エバーウッド−２「秋のまぼろし」

Dr.アボットはただの威張った町医者ではありませんでした。
家族を愛し、長く付き合ううちに学んだ医者としての住民たちとの距離。
それは正しい街のお医者さんにしか思えません。

家の中だけだったジュリアとの会話が、雪解け祭りでみなさんの知るところとなる。
前回の会話とお隣さんに聞かれたのは生前のジュリアとのものだったけれど
お祭りでは「今」の会話。彼を知る、というのは？まだDr.ブラウンの知らない息子のことだろうか？それとも…
Dr.ブラウンのただならない様子を目撃した人たちはDr.アボットの診療所の列へと戻ってしまった。
縁もゆかりもない土地で無料診療なんて変だと思ったのよねえ、という声が聞こえてきそうだ。
そこでDr.アボットがDr.ブラウンにかける言葉にやられた。
自分もここで働き始めた時は24時間尽くそうとした、
それはとても維持し続けられるものではない、
そして彼らには忠誠心というものがない。
奥さんを亡くして、違った土地に来て、戸惑っている家庭にどれだけの歪をもたらしているか、
精一杯の思いやりだったように感じたよ〜。

どれだけ家庭に影響しているかというと、
恐がるデリアを寝かしつけるのに大変だった、とか
往診帰りに話すことが親子なのに夫婦の会話だ！と怒るエフラムの言葉に集約。
デリアは問題児で呼び出しくらうし（笑）
エフラムが喧嘩をしてもそっぽを向かないでちゃんと心ごと戻ってくる、いいお兄ちゃんじゃないですか。

そんなエフラム、エイミーからの
「コリンの手術をしてもらえるかお父さんに聞いてみて」には嘘をつく。
ブライト兄ちゃんの
「エイミーはコリンの手術を頼むために近づいただけだ」を確かめることに賭けたのかな。
お昼を誘われたのに、誘い返したら断られた…
エフラムも同じくらい落胆してみえた。

エバーウッドに来て１週間。
あれほどまでに見事に雪が解けてしまうことに驚き。
しかも９月なんでしょ、前回のも。
雪国の気象状況もお勉強になります。