競馬で勝利した地元の人気馬バントリングボーイを高値で買いたいという男が現れるが、バントリングボーイは、先代ハトリー家家長が、息子ブルース、庭師トレバー、主治医オズウッド、訪問看護師ジョアンナの4人を共同馬主として託したもの。売る売らないで4人の意見が分かれた翌日、売らない派のブルースが何者かにハンマーで頭を殴られ遺体として発見される。続いてオズウッドも殺され、馬の売買をめぐっての意見の対立が殺人に発展したのか?と推理されるが、引き続きトレバー、ジョアンナと馬主全員が殺されて…。
今回、何故か2回も録画を失敗し見られないかと焦りましたよ。やっと見られると安堵したら、
#25「背徳の絆」を思い起こさせるほどの子どもの犯行という後味の悪さ。しかも悪いことに、少年ピーターが実行犯ではなくて、知能が少し弱いおばあちゃんの弟(ピーターと仲良しだけど初老)を脅迫して操っていたのですよ。
事件の発端、ブルースが殺されたのは大好きなお姉さんアンジェラを泣かせたから、弟が仕返しをしたというもの。その告白を聞いたピーターは、前後して自分の本当の生い立ちを知ってしまったことで(4人が共同馬主である理由は、ピーターの本当の父親を知る者への口封じだと!)、脳内ゲームに火がついたのか、ハトリー家を守るという使命を勝手に作ってしまったのでした。最後の使命がハトリー家に最後に残るアンジェラを殺すこと。しかし、大好きなお姉さんを殺すことなんてできないのでピーターに襲い掛かったところで警部たちがかけつけ、これ以上の惨劇はストップ。
同じゲーム、チャンバラごっこで遊びながら、人らしい心のあるなしがこんな形で現れるなんて…と苦々しいお話。
自分がハトリー家を継ぐ存在とかピーターには本当の意味はわかっていないので、これはまったくゲームの世界ですよね。お母さんも殺させるところに壊れ加減を強く感じます。そのくせ、悪夢を見るのですよ。不健康な生い立ちがピーターを精神的に追い詰めたということなのでしょうか。
ピーターが生まれた経緯が一番の謎。先代が訪問看護師ジョアンナをレイプした、カトリックだから産む、アンジェラも夫と離婚しない、となったことはそういう教義だから、とわかる。わからないのは、ジョアンナをレイプするような男に訪問看護が必要だったのか?ということ(笑)。先々代の看護で来てたとでも言っていたのを聞き逃したかしら?
今回のスコットは、また張り込み。バントリングボーイを不審者から守るために寝ずの番。だけどさあ…ネズミを叩き殺すか?警部、スコットの精神状態も心配ですよ!
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