FBI失踪者を追え！３＃13「僕の好きな場所」

決め付けジャックはスタイルとして確立されたのでしょうか。
ゴタゴタがあって忘れていただけで前からそうだったのかな。

社会科見学で博物館に行ったイアンがパニックを起して逃げ出し行方不明。
イアンは普通学級に通う自閉症児。
外へ出かけるときには専属の付添い人がいつも同行していたがこの日は急病で代理に父親が同行。
行方がわからなくなって２時間、父親がどうしていたのか疑問視するジャックは…。

何が決め付けジャックなのかというと、イアンと父親の親子関係がないことがわかった時の「行動が不審だし、今は動機もある」ですよ。
確かに親子関係がないとわかってからの父親はわかりやすいほどに自分を見失っている。
イアンの教育や社会生活への惜しみない援助がぱたりと止まっているのだから。
しかしこのストップは結果として父親には大切な時間だった。
自分でもわからなくなっていたのだろう。
愛しているのに血縁関係がない、じゃ血縁関係のある弟エリオットが献身的である意味は？とか混乱したのかも。
姿を消されて初めてイアン、家族に対する想いがわかったダニエル父さんでした。
決め付けをしたジャックにもお礼が言えるほど、家族に対する自分の心がみえたのでした。

「夜中に犬に起こった奇妙な事件」という自閉症の少年のお話を思い浮かべずにはいられない。
順番が大切、人とのかかわりが苦手なのでいきなり触られるとパニック…等々。
なのでサムの「特殊な能力は？」の質問にはちょいとがっかり。
合わせて、とても慕っていた専属付添い人アニューも無責任な感じ。
順番が大切なことは彼女だってわかっていたはず。
それなのに社会科見学の付き添いを急遽キャンセル。
予行演習したことが直前にすり替わってしまったことの不安定さを予測できないとは思えない。
しかし仕事を探さなければならない、といった気持ちもわからないでもない。
人に対して無関心のようだけれど愛情を求めているのはどんな子でも同じ、本とイアンが重なったなあ。