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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #12「ノーザン・ソウルの夜に」 Gently Northern Soul

新エピソード開始です。
といっても4話しかないのですけどね。
これが最新シリーズでBBCでもこの夏に放送されたものなのですから、こんなに早く放送してくれることはありがたいです。
この新作に先がけての1日3回の再放送枠(つまり今「REX」やってる時間)のを保存用にした時についでにおさらいを兼ねて最後の11話「裁かれる者」をうっかり見てしまいました。
それぞれの想いに泣けて泣けて、あんなに楽しみにしていた新エピソードにすぐには手が出せませんでした。
間に「ウォーキング・デッド 3」をはさんでから見ましたよ。
このチョイスはいいのか、悪いのか…(笑)。


時代は1968年。
増えてきた移民、異人種をどうするか?というのが大きな問題だった時代のようです。
警部はキング牧師を尊敬し、人類は一つの人種関係法案支持派、しかし時代はそれを却下。
移民に脅威を感じる旨を発表していたのは、本当のニュース映像&ラジオニュースだったのでしょうか。
自分たちの国がどうかしていた歴史を見せてくれるのはすごいことだと思います。
このラジオニュースを聞いた後に、ひとりの警官が「誰かが言わなければ」と言っていましたね。
これは「誰かがコイツに意見してやらねば!」ではなく、「誰かが言わなければならなかったことを彼が代表して言ってくれた」ですよね。
彼も差別を信条としているわけではなく、世間の流れの中で生きているにすぎないのでしょうけれど。

バッカスもそうです。
最初に被害者ドロレスに対面した時に売春婦だと決めつけ、「違った女」と形容し、家族へ知らせる際にも名前を覚えておらず…差別する気はなくても世間がそうしていることをそのまま表したに過ぎない感じ(つまり、何も考えてない)。
ドロレスの親友キャロルに惹かれても、彼女の前で平気で「違った女」なんて言葉を使ってるところからも想像できます。
そうやってバッカスはまたひとつ大人の階段を上ったのかもしれません。

事件ですが、ドロレスの死は殺人ではなく事故。
しかしこれも黒人の娘だからと飲酒運転の男が放置したということが根深い。
そしてそいつを客としていた女性は、人種関係法案がだめになったことを知りながら真相を話すという勇気を持ってました、遅かったけど。
間違った歴史の中にも、それをよしとしない心はあったのだというサインなのでしょうか。
ドロレスの妊娠が事故という可能性を排除させてしまったのかも。
別れさせることに必死でウソつきまくったり、あえて誇りのために交際認めたり、もう混乱の極みだったわけですからね。
ドロレスのお父さんアンブローズが、こんな社会でも誇りを持ってもらおうと自身の経歴を偽って、勲章を店で買っていたとか悲しすぎます。
ジョセフは知っていたから、だから警部に向けて偽りの経歴を話すのを見たくなかったのでしょう。
被害者家族と異人種排斥主義家族、これだけ怒りが煮え立っているところに「事故でした」っていうのも酷。
リース家は親子の絆をつなぐことはできましたが、最後警部たちに送られ家に入る時の表情は、大量に吸った息を吐く場がない、そんな風に見えましたよ。



以下余談。
アンブローズは、あの「OZ」のサイードじゃないですか。
彼がワッツ家に殴り込みをかけに行った背中を見て、「彼が刑務所に入ったら…」と妄想したことをお許し下さい。
アンブローズの息子ジョセフは、「ミステリー in パラダイス」の真面目警官フィデル君。
で、キャロルは同じく「ミステリー~」の初回にいた女性警官、こんなところで再会するとは(笑)。
警部、強かったですね。
バッカスがやられているところを拳ひとつで救いました。
若いもんとは鍛え方が違うのでしょうか。
プールのバッカスのてれっとした身体つきでは警部に一生かなわないでしょう。
ところで、こういう時、時代を考えて「トレーニングしないように!」とかお達しが出るものなのでしょうか。
あの身体も役作りなのだと思ってあげないと、ちょっとかわいそうな気がしました。
だいたい、最近の俳優さんは健康も考えてある程度…ねぇ(笑)。

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