エバーウッド−１「引き裂かれた心」

素直に楽しめるドラマかな？と期待。
こんな落ち着いたドラマを見るのはすごく久し振り。

家族ドラマは「ブルース一家」に続き二つ目（笑）
こちらは落ち着いて見られます。
でも始まりはとても辛い。
世界的に有名なNYの脳外科医Dr.ブラウン。
家庭は奥さんに任せ、仕事に没頭している。
その仕事も手腕は最高、でも事務的という技術屋さん。

そんなある日、奥さんジュリアの死亡事故から一変する。
今まで心の底に流れていたのかさえ心配になる患者への言葉かけ。
難しい手術を控えた患者に「今一番何がしたい？」。
自然に触れて寛ぎたいと答える患者に
「なら今すぐそうなさい」とすすめる。
手術をしても余命を多少延ばすだけ、
それも術後の回復に大部分をとられる、
それなら残された期間を精一杯に生きなさい、とかつてのブラウン先生からは想像できないような言葉。
この言葉は患者さんとともに自分の背中も押したようだ。
生前ジュリアの希望した憧れの地、エバーウッドで役に立つことをしたい、家族との時間を取り戻したい。
一念発起して移住。
第１話は、ここから家族の再生物語の始まり…というところでしょうか。

町で一つしかないアボット先生の診療所の向かい側に無料診療所を開院するあたりは世間ずれしてないというか、
それだけ他意はないことの表れなんだろうけれど。
おまけに志願してきた看護師はアボット先生のお母さん。
ここの軋轢に期待大だ（笑）

ブラウン先生に時々ある、ちょっと違った時間の流れは涙を誘う。
このジュリアとの対話は今のお父さんには必要なんだよね。
エフラムもデリアもお父さんの時間が時々おかしくなっていることに気付いている。
心配するデリアに病気だけど病気じゃない、と応援してくれるスクールバスの運転手。
彼が看護師母さんの再婚相手で、アボット先生とお母さんの不仲の原因の一つらしい。
優しそうな人なのに。

都会から来て馴染めないでいるエフラムにエイミーだけは親切。
しかしそれはブラウン先生ならBFの昏睡状態をどうにかしてくれるのでは？という下心があったから。
実際に昏睡状態の彼を見せられての告白。
エフラムの受けたショックの大きさを思うと苦しい。
好きな娘のBFが、に合わせてお母さんの事故も改めて突きつけられた感じじゃないのかな。

親子で怒鳴りあうことさえなかったNYでの生活。
ブラウン先生も新米父さんといった感じ。
エフラムはお父さんを尊敬していないわけではない。
だからこそ、謝れるんだよね。
どんなに怒鳴りあおうと、心配されても
うるさいと苦情を言う人はいなさそうなのでがんがんぶつかれ！と言ってあげたい。

手術をしないで残された時間を…なんて言葉を聞くとまだダメだ。
でもこれはブラウン先生も「そうしなさい」とすすめているのだから、支えになる言葉。

陰惨な事件多発のドラマからかけ離れて楽しめる（いや、そういったのが好きなんですけどね・笑）と思ったのに
吹替えにダッチとマンチ…
これじゃ犯罪ものから離れられない！
離れる気もないですけどね。

ジュリア役の女優さんは第１話で死亡キャラ専門？（笑）