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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #7「新たなる挑戦」 Gently Through the Mill

製粉工場で自殺した管理者パトリックの事件を調べる警部とバッカス。
パトリックは、元は工場の持ち主だったが経営悪化のため、労働党候補のパーショーに工場を売り渡して管理責任者として働いていたのだった。
オフィスを調べると、現金がなくなっていた。
自宅では、修正を加えられた帳簿が見つかり…。


パーショー、法的には罰せられるべき人でしたが、工場を買い取るのも村の雇用を守るため、衛生面も即座に改善、とやることはやってるのですよね。
操業停止にしなかったために命を落とした男性の息子ジェドに対しても責任感じてるし。
ジェドの父親は酒飲みだったから、と突っぱねるだろうに、内緒で応援してるんですよ。
糾弾すべきことだけれど私利私欲のみではなかった、ここはラストで警部が選挙の開票結果の場に送り出したところからも感じられますね。

妻の本気の浮気、それを知った現場責任者の強請り、金を渡して解雇のつもりが、パーショーが目をかけている熱血漢ジェドの拳の一振りでの殺人、とドミノのように転がるお話でした。

バッカスがフリーメイソンに入った目的は、潜入捜査でいいんですかね?
食品衛生管理官と出会ったことが解決に導いてくれたので、お手柄といえばお手柄なのですが。
しかし、フリーメイソンの握手の仕方がふつうだったのには驚いた。
私が知ってる握手は、確か膝の下から右手を伸ばしてだったような…?←モンティ・パイソンに毒されてますね(笑)。

バッカスはロンドンでのセミナーに参加したいけれど、警部は反対。
しかしバッカス、ジジイに頼んで強行突破。
バッカスは、ただロンドンに憧れているのではなく、生活を変えたい気持ちが強いのですね。
リサとの結婚は、ジジイから自分の将来を守るため、サラと産まれてくる子どもには責任をとりたかったから、根が正直なバッカスらしいです。
捜査で聞こえてきた「家族とは他人が暮らすもの」も、自分に言い聞かせてたのかな。
ジジイがロンドンのセミナー行きを許可したのは、バッカスを遠ざけるためらしく、これでは警部が一人ぼっちになってしまいます。
これか、邦題の理由は。
今までバッカスがずっと一緒で「全然孤高じゃないじゃん」と思っていたもの(笑)。
警部はまだまだバッカスを鍛えたい、バッカスもロンドンに行ったら自分の生活を超えての警部の存在に気づくのではないでしょうか。
なのでやっぱり孤高の警部ではなくなるとみた。

お試しで見始めたものの、1960年代の新鮮さと、厳しくも愛のある警部の姿勢、ユーモアも忘れず、そのバランスがとても好みだった。
続きも是非見たい!

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無題

  • by さとうさんた
  • 2010/06/07(Mon)12:51
  • Edit
カクテキさん、こんにちは。
>糾弾すべきことだけれど私利私欲のみではなかった
良いことをするために悪事を隠してしまう政治家は今でも多いでしょうね。

>バッカスがずっと一緒で「全然孤高じゃないじゃん」
孤高だったのは最初だけでしたよね。
その後は"ジョージ&バッカス"という邦題でもいいぐらいでしたもの。(笑)
早く戻ってきて、コンビ復活してもらいたいです。
バッカスはロンドンから成長どころか後退して戻ってくるような気がしてならないです・・・。

Re:さとうさんたさん

  • by カクテキ
  • 2010/06/09 09:34
パーショーは議員という立場になれなかったので、更生の余地ありと見ました。
そのけじめを見届けさせるために開票の場に行かせた警部の計らいにうっとりします(笑)。

>"ジョージ&バッカス"という邦題でもいいぐらい
この邦題のほうがしっくりきます。
続きを放送する時は、AXNミステリーさんはさんたさん案を採用するようにしてください(再放送からでも可)。

>バッカスはロンドンから成長どころか後退して戻ってくるような
当然です、警部なくしてバッカスの成長はありません(笑)。

はじめまして

  • by nisemi
  • URL
  • 2010/06/08(Tue)20:34
  • Edit
カクテキさま、はじめまして。
さとうさんた さまのところから流れてきました。
「ジョージ・ジェントリー」、とてもブラボーなドラマシリーズでしたね。#7の終わり方でびっくりして(バッカス降板か!?と思い)続編の情報を探しにネットの海に出ましたら、ちゃんとバッカスも戻ってくる?ようで安心しました。(わたしも「全然孤高じゃないじゃん」とずっと思っていました^^)

『名探偵モンク』もご覧になってらっしゃるのですね。あのトリック、ヘレン・マクロイのあれでしたよね~(^^)。そんなお話ができる方がいらっしゃって嬉しかったので、思わず書き込みをさせていただきました!

Re:nisemiさん

  • by カクテキ
  • 2010/06/09 09:47
はじめまして、nisemiさん。

このドラマ、想像以上におもしろかったです。
ポイントを抑えたユーモア、様々なことが変化を始める時代だったからこその行き違い、毎回なるほどという想いで楽しめました。
続きも是非見たいですね。
ロンドンに行ってまた振り出しに戻った(たぶん)バッカスが楽しみです。

モンクさん、見てますよ。
ディッシャーファンです!
nisemiさんもヘレン・マクロイお読みでしたか。
あのトリックは少々納得いきませんが、「2/3」の意味合いの方が主役なので問題なしですよね?(笑)

無題

  • by Ayano
  • URL
  • 2010/06/10(Thu)00:05
  • Edit
カクテキさん、こんにちは。
ジェントリー警部の孤高とはようするに「相棒なしの一匹狼」という意味ではなく、
バッカスをはじめ自分のことばっか考えてる私利私欲警察組織の中で、信念を貫く唯一の人ってあたりが孤高なのだと思いますよ〜。
そんなバッカスをいい刑事に育てようと愛情を持って教育する警部に対し、バッカスはボヤくばかりでほとんど愛情返ししてないところが何だか悲しい…。
愛情どころかたぶん金も返してないし(笑)
どういう経緯でバッカスが戻ってくるのか、今から楽しみにしています。それとゲストのトロイも!^^

Re:Ayanoさん

  • by カクテキ
  • 2010/06/10 11:40
孤高の意味は警部の精神のことだとはわかっていますけれども、
つい面白おかしく言ってしまいました(笑)。
だって、もうこの二人以外のコンビは想像つかないですもの。

>愛情どころかたぶん金も返してない
やっぱりそう思いますよね。
バッカス、立派な嫁の登場で一気に株が下がりました(笑)。
でも警部が育てたいと思うくらいですから、
その何かを私たちも見つけたいですね。
とりあえずは、どのツラ下げて戻ってくるかが楽しみです。

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