ベティ・ペトロフスキーという老女がアパートで孤独な老衰を迎える。
音信不通の息子が身元確認に訪れると一目見て別人と断定。
ベティとして生活していたこの女性は誰なのか、本物のベティはどこでどうしているのか、再捜査が始まる。
何故息子のオーティスが音信不通だったかというと、彼が8歳の時ベティは躁鬱病で病院に入院したから。
数回見舞いに訪れたものの、父親が離婚を決断しオーティスが訪れることもなくなった様子。
退院直後の年代の身元不明者の似顔絵を調べるオーティスはそこにベティの顔を見つける。
彼女は1954年、退院されたとされる直後に殺されていた。
ベティを名乗っていた女性が彼女の人生を乗っ取るために殺したのか…?
人生を進んで交換したがったのはベティの方。
患者仲間が金持ち家族の依頼からロボトミー手術を施されることになる。
嫌がる彼女に対してベティは手術をして回復すれば家族と生活できるとの理由から看護師長に代わりに手術を受けさせてもらえるよう申し出る。
それを承諾するんですよ、看護師が。
ロボトミー手術ってそんな誰でもいいものだったの?
人格を破壊すればそれでいいの?
水風呂治療ってのもよくわからない。
精神や心を病んだ人の治療の難しさの表れなんだろうけれどさ。
ベティとして生きてきた友だちはどこまで事実を知っていたのだろう。
ベティのその後を案じなかったのだろうか。
注ぎたい愛情はあふれているのに、それをうまく伝えられない。
伝えるために懸命に頑張っていたベティを想うと…手術後放置された公園でベティはブランコに乗れたのだろうか。
愛と小麦粉で幸せだったころに戻してあげたい。
次からはオーティスも火を消せるかもしれないし。
オーティスに実にいい娘がいるのは彼がお母さんの愛情を受け止められていたからなんだと思うもの。
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COMMENT
無題
確かにその時代には、ベティは危ない女性に見えたかもしれないけれど、これが現在だったなら、きちんと治療を受けて、愛する夫や息子と一緒に暮らせることができたのにと思うと、生まれてくるのが少し早すぎたのかなと思ってしまいます。あの治療のあやうさもありますし…。
きっとベティはオーティスの娘に会ったら、にっこり笑ってやさしく抱きしめたことでしょうね。二人をあわせてあげたかったです。
TBさせていただきます。
無題
オーティスの娘は会ったこともないのにベティに理解を示していましたね。
オーティスが子どもなりにお母さんをどんな想いで受け止めていたのかが伝わってくるかのようです。
冒頭だんだんと不気味な感じのしてくるケーキへのうっとり具合が、ドラマが終わってみると一番美しいシーンに思えてきました。