皆、被害者で、今回も切ないですね。

子供ってどんな親でも愛して欲しい。あるがままの自分を愛してくれないなら親に合わせてでも愛情をもらおうとする…ココまできつくはないけど、自分にもちょっと思い当たる・・・誰でも多少はある事かな。

それにしてもリリーの過去はキツイですね。あれじゃぁ妹の世話もリリーがしたんでしょうね。いくらきつく言われても姉が好きなのは育ての親みたいなもんだからか?なら、もっと逆なでしないよう行動すればいいのになぁ・・・。

無題

  • by yasishi
  • 2006/10/23(Mon)11:26
  • Edit
◇sasaさんへ
新しいテレビ、羨ましいです。さぞかしキレイに映るのでしょうね。
素直すぎるカイルにただただ涙です。
最後の言葉なんて切なすぎます。
両親ともにカイルを真直ぐ受け止めてあげているからあんな素直な子なんでしょうね。買い物風景からもうかがえます。

親に愛して欲しいというよりも、子なんだから愛してくれているはずと信じたいタイプだったかな、私の場合は。
あまり親に合わせてたという想い出はないです。ひねくれモノなのでしょうか。
その結果が今ですからね…(苦笑)
カイルくらいの幼い頃なら無意識で合わせることもしていたかもしれないです。

リリーの過去、今までのチラつかせで厳しい子供時代だったことを想像させますよね。妹の様子からすると前部お姉ちゃんが面倒見てあげていたような。
妹の態度はお姉さんに対するそれではなく、親に対するみたいな気がします。
だから甘え丸出しなのかも。

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