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ささくれた日々

海外ドラマ、映画、本等の偏愛感想。ネタバレの配慮はあまりされていませんのでご注意を。

   

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「一の悲劇」 法月綸太郎

  

ちょっと前、新聞の読書欄で「20年以上前のものだけど今も人気」というのを見かけた。
「うちにもあったよね?そういえば読んだような気がする」と話したのを覚えていたらしく、姉が先日新書を持ってきてくれた。
当時、姉は新本格といわれていたここらへんの本をよく読んでいたので、私もちょっとは手を出していたはず。
学校の図書館でレポートの資料待ち時に見つけた、カウンター前の文庫棚がエンタメ系の本を読むスタートになったくらいに、エンタメ系の本読みデビューは遅い。
読むようになってからも、姉のものに手を出したのはもっと遅かったような気もするのでいつ頃読んだのかは定かではない。
今回読んでも、途中で記憶が甦るようなこともなかったので、本当に読んだのかさあやしい。
途中で犯人の想像がついたのも、読んでいたからなのか、いろんなもの見聞きしたせいなのか、いまひとつ自分でもわからない。

私の事情は置いといて。
取り違えられた誘拐事件が実は…というミステリ。
もしや警察まで?と思えてくるほどに、終始、あちらもこちらも疑わしい。
しかし、それら全部を踏み越えてきてのラストだな~と素直に受け止められましたよ。
今の時代は、もっとひねくれた展開だったりすることもあるので、この本の二転三転はまっすぐに転がり続けている、そんな印象。
お話的には好みでした。
そして、平成3年に出版されたという時を感じる内容もまた味がある。
公衆電話、ワープロのフロッピーディスク等々、ここらへんは新読者にはどのように受け止められているのかしら?
偽の真相のところで、「そんな調べればすぐわかるウソを…これは時代のせいなのか?」と白けそうになりましたが、まったく関係なし。
これがあるから、真相が刺さってくるように感じました。
ラストの会話と共にね。

というわけで、読んだ記憶が甦らなくて結果的によかったのだと思います。



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