コールドケース３＃12「遺書」 ＃13「月」

ちょっと溜めてしまったので、長くなりますが２回分。

#12「遺書」
1994年、高校生トレヴァーが学校の屋上から転落死。
遺書のようなものを手にしていたことから自殺とされていた。
しかし最近死亡した学校用務員の自宅からトレヴァーの手にしていた紙の残り半分が発見され、他殺説が浮上し再捜査へ。

2週続けて青春物語。
学校ではそれぞれ別の意味ではみ出していた3人が実はお互いを心配できる仲良しグループ。
でも間違った方にエネルギーを向けてしまい、作ったサークルは「自殺サークル」。
しかしトレヴァーが優等生ドーンと出会ったことでサークルは変化を迎える。
自分たちはどうせ死ぬつもりなんだから、虐待を続けるドーンの義父を殺してから死んでしまえばいいと思っていたのかも。
ボリスは自分の家庭の不満を義父のお仕置きに投影したが、トレヴァーの心はドーンを守ることへと変わっていた。
殺人を取りやめ、学校屋上で今後の自分たちの方向を話しているうちに飛び降りたがったのはボリスの方。
トレヴァーは彼を引き止めたかっただけ。
それなのに揉み合って落ちてしまったのはトレヴァー。
希望を見つけ出せたトレヴァーと対象的に、友だちはいるけれど親からの愛を欲しているボリスの言葉が印象的。
「親ってのは子どもを守るもんだろ！」。
事件後、小さい犯行を重ね続けているのはその後も彼は欲している愛情を得られなかったってことなんだろうな。
これは事故、でも過失致死で罪は問われる。
こういう場合、犯行の順番はどうなるのだろう。
気になったのはもう一つ。
トレヴァーが自殺ではなく殺されたのだとすると、その差は家族には大きいと言うスコッティの表情。
こういう仕事をしている限りエリッサのことはつきまとうのだな、と。



＃13「月」
自宅階段で妻を突き落としたとしてトラヴィスが捕まる。
この事件を知った老婦人が自分の娘エマが殺されたことと酷似していることからトラヴィスの犯行と確信して殺人課を訪れる。
エマは社交界デビューの日に階段から転落死、エスコート役がトラヴィスだった。

エマはそんな家柄じゃないのに社交界にデビュー。
それはお父さんが宇宙飛行士、時の人だったから。
時の人を呼び寄せられるという、仕切ってる御婦人の力の見せ所であったのかもしれない。
病気で宇宙に行けなくなったため辞退を申し出ても、よくない方向へ回り出した歯車は止められなかった。
エマにBFもお父さんも取られる、と思った娘は意地悪を発揮。
これで揉み合って転落、の方が救いがあったかもしれない。
でも2週続けてそれはないな。
ユダヤ人だということを隠して社交界にいるトラヴィス。
仲間のユダヤ差別ジョークも笑って同調。
エマはそんな彼を「好きだけど何か違う」と感じてしまった。
強い言葉で言ったのはトラヴィスへではなく、社交界が自分のいる場所ではないと悟ったからだと思いたいけど。
「あなたのようになりたくはない」これにかっとなったトラヴィスはエマを突き飛ばした。
愛していたけれど殺してしまった。
その形見に指輪を持ち去る。
再捜査を知りながら売りに出したということは捕まえて欲しかったのか。
この指輪、エマママのお母さんがお手伝いとして働いていた家の主人（マシューの親か）が、自分の家とよく働いてくれるお手伝いさんの家にお揃いでつくらせたもの。
こういう感謝ができるのは成金じゃ無理なんだろうな。

新人ミラーの「水曜日」が気になって仕方ないヴェラ。
女性に花を贈る手配をしてるのまで嗅ぎつける。
行き先を偶然耳に入れたヴェラ（＆スコッティ＆ジェフリーズ）はバスケの試合前に様子見に立ち寄る。
そして見たものは…自分たちを見つけて苦笑いするミラーと娘（おそらく）。
チームメイトはまず友だちでなくちゃ、というヴェラのポリシーが見えました。
だから悪い噂が先に入ってしまったサットンには冷たかったんだ。
後にサットンの方が被害者だとわかったらとたんに歩み寄りをみせたのもそういうことか。

で、予告。
リリーの元彼のバイク男が登場らしい。
はっきり見えました、ケニーさんとは別人だって。
レンの人が恋しいばっかりに頭の中で早く登場させてしまいました。
ケニーさんの登場はもう少し後で別の役です（笑）。
早とちりをお許し下さい。